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日暮里店
2023/04/20

東京都荒川区 高級洋食器の買取|マイセン MEISSEN|ヨーロッパ磁器 双剣マークに纏わる秘話

3:00 am

はじめに

こんにちは。マイセンやウェッジウッド、ロイヤルコペンハーゲンなど、高級洋食器の査定・買取を行っている買取専門店『くらや日暮里店』です。片付けや遺品整理で、「箱に入ったままのマイセンのカップ&ソーサーを見つけた」「母が集めていたマイセンのイヤープレート。せっかく価値あるものなのに、このままにしておくのは勿体ない」など、この先どうしたものか…という高級洋食器はありませんか?

 

使用済みのものや箱が見つからないものなど、お客様の中に〈買取〉という選択肢はあっても、査定に持っていくかどうか悩まれている方も多いでしょう。その様な方も是非『くらや日暮里店』にご相談ください。

 

「どこから手を付けていいのやら…」と片付けが進まずにいるカップボードの中には、驚きの高値が付けられる高級洋食器が眠っているかもしれません。処分される前に、一度その価値が分かるプロの鑑定士にお見せください。

 

今回テーマとして取り上げる〈マイセン〉は、世界的に認知度の高いドイツの高級磁器ブランドです。その歴史や需要の高さを知れば、価値を知らぬまま処分してしまった、という事態は避けられるはず。

 

マイセンの洋食器のご売却を検討されている方、査定額だけでも知りたいとお考えの方は、是非最後までお付き合いください。

マイセンの誕生

洋食器がお好きな方なら、誰もが一度は手にしたくなるマイセン。マイセンは、ドイツのマイセン地方で生産される磁器の呼称で、名実ともに西洋白磁の頂点に君臨すると言われています。およそ300年前に誕生したマイセンは、ヨーロッパで初めて硬質磁器の生産に成功した名窯です。

 

マイセンが産声を上げた17世紀。当時のヨーロッパでは、薄いのに硬く、純白で艶やかな硬質磁器を作り出すことはまさに憧憬の的。中国の磁器や日本の伊万里などが盛んに持て囃されており、王候貴族など権力者達は必死になって磁器の製法を見つけようとしていました。

 

なかでも、ポーランド王アウグスト2世(ザクセン選帝侯フリードリッヒ・アウグスト1世)は、熱狂的な東洋磁器マニアとして有名でした。プロイセンの王が所有する約150点の東洋磁器と、アウグスト2世の兵士数百人と交換したという逸話も残っているほどで、王宮には膨大な数の古伊万里や柿右衛門があったのだとか。

 

「金を作ることが出来る」と自称していた錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを監禁し、磁器製造の研究をさせたという話も有名ですよね。磁器をつくり出せずにいたベドガーは幾度となく逃亡を試みますが、どれも失敗。1703年には国外逃亡を図るも、結局送還されてしまいます。

 

その後、学者であったエーレンフリート・ヴァルター・フォン・チルンハウス伯爵と共に白磁の開発に携わり、遂に磁器の製造方法を解明。1709年のことでした。翌年1710年にはヨーロッパ初となる硬質磁器窯〈マイセン〉が誕生し、西洋の陶磁器界の歴史を大きく変えていくこととなります。

マイセンと東洋趣味

マイセンは、贅沢で煌びやかな装飾からシンプルな絵付けまで、幅広い表現様式が展開されていることが特徴です。ヨーロッパの磁器でありながら、東洋的なデザインが施されているものが多いことなども持ち味として挙げられるでしょう。

 

初期の頃の作品には、日本の柿右衛門の図案を写したものや、中国磁器に使われていたドラゴンがデザインされているものもあります。柿右衛門写しは、マイセンだけでなくイギリスのチェルシー窯やフランスのシャンティ窯など、各地で盛んに行われていたようです。

 

時代の流れとともに東洋を彷彿とさせるエッセンスが盛り込まれるようになり、シノワズリ(中国趣味)をモチーフにした作品などが誕生します。現在でも大変人気のあるシリーズですよね。この頃には、洋食器だけでなく磁器製の人形も制作されるようになりました。

双剣マーク

3:00 am

作品の裏面に記されているマイセンのマークは、生みの親であるアウグスト2世の紋章です。交差した2本の剣を模した〈青い双剣〉のマークは、ベトガーの後継者であり妹婿でもあるシュタインブリュックによって、贋作防止を目的とし1722年に提案されました。

 

この提案がなされるまでは、様々なマークが使用されていたようです。中国の窯印を真似、鞭のようなマークが描かれることもありました。この頃の窯印は、現在では殆ど見ることができないため希少です。

 

1720年頃には、アウグスト2世(アウグスト・レックス)のイニシャルであるAとRを組み合わせたマークが描かれました。このマークはアウグスト2世が使用する作品にのみ刻印することが許され、それ以外では禁止されていたそうです。

 

双剣マークが正式に採用された後も、剣の描き方は時代とともに変化していきます。当初は真っすぐに描かれていた剣も、次第にサーベルのように湾曲した形へ。二つの剣が交差する位置も移り変わり、ドットや星形、ローマ数字などが添えられた時期もあります。作品を見ながら比べてみるのも面白いでしょう。

 

シュヴェルターと呼ばれる専門の絵付師が手描きで入れる窯印は、作品の制作年代の推定に役立ちます。マイセンをお持ちの方は、絵付けやカットなどのデザインだけでなく、一度作品の裏面にも注目してみてください。特に古い時代のものは、高額査定に繋がる可能性が高くなります。

スクラッチについて

ここからはスクラッチ(キズ)についてのお話です。双剣マーク上またはその付近に、スクラッチが入っている作品を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。スクラッチがあるものは、いわゆる二級品と考えられています。

 

ドイツのマイセン磁器本社は、一級品・二級品などといった等級についてのコメントは一切発表しておらず、これはあくまで市場の推論です。熟練の鑑定士でも見分けが難しく、マイセンの制作ラインが大変厳密であることが伺えます。

 

磁器の制作過程において、色むらや異物の混入、傷が付いてしまうことはままあることです。スクラッチは、こういった何かしらの要因により販売に至らなかった作品を区別するために入れられるようになったと言われています。

 

双剣マークの中央部にスクラッチが入っているのは、おおよそ1815年頃から1980年頃に製造された作品です。1990年代に入ると、マークから少し離れた位置にスクラッチが見られます。青い双剣マークの近くに小さな双剣マークが彫られているものは、ごく最近のものです。

 

絵付けの色むら、金彩の厚み、傷の有無など、二級品の定義は様々。マイセンにとってはスクラッチのない一級品が〈普通〉であることは大前提ですが、スクラッチが入っているものも本物のマイセンの作品です。少し安い価格が付けられるため、贋作と誤解される方も多くいらっしゃいます。

需要の高い人気シリーズ

繊細な磁器を作り上げる、唯一無二の技術力が光るマイセン。生み出される洋食器は、まさに芸術作品です。これまでにもたくさんの人気シリーズが発表されていますが、ここからは二次流通の市場においても需要の高いシリーズをご紹介していきましょう。

アラビアンナイト

天才絵付師と名高い、現代マイセンの5人組の一人ハインツ・ヴェルナーによるデザインで、マイセンの〈古典〉となった作品の一つです。イスラム世界の説話集〈千夜一夜物語〉のストーリーが、自由な発想と繊細な筆遣いで食器に落とし込まれています。

 

ベースとなる食器には、マイセンのデザイナーであるルードヴィッヒ・ツェプナーが手掛けた〈グローサー・アウスシュニット〉が起用され、花のような造形が印象的です。絵柄だけでなく、舞台の幕のようなカーテンにもひとつひとつ個性が光ります。

 

アラビアンナイトを専門としたコレクターも存在するほど、マイセンの中でも非常に人気が高いシリーズです。状態も良く付属品が完備していれば、更なる付加価値をつけてお買取することができます。マイセンのアラビアンナイトの査定・買取は、『くらや日暮里店』にお任せください。

ブルーオニオン

1739年、マイセンの絵付師J.D.クレッチマーが、中国写しの染付の技法を生かして完成させた〈ブルーオニオン〉。中国磁器に描かれていた柘榴が忠実に模倣されましたが、スペイン以外でのヨーロッパでは柘榴の知名度が低く、玉ネギと間違われたというのが定説になっています。

 

青い双剣マークが器の図柄に描かれているのも大きな特徴です。現在でも洋食器をはじめ、和食器、花瓶などが展開されている人気のシリーズ。いつの時代も安定した需要を誇り、高価買取も期待できます。

波の戯れ ホワイト

シンプルな白い食器ながらエレガントな雰囲気を纏い、さざ波のようなレリーフが目を引く〈波の戯れ ホワイト〉。日常使いに映える用の美を感じさせるシリーズです。フォームを考案したのは、現代マイセンの造形の旗手と呼ばれるアーティスト、ザビーネ・ワックス。完成までに3年もの月日を費やしたのだとか。

 

マイセンの食器のフォームには自然から着想を得て生まれたものが数多くありますが、この〈波の戯れ ホワイト〉もそのひとつです。『くらや日暮里店』でも多くの買取実績がありますので、査定を希望される方は是非お問い合わせください。

3:00 am

まとめ

今回は、高級洋食器ブランド〈マイセン〉についてのお話しでした。『くらや日暮里店』では、海外のメーカーだけでなく〈大倉陶園〉〈ノリタケ〉〈香蘭社〉などといった国内の洋食器ブランドの高価買取も行っております。

 

当店の強みは、良質な販売経路を豊富に確保していることです。高級洋食器に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が、お客様の大切なプレートやカップ&ソーサー、カトラリーの価値を見極め、高価買取を実現します。

 

査定を希望される食器がたくさんあり、店舗への持ち込みが困難なお客様は『くらや日暮里店』の出張買取をご利用ください。鑑定士がお客様のご自宅等へ直接お伺いし、査定から買取までを一貫して行います。

 

査定・相談・出張費用は無料です。皆様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗:くらや 日暮里店
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目18-10

電話:03-5615-2388

営業時間:10:00~18:00

定休日:水曜日

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