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水戸駅前店
2023/05/01

茨城県日立市 鉄瓶の買取|龍文堂 仁左衛門釜 正寿堂|湯沸かし器と侮るなかれ 鉄瓶は茶の湯の美術品

12:00 am

はじめに

こんにちは。鉄瓶や茶道具、煎茶道具など、骨董古美術品の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。京鉄瓶や南部鉄器をはじめ、山形鋳物、富山県の高岡鉄瓶、栃木県の天明鉄瓶など、全国各地でつくられている鉄瓶の査定・鑑定は『くらや水戸駅前店』に是非お任せください。買取経験豊富なプロの鑑定士が、その価値をしっかりと見極め高価買取いたします。

 

まず最初に、水戸から車で約40分ほどの所に位置する日立市へ出張買取に伺った際の買取エピソードからご紹介したいと思います。ご依頼主は、お茶を長く嗜まれていた70代の女性のお客様。聞けば、ご自宅の一軒家を解体しマンションへのお引越しを計画されているのだとか。「住まいも狭くなるし、そろそろ生前整理もしておかなければと思って…」と、これまで大切にしてきた鉄瓶を幾つか手放したいと思うようになったのだそうです。

 

ご自宅の客間へ通されると、そこには査定・買取を希望されている鉄瓶が既にずらりと並べられてありました。どの鉄瓶も名の知れた工房作のものばかりで、京鉄瓶の老舗〈龍文堂〉をはじめ、南部鉄器で有名な〈金秀堂〉、山形鋳物として御馴染みの〈正寿堂〉など、全部で鉄瓶6点と茶釜3点のお買取を希望されているとのことでした。

 

『くらや水戸駅前店』の鑑定士が早速査定・鑑定を行ったところ、どの鉄瓶も保管状態が良く、お客様の期待を上回る高額査定をお出しすることができました!「どれも大切に集めてきた鉄瓶だから、こんなに嬉しいことはない」と、お客様も大変ご満足なご様子でした。

 

そこで今回は、〈鉄瓶〉の買取についてお話ししていきたいと思います。ただの湯沸かし器と侮るなかれ、デザイン性の優れた鉄瓶などは美術品としての価値も高く、二次流通の市場において驚くような評価が得られることも。その人気は日本国内だけでなく、アジア圏を中心とした海外でも上昇中です。

 

高評価が期待できる鉄瓶の有名工房・名工なども併せてご紹介していきたいと思いますので、鉄瓶の査定・ご売却を検討されている方は是非最後までお付き合いください。

日本の有名な鉄瓶

全国津々浦々、日本各地で製造されている鉄瓶。東京や栃木など関東圏にもたくさんの工房が存在しますが、やはり鉄瓶の有名どころと言えば京都・岩手・山形が挙げられるでしょう。深い歴史とその生産地ならではの特徴を持つ〈京鉄瓶〉〈南部鉄瓶〉〈山形鋳物〉について、ここからは少し詳しくお話ししていきたいと思います。

京鉄瓶

象嵌などの凝った装飾と、流麗で繊細な造りが特徴の〈京鉄瓶〉。茶釜に持ち手を付けたような形状のものが多く、日用品としてはもちろん、茶道具としても広く用いられています。

 

京鉄瓶の発祥は1764(明和1)年頃のこと。京都で江戸末期から続く鉄瓶工房〈龍文堂〉の初代四方龍文が、蝋型鋳造によって鉄瓶をつくることを発案したことが始まりといわれています。蝋型鋳造は、蝋の特性を活かした鋳金の一技法です。この技法により、複雑精緻な形態の鋳物造りが可能になりました。

 

岩手の南部鉄瓶との大きな違いは〈蓋〉です。南部鉄瓶が鉄製であるのに対し、京鉄瓶の蓋は銅製で、梅の形をした摘みが付けられています。また、京鉄瓶の底には〈鳴り金〉という鉄片が並んでおり、お湯が沸く際に音が出るのも特徴です。この音は松籟(しょうらい)の音と呼ばれ、茶道の御馳走のひとつとされています。

 

龍文堂が手掛けた鉄瓶は高級品で、京都に数多く残っています。象嵌や彫金細工が胴の周りに施された鉄瓶、南鐐の摘みが付いている鉄瓶などは高額査定が期待できるでしょう。大量生産が可能な南部鉄瓶とは違い、緻密な細工のものが多い京鉄瓶は量産されておらず、その希少性も相俟ってアジア圏を中心に高い評価を得ています。

南部鉄瓶

茶の湯釜や花瓶などと共に、〈南部鉄器〉として知られる南部鉄瓶。南部鉄器は、岩手県南部藩の城下町である盛岡市を中心とした地域で生産される鉄器です。元来この地域では鉄が豊富に採れ、鋳物産業には打ってつけの場所。南部藩藩主が鋳物産業を奨励すべく、京都から鋳物師を招き入れたことが南部鉄器の発祥と言われています。

 

鋳型に溶かした鉄を流し込んでつくられる釜や鉄瓶は、当初江戸への献上品として制作されていたようです。後に茶の湯釜をやや小ぶりにした南部鉄瓶が開発され、湯を沸かす道具として全国的に広く親しまれるようになっていきました。

 

南部藩は明治期まで続き、当時から残っている工房も存在するほど。鉄瓶のほかにも鍋や風鈴などといった日用品も製造されており、現在では鋳物の工芸品としても全国有数の知名度を誇ります。

 

南部鉄瓶は元々人気の茶道具でしたが、近年においては中国を中心にその人気が再燃しています。二次流通の市場においても需要が高く、高評価となるものも多くあるため、南部鉄瓶の売却を検討されている方は今が絶好の機会と言えるでしょう。

山形鋳物

生産地域や作品様式から、南部鉄瓶と一括りになることもある〈山形鋳物〉。ずっしりとした丸い形状で、中のお湯が冷めにくいという利点を持ちます。物持ちがよく、適切に保管されていれば何世代にも亘って使用することが可能です。

 

なぜ〈鋳物〉と呼ばれるのでしょうか?それは、山形鋳物が生産されている〈銅町〉で鉄を採ることができなかったことに由来します。鉄の代わりに銅が採れるこの地で生産された製品ということで、鉄器とは区別され〈山形鋳物〉と呼ばれるようになったのだそうです。

 

山形鋳物は、南部鉄器と並ぶ代表的な鋳物の工芸品。溶かした金属を、砂などで成形した型へ流し込んで形をつくる技法が用いられ、鉄瓶・茶釜・急須・鍋などといった日用品から自動車のような大規模なものまで、幅広く生産が行われています。

 

日本における鋳物づくりの始まりは紀元後1世紀頃のこと。祭事や儀式に使われる銅鐸や銅鏡が製造されるようになり、その後仏像や梵鐘、茶釜、鉄瓶が全国でつくられるようになっていきました。

 

山形鋳物の起源は平安時代とされていますが、鋳物職人を育む土壌が整えられたのは江戸時代に入ってからのこと。出羽山形藩の初代藩主・最上義光により設置された〈鍛治町〉〈銅町〉は、今でも地名としてその名が残っています。

 

東北を代表する霊峰・出羽三山参拝の土産品として、日用品や仏像などが盛んに製造されるようになると、山形鋳物の人気は一気に全国区に。現在では山形鋳物の技術とデザイン性が世界で高く評価されるようになり、再注目を集めています。

高評価が期待できる工房と名工

龍文堂

龍文堂は、京都で鉄瓶を製造していた工房です。歴代それぞれが名作を残しており、2代目〈四方安之助〉は、亀文堂創業者である〈亀文堂正平〉や、幕末から明治に活躍した鋳金家〈秦蔵六〉などを弟子に迎えています。

 

先述の通り初代四方龍文が創案した蝋型鋳造技法は有名で、この技法により明治から大正にかけて数々の高級鉄瓶が生み出されました。龍文堂の屋号が用いられるようになったのは2代目の時からで、その後1958(昭和33)年頃まで8代に亘り受け継がれていきました。

 

〈2代目安之助〉〈大国柏斎〉(初代大国寿朗)などは龍文堂の名人として大変有名です。龍文堂は京鉄瓶系の元祖とも言える工房ですが、既に廃業しているため、現存する作品は希少性が評価され高額査定も望めます。蓋の裏に龍文堂の名だけが刻まれた贋作も多く出まわっているため、査定・鑑定には専門性の高い知識が必須です。

 

一般的な買取店等では、その価値が見過ごされてしまい正しく評価されることはないでしょう。査定・買取を希望される方は、鉄瓶に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が在籍する『くらや水戸駅前店』にお任せください。

金寿堂

龍文堂と双璧を成す京都の有名鉄瓶工房、金寿堂。大正時代に製造されたものが宮内庁に納入されるなど日本国内での人気もさることながら、中国を中心としたアジア圏でも大変人気があります。蓋や本体部分に金象嵌が施されている作品などは、最早美術品です。

 

〈雨宮宗兵衛〉〈金森佐兵衛〉〈雨宮宗〉などは金寿堂の名人として知られています。なかでも別格の作り手として名高いのが〈雨宮宗〉です。雨宮宗が手掛けた鉄瓶は金銀象嵌の施された美しい作品が多く、その希少性も高く評価されます。

 

雨宮宗作の鉄瓶は、二次流通の市場において需要と人気が非常に高く、高価買取が期待できるでしょう。蓋裏に金寿堂造の銘があるもの、鉄瓶本体の注ぎ口裏側に〈雨宮〉の丸印が刻まれている鉄瓶をお持ちの方は、是非一度『くらや水戸駅前店』へご連絡ください。

小泉仁左衛門釜(御釜屋)

〈南部釜〉〈南部鉄瓶〉といった呼称は、南部藩内で製造されてきた釜や鉄瓶を指します。1659(万治2)年、京都出身の釜師・小泉仁左衛門清行(初代小泉仁左衛門)が盛岡へ移り、北上川や黒木山で採れた鉄を利用した鉄瓶を考案したのが南部釜の始まりです。

 

南部鉄器は小泉家のほか、南部藩お抱え鋳物師であった有坂家、鈴木家、藤田家の4家が製造を担ってきたのですが、その中心的存在であった小泉家の歴史は、そのまま南部鉄器の歴史にも重なります。

 

明治以降、海外の万博などへ出品され高い評価を得た南部鉄器は、岩手県が世界に誇る伝統工芸品となり、国からも伝統工芸品第1号の指定を受けています。小泉家は代々仁左衛門の名を継承しており、現在の当主は10代目。子息と共に親子二人で釜を守っています。

 

量産工芸品とは異なり、一般販売であれば数か月待ちも必須の仁左衛門釜の鉄瓶。二次流通の市場においても抜群の人気を誇り、お品の状態にもよりますが高額査定も期待できるでしょう。

正寿堂

龍文堂・金寿堂・仁左衛門釜は戦前から存在していた工房ですが、戦後に誕生した有名工房も勿論あります。その中のひとつである〈正寿堂〉は、鋳物の産地として有名な山形市銅町にある工房です。正寿堂の鉄瓶は美術品の品格と親しみやすい素朴さを併せ持ち、使い込むほどに美しさが増すと言われています。

 

創業者は〈高橋敬典〉。山形市銅町の出身で、東北在住者として初めて人間国宝に認定された人物です。山形鋳物の知名度が殆どなかった昭和30年代頃から、東京都内などで展示会を催し山形鋳物の文化を全国に知らしめました。

 

高橋敬典没後も熟練の職人達によって製造が続けられており、正寿堂から生み出される茶釜や鉄瓶はその性能の良さが高く評価されています。査定評価は鉄瓶の形状や状態によっても左右されますので、価値が気になる正寿堂の鉄瓶をお持ちの方は、買取実績を多数持つ『くらや水戸駅前店』へお問い合わせください。

 

 

上記でご紹介した以外にも、龍文堂・金龍堂の名工〈上田照房〉や江戸時代初期の釜師〈名越昌晴〉など、日本国内には著名な名工や工房が制作にあたった鉄瓶がまだまだたくさん眠っています。「遺品整理で見つけた、価値の分からない鉄瓶を見てほしい」「まずは査定だけお願いしたい」というご依頼も、『くらや水戸駅前店』なら大歓迎です。

 

鉄瓶は、既に二次流通の市場においてもある程度の流通量があるため、デザイン性に長けたものへの注目が高まっています。すっと伸びた造形が美しい〈砲口〉や動物の姿を象った〈獣口〉を持つ鉄瓶、本体や蓋に〈金銀象嵌〉が施された鉄瓶などは見た目にも大変秀麗で、高評価が期待できるでしょう。

 

鉄瓶に限ったことではありませんが、お品の保存状態や付属品の有無も重要な査定ポイントです。鉄瓶の場合は水漏れや錆などがでないよう、使用後は鉄瓶内部の水分をしっかりと蒸発させるなどお手入れも忘れずに。共箱や栞などといった付属品をお持ちの方は、査定時に必ずお持ちください。

まとめ

鉄瓶や茶釜などといった骨董品・美術工芸品の査定・鑑定には、専門的な知識と鑑識眼が必要とされます。一般的な買取店やリサイクルショップでは、その価値が正しく見極められることは決してないでしょう。

 

買取専門店『くらや水戸駅前店』に在籍する鑑定士は、鉄瓶をはじめとした骨董古美術品に関する買取経験を豊富に持つプロの鑑定士です。当店で確保している良質な販売経路を駆使し、お客様へは高価買取という形で還元します。

 

「錆びてしまった鉄瓶なんて、いくらにもならないでしょう」と思われている方、「遺品整理で見つけた価値の分からない鉄瓶の処分に困っている」という方は、一度『くらや水戸駅前店』で査定してみませんか?少しでも価値の気になる鉄瓶や茶釜をお持ちの方は、是非お気軽にご相談ください。

 

査定を希望されるお品が多いなど、店舗への持ち込みが困難な方へは〈出張買取〉がお勧めです。訪問日程を事前にお打合せし、鑑定士が直接お客様のご自宅等へ伺います。査定から買取までを一貫して行う当店の出張買取は、リピーターの方も多く大変ご好評をいただいております。

 

査定・相談・出張買取にかかる費用は全て無料ですのでご安心ください。皆様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗: くらや 水戸駅前店

住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

 

 

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