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日暮里店
2023/05/01

東京都荒川区 茶道具の買取|箱 蓋 紐|箱と中身の正しい組合せが高額査定の秘訣です

6:32 am

はじめに

こんにちは。茶道具や煎茶道具、香道具の査定・買取を行っている買取専門店『くらや日暮里店』です。茶碗や掛け軸などといった骨董品の買取なら、茶道具に精通したプロの鑑定士が在籍する『くらや日暮里店』にお任せください。

 

骨董好きだったご祖父様や、お茶を真剣に習われていたご祖母様の遺品整理。そういった場面に直面したとき、一見して価値が分からない茶道具に出合ったという経験はありませんか?

 

「せっかくの高そうなものだから…」と、箱の中に仕舞われていた茶道具を取り出し、部屋に飾っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。更に時が経つと、「どの箱にどのお道具が入っていたのか分からなくなってしまった」ということも起こりうると思います。

 

いざご売却となった際に、箱と中身の組合せが分からずお手上げ状態になってしまったという方も多いはず。茶道具の鑑定・査定においては、箱と中身が正確に一致していることが大変重要になります。

 

空の箱と、裸のまま置かれている茶道具がご自宅に眠っているという方は、『くらや日暮里店』に是非ご相談ください。茶道具に関する専門の知識を持った当店の鑑定士が、箱と中身の組合せから査定・買取まで、全てご対応いたします。

 

茶道具はそれ自体に価値があるのはもちろんですが、それを入れている箱を見ることで、道具の格や伝来さえも分かるようになっているのです。今回は、査定・鑑定の際にも大切なポイントとなる茶道具の〈箱〉にスポットを当て、お話ししていきたいと思います。

日本の箱の特徴

作品を納める箱。実は、日本の骨董と他の国の骨董の大きな違いは〈箱〉にあるのです。日本以外の国においては、箱は単に物を保管したり、運搬するための入れ物にすぎません。日本では、箱そのものが中身と同等かそれ以上の価値を持ち、延いては鑑賞の対象になることも。

 

日本の箱は、道具の〈格〉〈銘〉〈作者〉〈所有者〉などが分かるようになっており、その集大成ともいえるのが茶道具の箱です。掛け物、茶入、茶碗、茶杓、釜、水指、建水、蓋置にいたるまで、その殆どが箱に納められています。茶の湯の世界において、箱がいかに重要な役割を果たしているかが分かるでしょう。

 

茶道では、道具の取り合わせのために各道具の格や伝来を重視します。そのため〈誰がつくり誰が所有してきたか〉など、より詳しい情報が箱に込められるようになったのです。

 

箱の材質、構造、紐の色や織、箱に書かれた箱書や貼紙によって、道具の素性が明らかにされます。保存性がある上に、装飾・文学性をも備えた箱は、日本の茶道具の箱を除いては世界のどこを探しても見つからないでしょう。

箱の材質

日本の茶道具の箱に最も適した素材は〈桐〉です。柔らかい桐は加工しやすく、少々へこんでも湿りを与えると回復させることができます。また、木材の表面は白く清潔感があり、節が少なく木目がよく通っているのも特徴です。

 

木目が細かく、平行に揃っているほど上質なものになります。時折乱れた木目の桐材の箱がありますが、これは根目というもので、根っこの部分に当たる木目の乱れを野趣として敢えて取り入れているのです。

 

杉と樅(もみ)は、桐の次に多く使われます。桐とは違い、美術的な目的で使われることは少なく、重量が軽いことから物を入れる箱として用いられるのが一般的です。

 

また、桑や唐木(紫檀、黒檀、鉄刀木、花梨)で作られた箱もあります。軽さはないものの、木質そのものが優れており、肌の色や柄も鑑賞ポイントです。茶道具の箱においては、特に茶入の挽家(茶入を仕覆に入れて保存するための容器)として用いられています。

 

そして忘れてはならないのが、〈黒柿〉です。木質が堅い黒柿は唐木に類するものですが、その黒みと白みが混じりあった風情が装飾的役割を果たし、茶入や唐物茶碗の箱などに用いられます。

 

茶道具の箱の材質として、最も多いのは桐です。桑・唐木・黒柿は、道具のなかでも格の高い茶入の挽家や、茶碗の中で最も格の高い唐物茶碗の箱に用いられます。

箱の仕上げ

次に、箱の材質の仕上げについて見ていきましょう。箱の表面の仕上げは、木地・真塗(しんぬり)・掻合塗(かきあわせぬり)・春慶塗(しゅんけいぬり)・蒔絵などに分類されます。

 

板材の表面に漆などを塗らずに、白木のままである〈木地〉仕上げ。木地仕上げの箱はすべての茶道具に適しており、侘茶の風情を最も良く表現しているのではないでしょうか。白木は墨で箱書きをしやすいことも利点です。

 

〈真塗〉は、黒色の漆を塗ることで格が更に高くなり、入れる器物も唐物茶碗や高麗茶碗、和物では献上品などが主です。真塗の箱には、楽茶碗やお稽古用の茶碗などは入れません。また、真塗には銘が墨書できないため、箱書を金粉字形にするのも特徴です。

 

真塗の厚みにも深浅があり、木地が透けて見えるように漆を浅く塗ると〈掻合塗〉になります。掻合塗は国焼(日本産)の茶入や茶碗などに用いられます。

 

柿色を原則とする〈春慶塗〉は、透漆で仕上げたものです。春慶塗の箱は特殊な作品を対象とし、方形より曲げ物に相応しく、まれに瀬戸天目や国焼の建水などに見ることもあります。

 

〈蒔絵〉が茶道具の箱として登場することは比較的稀です。豪華な蒔絵が施された茶入の箱として、利休丸壺の挽家と、利休物相の中箱が知られています。茶碗にも蒔絵の箱が見られことがありますが、脇役として簡素な図柄であることが多いです。

蓋と桟

ここからは、箱の構造において最も大事な〈蓋〉について見ていきましょう。蓋は、〈覆せ蓋〉〈桟蓋〉〈差し込み蓋〉に大別されます。覆せ蓋は箱の身の上から被せる蓋で、その種類はふたつ。

 

ひとつは、箱の身の内側に立ち上がりがつくられています。蓋をすると身と蓋の境目が同じ高さになり、境目の筋目だけが判別できるものです。これは古来、薬籠や印籠に見られる形式で、このような蓋を薬籠蓋(やろうぶた)と呼びます。

 

もうひとつの覆せ蓋は、箱の身の外側に完全に被さるようになっており、側面からみると蓋の厚みだけ外に被って見えるものです。甲を盛り上げる場合などは、この方が引き立って見えるという利点があります。

 

蓋の内側の桟には四方桟と二方桟があり、単に方形のものと、これに面を取ったものとが存在します。当然後者の方が丁重な造りです。一般的には薬籠蓋の方が桟蓋より格上で、桟蓋は四方桟の方が二方桟より格上となります。

 

このように、蓋の形状は中身の格を示すと共に、蓋に書かれた箱書によってより多くの情報が分かるようになっているのです。とりわけ茶道具の箱は〈箱書こそが命〉とも言え、蓋は中身の顕彰という大切な役目を果たしています。

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箱書

箱書とは、お道具の箱の蓋の甲または裏などに品名や作者、伝来などを書き記すことを指し、墨書が一般的です。箱の材質により漆書や貼紙、蒔絵による字形を置く場合もあります。

 

箱書は元来、その茶器を作らせた人、茶器として取り上げた人、それを所持愛玩した人などによって書かれるものです。ところが所持者の依頼により、有名茶人や家元宗匠がこれを行う場合も多く、箱書は極書と性格を異にします。

 

ここからは、箱書の例をいくつかご紹介しましょう。

落款

落成款識の略で、署名・印・花押、全般を指す総称です。これらが全部揃っている場合もあれば、単独の場合もあります。書き手は作者、極書をした人、命銘者、伝来を記録した人などです。

花押

花が咲いたように見える書体から、花押または華押と呼ばれます。署名を記した下に書く判のことで、自己の書であることを証明するためのものです。

 

それぞれが独特の形容を作り出しており、自らの名の一部を崩したものもあれば、動物を図案化したものも。千利休の花押は利休の名〈宗易〉の二文字を図案化したものですが、虫のオケラに似ていることから〈ケラ判〉と呼ばれています。

庵号や称号が表されている捺し印のことで、形も角・亀甲・瓢・楕円と様々です。文字は凹状に文字を彫った〈陰刻〉と、凸状に文字を彫った〈陽刻〉があります。

在銘

作者が記入することもありますが、これとは別に銘を付けた人物が箱に書き付ける場合も。墨書を原則としますが、字形や漆書も珍しくありません。小堀遠州・片桐石州・松平不昧など大名系は箱蓋の甲に、千家・藪内の各流派では蓋裏に書かれることが多いです。

極書

作者や伝来など、鑑識の結論を簡潔に書き付けたもの。箱書・極札などの形式を取ります。

次第

器物に添っている物全体をいいます。茶入の場合、仕覆・牙蓋・挽家、そして箱、中箱・外箱など、付属物全般のことです。

 

 

この他にも、銘や伝来などを記し箱に貼り付けた〈貼紙〉や、所蔵者印や品番を記した整理札である〈貼札〉、器物の伝来を記した〈伝来書〉、伝来や極めを別に記した〈添状〉などもあります。

箱の紐

箱の紐は、まさしく箱と一体。最初に付けられた紐が箱と同様、時には箱以上に中身の価値を証明します。箱は本体が作られた時に約束通りの紐が付けられるので、その紐は中身を証明する役割もあるのです。

 

高麗茶碗、国焼の古い茶碗などには、作品と同時にできた箱はなく、それぞれに相応しい箱が後から作られます。紐も約束はなく、手に入れた好寄者が自分の好きな紐を合わせることも。それでも古くに合わされた紐は、それなりに器物に相応しいものが選ばれています。

 

例え同じ柄でも、時代の異なる新しいものに取り替えるのは以ての外。その価値が大きく失われてしまいます。古い箱に新しい紐がかかっているものには、違和感を覚えるはず。紐が切れても、その紐は結ばずそのままにして、風呂敷で包むのが好ましい保管方法と言えます。

 

茶道具の箱の紐として最も好まれるのは、天正頃に真田昌幸によって発明されたとされる、太い木綿糸で平織された〈真田紐〉です。ただし、利休が直々に箱書しているような箱の紐は真田紐ではなく、丸紐を約束としています。

 

真田紐はそもそも刀の柄を巻くことを目的とし、茶道具の紐に活用されるのは桃山時代を過ぎてからのこと。江戸時代に入ると、お道具の紐は多くが真田紐となり、これに革紐が加わるようになりました。

 

真田紐は、色や柄によって製作者、流儀、伝来などが分かるようになっている紐です。表千家は萌黄と黄色、裏千家は中が薄茶で両縁が萌黄の三列織が約束となっています。

道具の格と箱

これまで見てきたように、茶道具の箱はいわば身分証明書のようなもの。名物と呼ばれている茶道具には必ずその由来があり、それを証明しているのが箱であるといっても過言ではありません。

 

大名物ならば、その多くは将軍家や大名家に所蔵されたものです。そのため大名家において仕立てられた箱を伴っています。この場合、内箱から大名家で仕立てられたものと、名物になる前に作られた内箱をそのまま伝えているものがあります。

 

いずれも木地で、大名仕立ての場合は木目の柾の通った上質の桐です。時に角を唐戸面にしたり、掛け物ならば紐を鹿革にして金具で留めたりしています。

 

中箱は真塗で作られている場合が多く、金字形で品名が記されることも。そして外箱または総箱が作られ、大名ごとにその体裁が異なるのも特徴です。

まとめ

6:32 am

ご自宅の蔵や押し入れの奥に眠っている茶道具。遺品整理などで発見した場合は、その正しい価値が分からないままになっていることも多いでしょう。箱の中に大切に仕舞われている茶道具の価値を知りたくなった方は、是非『くらや日暮里店』にお問い合わせください。

 

中身の茶碗や掛け軸はもちろんですが、それらを納める箱も重要な鑑定ポイントです。『くらや日暮里店』に在籍するプロの鑑定士が、箱の特徴や記されている内容から様々な情報を読み取り、その価値を見極めます。箱と中身がばらばらになってしまっている場合も、正しく組合せて査定を行いますのでご安心ください。

 

鑑定士のもとへ持ち込む前に、箱書をご自分でお調べになるのも面白いかと思います。ただの道具としてしか見えていなかったものに、歴史や物語が浮かび上がり、そのものの価値が露わになってくるからです。

 

「査定してほしい茶道具がたくさんある」「他にも買取ってほしい骨董品がある」という方は、当店の出張買取をご利用ください。査定・相談・出張買取にかかる費用は全て無料です。

 

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