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日暮里店
2023/07/11

東京都荒川区 骨董品の買取|景泰藍|唐物の価値高騰中!近年大注目の中国七宝

4:38 am

はじめに

皆さんこんにちは。東京都荒川区で骨董古美術品の査定・買取を行っている買取専門店『くらや日暮里店』です。景泰藍の花瓶や暁芳窯の茶器、堆朱の香合などといった中国骨董をお持ちの方、遺品整理で見つけた中国書画や掛け軸の片付けにお困りの方は、是非『くらや日暮里店』へお問い合わせください!

 

当店は日本の骨董品・美術工芸品だけでなく、中国の壺や花瓶、茶器、置物などの査定・鑑定も得意としております。1970年代に中国旅行の土産として買った陶磁器や、仕事で訪れた香港・台湾で手に入れた絵画の現在の価値を知りたいと思われている方は、一度査定してみませんか?

 

『くらや日暮里店』に在籍しているのは、買取経験豊富なプロの鑑定士。骨董古美術品に関する専門の知識と、多くの美術品の真贋判定で培った審美眼で、大切なお品の価値を見極めます。遺品整理や片付けで行き詰ってしまった方、価値あるものを知りたいという方は、どうぞお気軽に『くらや日暮里店』までご連絡ください。

 

本日初めにご紹介するのは、先日お買取した〈景泰藍〉の銅胎掏絲琺瑯瓶です。持ち主は荒川区ご在住の80代男性のお客様。「そろそろ生前整理を考えなくちゃと思ってね。息子や孫に譲れるものは譲ったけれど、骨董品は趣味じゃないと言って持って帰らなかった」とお話しされていました。

 

「今は中国の美術品を高く買取ってもらえると聞いて。せっかくなら価値を分かってくれる人に譲りたい」と思われるようになり、ご子息にインターネットで調べてもらったところ、当店の存在をお知りになったとのことでした。

 

現役時代は商社にお勤めで、商材の買い付けのため世界各地を渡り歩いていたというお客様は、以前から骨董品や美術品を集めるのが趣味だったのだそう。中でも〈景泰藍〉の壺は大変お気に入りで、「当時はそんなに高くなかったけれど、今はどのくらいになるの?」と興味を持たれているご様子でした。

 

時は1982(昭和57)年。日中国交正常化から10年という節目を迎えた年に仕事の関係で北京へ訪れたお客様は、とある工芸店で青く美しい一対の壺に一目惚れをなさったのだそうです。

 

購入当時の箱や木製の台座といった付属品も綺麗な状態で保管されており、大切にされてきたことが十分に伝わるお品でした。当店の鑑定士が精一杯の査定額をご提示したところ、「50年近く経っている古いものなのに、こんなに評価してもらえるとは…!」と大変納得されたご様子。

 

景泰藍の壺は店舗へ直接持ち込まれましたが、「他にも見てほしい骨董品がたくさんある」とのことで、後日出張買取でお伺いすることに。中国骨董だけでなく、日本の有名作家による茶器や掛け軸なども快くご売却いただけました。

 

さて、今回は中国・北京の青い名工芸品〈景泰藍〉についてのお話です。中国骨董の価値が高騰している今、景泰藍の作品は『くらや日暮里店』でもお買取する機会が多くあります。ご自宅やご実家に景泰藍の置物や花瓶、茶器、香合がある方は必見です!是非最後までお付き合いください。

北京の四大名工芸品〈景泰藍〉

堆朱・玉細工・象牙とならび、〈北京の四大名工芸品〉として知られる〈景泰藍〉。その美しい色合いと華やかな文様は全て職人による手作業でつくられており、世界中にコレクターが存在しています。日本では広義に〈中国七宝〉とも呼ばれ、特別な美術工芸品として人気です。

 

景泰藍の歴史は古く、中国・元代まで遡ります。〈藍〉という字が使われていることに着目される方もいるでしょう。これは、最盛期であった明代の景泰年間(1450年~1456年)に誕生した作品の多くが青色をしていたことに由来します。

 

特有の形、精巧な造り、緻密な文様が特徴の景泰藍は、元・明・清3朝の皇室で好んで使われていたそうです。製造の過程では、象嵌・彫刻・ガラス胎・冶金などといった専門的な技術が駆使され、その制作技術は国家級非物質文化遺産(中国の無形文化財)として登録されています。

 

現在では釉薬の種類も増え、技法の進化とともに様々な彩色の作品が生み出されている景泰藍。「中国土産といえば景泰藍」とも言えるほど、現代ではインテリアや贈答品、記念品として重宝されています。

 

図柄の輪郭にリボン状の金属線で模様を付ける〈有線七宝〉という手法が使われることも、景泰藍の大きな特徴です。有線七宝に相当する技術は、西洋において紀元前から発達したと言われており、中国の王朝へ伝わったのは元代とされています。

 

唐・宋代では東ローマ帝国を〈琺瑯〉〈仏朗〉と呼んでいたのだそうで、そこで制作された絵付けの美しい陶磁器は〈琺瑯彩〉と総称されていました。景泰藍は〈銅胎絲琺瑯〉ともいわれますが、この〈琺瑯〉という言葉はここから来ていたのですね。

伝統工芸〈七宝〉について

4:38 am

先ほどから〈七宝〉という言葉を多用していますが、ここからは少々掘り下げてご説明していきましょう。七宝(しっぽう/しちほう)は金・銀・瑠璃(るり)・蝦蛄(しゃこ)・瑪瑙(めのう)・真珠・玖瑰(まいえ)のことで、仏教において貴重とされる七種の宝を指します。

 

よく耳にする〈七宝焼〉は日本特有の名称で、〈七種の宝を散りばめたように美しい〉という意味が込められているだとか。〈七宝焼〉は紀元前の古代エジプトを起源とし、中近東で製造技法が確立され、シルクロードを経て中国へ伝わりました。この技法が日本に伝わったのは奈良時代頃のことだそうです。

 

西洋では〈エナメル/エマイユ〉、中国語では〈景泰藍〉と、七宝焼の呼称は各地域で異なりますが、いずれの地でも同様の技法が受け継がれているのが面白いところ。ガラス様・エナメル様が織り成す独特の美しい彩色は、時代を越えて世界中の人々を魅了し続けています。

中国七宝

中国で七宝焼が〈景泰藍〉と呼ばれるようになったのは、青い藍釉が下地であったことに由来します。景泰藍は〈胴胎絲琺瑯〉(どうたいこうしほうろう)ともいい、これを日本では〈中国七宝〉と表現します。細かい植線と不透明な釉薬で彩色された胎は、中国七宝ならでは。

中国七宝の技法は、絲琺瑯・内填琺瑯・画琺瑯の3つに大別されます。景泰藍などは絲琺瑯(こうしほうろう)の技法を用いてつくられます。日本でいうところの〈有線七宝〉の技術です。

2つ目の内填琺瑯(ないてんほうろう)は、日本の〈象嵌七宝〉の技法に相当するもので、主に素地の凹みに釉薬を流し込む製造方法です。3つ目の画琺瑯(がほうろう)は釉で絵画のような絵を描く技術で、日本の〈無線七宝〉〈描画七宝〉にあたります。

七宝の種類

日本における七宝焼は、材料や製造方法の違いによって細かく11種類に分類されています。今回は、そのうちの代表的な4つの技法をご紹介していきましょう。

有線七宝

リボン状の金属線でモチーフの輪郭を付ける技法。細く薄い金属線で模様を描くため、相当な技術と手間が必要とされますが、精巧緻密な図柄を表現することができます。輪郭付けには真鍮や銀などが用いられ、本体焼成後もこの金属線を残しておくことが特徴です。

 

愛知の〈尾張七宝〉などは、深みのある上品な光沢で大変人気があります。また明治時代の七宝家〈並河靖之〉は、有線七宝にこだわり続け極めた人物として有名です。

無線七宝

本体焼成後も金属線を残す有線七宝に対し、焼成前に金属線を取り除いたもの、あるいは最初から金属線を用いずに模様を付けたものを〈無線七宝〉といいます。金属線を残さないことで釉の境界がぼやけ、柔らかい色合いに焼き上がるのが特徴です。

 

この技術を編み出したのは、〈濤川惣助〉という人物。無線七宝による絵画的表現を得意とし、並河靖之と共に〈二人のナミカワ〉と並び評されました。

象嵌七宝

書いて時の如く、象(かたど)って嵌(は)める象嵌の技法は、江戸時代中期頃までの作品に多く見られる古来の技術です。〈象嵌七宝〉は土台となる素地に細かく溝を彫り、そこに菌や銀を打ち込んだものを指します。

 

古くは刀の鍔(つば)や甲冑などの武具に使われ、持ち主の地位や格式の高さを表した象嵌七宝。武器や宗教的なものに用いられることが主でしたが、現在では帯留めや箸置き、名刺入れなどといった日用品にも多用されています。

箔七宝

銀箔や金箔などといった金属箔を用いた技法。金属箔の上に盛る釉薬には無色透明のものと色釉とがあり、いずれも金属箔の輝きが透けて見え、箔の透明度や種類によって様々な色合いを表現することが可能です。

 

特に銀箔を用いたものは有名で、〈銀張七宝〉と呼ばれていました。銀箔に凹凸を付ける〈銀張有線〉という技法もあり、これが考案された当初は多用されていたようです。しかし、焼成時の温度など大変手間がかかることから、現在は殆どつくられていません。

高評価となるのは?

4:38 am

中国土産の定番・景泰藍の高評価ポイントとして、その作品の持つ〈時代感〉というものは大変重要です。〈明の時代〉のもの、次いで〈清の時代〉のものは、二次流通の市場において高評価となる傾向にあります。

 

この時代の景泰藍の作品には献上品・官用のものが多く、〈大明成化年製〉〈大清乾隆年製〉などといった〈年号銘〉が入っているのが特徴です。こういった年号銘は、花瓶や壺の〈胴体の肩〉〈高台の横〉〈底面〉に入っていることが主なので、景泰藍作品をお持ちの方は是非確認してみてください。

 

また景泰藍の場合、文革期前後でもつくりが違います。清朝以前・民国期~文革期・現代では同じ景泰藍でもそれぞれ形状が異なるため、この時代感を見抜けるかどうかが査定時の評価を大きく左右するポイントとなるのです。

 

作品の出来栄えや素材に用いられている金属、箱など付属品の有無は勿論、こういった時代感を見極められる鑑定士は残念ながらそう多くはいません。景泰藍に関する専門的な知識だけでなく、どれだけ多くの中国骨董に触れてきたかという経験値が試されるからです。

 

『くらや日暮里店』で査定・鑑定を行うのは、本物の中国骨董・中国美術品を知り、真贋判定や買取経験を数多に積んできたプロの鑑定士です。「せっかくの価値あるものだから、分かる人に見てほしい」「他店での査定額に納得がいかなかった」という方は、是非お問い合わせください!

 

これまで培ってきた知識と経験を活かし、お客様の大切なお品の価値をしっかりと見極め高価買取いたします。「手放すかどうかまだ決められない」「まずは査定だけ…」というご依頼も大歓迎です。どなた様もお気軽にご来店・お電話ください。

まとめ

北京の四大名工芸品〈景泰藍〉をはじめ、赤い漆器〈堆朱〉(剔紅)、台湾の有名陶磁器〈暁芳窯〉など、中国・台湾・香港の土産物として手に入れた中国の美術工芸品をお持ちの方は、だんだんとその価値が気になってきたはず。

 

昭和40~50年頃に日本各地で開催されていた中国物産展へ行かれた方で、その時買った陶磁器や茶器、書画、掛け軸をお持ちの方は、是非一度プロの鑑定士に見てもらいましょう!およそ50年の時を経た今、当時は比較的安価に手に入った中国美術品がお宝に変わっているかもしれません。

 

「父が好きだった骨董品。遺品整理を始めてみたはいいものの、処分の仕方に悩む…」「買い集めてきた美術品の今の価値を知りたい」という方は、骨董古美術品に精通した目利きの鑑定士がいる『くらや日暮里店』を是非ご利用ください。価値の評価が難しいとされる古い時代の逸品も、しっかりと丁寧に査定し高価買取いたします。

 

査定を希望されるお品がたくさんあるという方へは、〈出張買取〉がお勧めです。ご好評をいただいている『くらや日暮里店』の出張買取サービスは、リピーターの方も多く利用されています。お伺いする場所や日程等をご相談する必要があるため、ご興味のある方は事前にお問い合わせください。

 

査定・相談・出張買取にかかる費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗:くらや 日暮里店
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目18-10

電話:03-5615-2388

営業時間:10:00~18:00

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