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水戸駅前店
2023/05/29

茨城県笠間市 骨董品の買取|中国美術 象牙彫刻|掛け軸 書画など中国土産が時を経てお宝に…?

12:00 am

はじめに

こんにちは。茨城県笠間市や水戸市周辺で骨董品・古美術品の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。遺品整理や片付けの最中に発見した、一見して価値の分からない彫刻、壺、陶器、置物などをお持ちの方は、『くらや水戸駅前店』で一度査定してみませんか?

 

当店に在籍しているのは、日本国内外の骨董古美術品に精通したプロの鑑定士。これまで培ってきた専門性の高い知識と買取経験を活かし、大切なお品の価値をしっかりと見極めます。作者や制作年代が不明の作品の査定・鑑定も大歓迎です。是非お気軽にお問い合わせください!

 

さて、本日ご紹介するのは、茨城県笠間市ご在住の方よりお買取した〈象牙彫刻唐人像一対置物〉です。持ち主は先日亡くなられたお客様の御祖父様で、今から約40年前に某百貨店の外商から購入されたものなのだとか。中国貴人の姿が丁寧に彫られた大型作品で、外国人向けの高級土産品として売られていたようです。

 

当時中国人工芸作家の展示会が開催されていた中で、この大きく立派な象牙彫刻に一目惚れした御祖父様は、「他の誰かに買われてしまってはやりきれない」と思い切ってその日のうちに購入。その後何十年もご自宅で大切に飾られていたのだそうです。

 

現在70~80歳ぐらいの方の中には、旅行や仕事で中国に行かれた際、中国の美術作品や書画、掛け軸などを土産物として買われた方も多くいらっしゃることでしょう。その後長い時を経て、当時手に入れた作品の作家が今や世界でも名を馳せる有名画家になっていた!というケースは多々あります。

 

今から40~50年程前には容易に入手できた中国書画や美術品で、現在高く評価される作品にはどんなものがあるのでしょうか?時代背景を紐解きながら、今回は〈中国骨董品の買取〉についてお話ししていきたいと思います。

 

昔中国旅行で買った書画・絵画・掛け軸などをお持ちの方、遺品整理で発見した中国骨董品をお持ちの方は必見です!是非最後までお付き合いください。

日中国交正常化と文化大革命

〈日中国交正常化〉当時のことを、皆様も覚えているでしょうか?今から51年前の1972年9月、田中角栄首相(第64・65代内閣総理大臣)と中国の周恩来首相が北京で共同声明に署名し、恒久的な平和友好関係を確立することで一致。複雑な歴史を抱えながらも実現した国交の正常化は、日本と中国の交流拡大へと繋がりました。

 

日中両国の友好の証として、2頭のパンダが中国から贈られたことも大きな話題となりましたよね。その後1978年8月12日に日中平和友好条約が署名され、これにより日本と中国は両国の経済・文化的交流のため将来に亘り一層努力することを約束しました。

 

また、1966年から1976年にかけて中国で勃発した〈文化大革命〉もここで触れておかなければならない出来事でしょう。文化大革命は、時の首席・毛沢東の主導で発動された大規模な思想改革運動です。

 

毛沢東は、多くの知識人や政治家たちを反革命分子として迫害し、中国国内に残る歴史的遺産すべての排除(文化浄化)を試みます。その結果、様々な文化財や書物といった文化的遺物までもが破壊され、多くの中国文物が日本に渡ってくるようになったのです。

 

日中国交正常化や文化大革命に端を発し、日本国内では様々な中国の骨董品・美術品・書画が流通するようになり、京王百貨店や三越本店などでも多くの展覧会が催されました。書画では〈齊白石〉〈呉昌碩〉〈王一亭〉などといった中国美術の巨匠の作品が紹介され、多くの作品が日本に残されたのでした。

齊白石

現代中国画の巨匠とも評される、齊白石(さいはくせき)。絵画のほか、書や篆刻(てんこく)なども幅広く制作した中国人画家です。1864年、中国・湖南省の貧しい農家の家に生まれた齊白石は、幼少期の頃からよく絵を描いていたと伝えられています。

 

10代から20代の大半を大工職人として過ごしましたが、27歳のときに文人画家・胡沁園に師事。本格的に花鳥画や鳥獣画などの技法を学びました。独学で書や篆刻を習得したのは、齊白石が30歳頃のことでした。

 

50代半ばの頃には北京へ移住し、絵画を売って生活をする傍ら、段々と書画に専念するようになります。その画風は〈紅花墨葉〉と呼ばれ、素朴ながらも秀麗な独自のスタイルを確立しました。

 

齊白石の作品には、花、鳥、鯉、エビなどが描かれたものが多く、とりわけ〈エビ〉の透明感が表現された水墨画は数多く残されています。作品の保存状態等にもよりますが、齊白石は高評価が期待できる作家のひとりです。

呉昌碩

清代最後の文人といわれる呉昌碩(ごしょうせき)は、清朝末から中華民国初期を代表する芸術家です。近代中国において、詩・書・画・篆刻すべてにおいて秀でていたことから〈四絶〉と称賛されました。

 

生まれは1844年、中国・浙江省安吉出身。呉昌碩の曽祖父・祖父・伯父・父は、当時の中国における難関試験(郷試)を突破している所謂エリート家系でした。呉昌碩は幼い頃から篆刻を学び、様々な芸術家と出会いながら22歳の頃に官僚になりました。

 

呉昌碩の書は、深い黒味のあるしっかりとした文字が特徴と言えるでしょう。右肩上がりの文字からは重厚感や力強さを感じる一方、花卉画(かきが)からは生命力の静けさや繊細さといったものが感じられます。その独特な作風は人気を博し、日本にも数多くの愛好家が存在します。

 

代表作は〈梅花図〉〈牡丹水仙図〉など。呉昌碩の作品は墨で描かれたものが多いですが、なかでも牡丹や梅を描いた作品は大変人気があるため、高評価となる傾向にあります。

王一亭(白龍山人)

近代中国を代表する書画家、王一亭(おういってい)。号は白龍山人。画家としても優れていましたが、実業家、銀行家、政治家などとして幅広く活躍した人物です。絵画で得られた収益は、その多くが慈善事業に充てられていたのだとか。人物画のほか、花鳥画や仏画にも優れ、晩年は殆ど毎日仏像を描いて過ごしていました。

 

王一亭は仏教を深く信仰していたことでも有名ですが、古い習わしなどに囚われることなく、個性的で自由な作風の持ち主でした。商取引を通じて日本人との交流も活発であったことから、たくさんの作品が日本国内に収蔵されています。

 

代表作は〈白木蓮牡丹図〉〈達磨画賛〉など。人物画・花鳥画・山水画など、幅広いジャンルで絵筆をふるった王一亭ですが、やはり〈仏画〉は最晩年の逸品として外せないでしょう。中国掛け軸も多数制作していますが、人気が高いだけに偽物が多く出まわっているのも事実です。真贋判定は非常に難しく、目利きの鑑定士でなければ正しく見極めることはできません。

 

 

〈齊白石〉〈呉昌碩〉〈王一亭〉は、いずれも二次流通の市場において大変人気のある作家です。作品の状態やサイズなどにもよりますが、高価買取が期待できるでしょう。ところがこういった古い時代の作品の価値は評価が難しく、一般的な買取店では査定さえ断られることも…。専門的な知識と買取経験を持った鑑定士はそうそういないため、査定に出す際には注意が必要です。

 

『くらや水戸駅前店』には、中国骨董や中国書画など、中国美術に精通したプロの鑑定士が在籍しております。長年積み上げてきた鑑定経験を活かし、作品の正当な価値をしっかりと見極めます。本物かどうかわからない、作者・制作年代が不明の作品をお持ちの方も、遠慮なくご相談ください。

1980年代以降の中国現代作家

1980年代に入ると、〈程十髪〉〈范曽〉〈林風眠〉〈李可染〉〈李苦禅〉〈孔柏基〉らといった現代作家が次々と展覧会を開催し、日本国内でもその名を広く知らしめました。こういった比較的新しい世代の中にも、二次流通の市場において高評価が期待できる作家はいます。価値が気になる作品をお持ちの方は、是非『くらや水戸駅前店』へお問い合わせください。

程十髪(ていじゅっぱつ)

1921年生まれ、上海市出身。近現代中国の画家・書家である程十髪は、中国における知名度も高く、人物や花鳥を題材にした水墨画などは高評価が期待できるでしょう。

 

趣のある人物画、花鳥画、山水画を得意とし、古典人物や仕女、鹿、鳩などを描いた作品を多く残しています。日本での展覧会歴もあり国内には数多くの作品が収蔵されていますが、偽物も多く出まわっているため査定・鑑定には注意が必要です。

范曽(はんそう)

1938年生まれ、江蘇省南通市出身。〈中国人物画の鬼才〉とも呼ばれる范曽(範曾)は、水墨による豪放な人物画を得意とし、詩句などの分野においても長けている人物でした。過去にはアメリカやドイツ、日本各地で展覧会を開催。岡山市には1984(昭和59)年に〈范曽美術館〉が開館しています。

 

代表作は〈竹林七賢図〉など。詩・書・画に優れた〈三絶の画家〉として世界的にも高い評価を受ける中国人画家であることから、范曽の作品は高額査定となる傾向にあります。

林風眠(りんふうみん)

1900年生まれ、広東省出身。現代中国画の巨匠として名高い林風眠は、パリ国立高等美術学校で油彩画を学んだ経歴を持ちます。西洋画、とりわけフランス人画家〈アンリ・マティス〉の作風に寄せた人物画や裸女、静物を描いていましたが、晩年は重厚な色調の花鳥画や風景画作品を多く残しています。

李可染(りかせん)

1907年生まれ、江蘇省徐州市出身。現代中国山水画の第一人者と言われる李可染は、幼少期から書や音楽に優れた才能を示し、林風眠にも師事しました。力強い山水画や古典人物、水牛を描くことを好み、西洋絵画の技法も取り入れるなど独自の境地を開拓しました。

李苦禅(りくぜん)

1899年生まれ、山東省高唐県出身。書画詩が一体となる画風を完成させた李苦禅もまた、近代中国画家・書道家として有名です。伝統的な中国画と西洋画を融合させた花鳥画を得意としたことから、花鳥画の達人とも称されます。

孔柏基(こんばいじ/こんばんじ)

1932年生まれ、上海市出身。日本ではスピリチュアルな作品として紹介されることもある、中国人現代印象画家です。代表作は、敦煌の壁画から着想を得たとされる〈宝珠〉など。菩薩や天女を題材とした油彩画を多く生み出しています。

 

 

このほか、〈呉作人〉〈衛天霖〉〈蕭淑芳〉なども中国現代作家として有名です。これらの作家が手掛けた絵画・掛け軸・書画作品をお持ちの方は、一度『くらや水戸駅前店』で査定してみませんか?中国美術に精通したプロの鑑定士が、作品の正しい価値をしっかりと評価し高価買取いたします。

高評価のカギとなるのは?

〈翠玉白菜〉〈肉形石〉という中国美術作品をご存知でしょうか?台湾の国立博物館〈國立故宮博物院〉に展示されているこの2作品は〈神品〉とも称される超有名文化財で、これを見るために長い行列がつくられるほどの目玉作品です。

 

故宮博物院の展覧会は、過去にアメリカ、フランス、オーストリア、ドイツ、そして日本でも開催されており、2014(平成26)年に東京国立博物館でこの2作品が展示された際には大変話題となりました。

 

北京市の故宮(紫禁城)永和殿に安置されていたという、本物の白菜そっくりの作品。天然の翡翠の色を生かした彫刻で制作された〈翠玉白菜〉は、芯の部分の筋や柔らかな葉を見事に再現した逸品です。また豚の角煮そっくりの〈肉形石〉は、瑪瑙(めのう)のもつ赤と白の縞目で赤身と脂身の層が表現されています。

 

翠玉白菜や肉形石は別格ですが、中国の骨董古美術品で重要視されるのは〈本物そっくりにつくられているか〉という点なのです。象牙・珊瑚・翡翠・鼈甲・琥珀などといった素材が使われているのに〈そうとは見えない作品〉や、天然物を活かした緻密な細工が施された作品などは高評価が期待できるでしょう。

 

作品の出来や状態、サイズ、制作年代、作家など、骨董品・美術品は多角的な面から評価が行われますが、中国の美術品に関しては上記の様な視点が重要なポイントとなります。査定の際には専門性の高い知識と鑑識眼が必要となるため、一般的な買取店等でその価値が正しく評価されることはまずないでしょう。

 

買取専門店『くらや水戸駅前店』には、中国の骨董古美術品に精通したプロの鑑定士が在籍しております。数多くの買取経験と、本物に触れてきたからこそ培われた鑑識眼で、お客様の大切なお品の価値をしっかりと見極めます。査定・売却を検討されている方は、一度お気軽に『くらや水戸駅前店』までご相談ください。

最後に

身近なところに、価値が分からず残されたままになっているものはたくさんあります。「昔中国旅行の土産で購入した書画が残っているかもしれない…」「亡くなったおじいちゃんの部屋に古い中国製の壺が置きっぱなしになっている」など、ご自宅の押し入れや引き出し、蔵や倉庫の中に思い当たる品が眠っているという方は、一度『くらや水戸駅前店』で査定してみませんか?

 

中国の経済成長が目覚ましい昨今。中国骨董・中国書画・中国絵画作品は二次流通の市場における需要が大変高く、40~50年前に中国で購入した土産品などの中には、現在思わぬ価値が付けられる逸品が眠っていることもあります。そういったものを余すことなく見つけ、しっかりと価値を見極めることが『くらや水戸駅前店』の役割です。

 

当店は良質な販売経路を独自に構築しているため、中国の骨董古美術品を積極的に高価買取しております。「他店で一度鑑定してもらったけれど、査定額に納得がいかなかった」「絶対に価値のあるものだから、分かるってくれる人に見てもらいたい」という方は、是非ご連絡ください!

 

『くらや水戸駅前店』では、中国の骨董古美術品のほか、象牙・珊瑚・翡翠・べっ甲・琥珀の彫刻、簪、帯留め、アクセサリー等の査定・買取も行っております。「査定してほしいものが多くて持ち運べない」「遺品整理で出てきたものの中から、価値あるものを見つけてほしい」という方は、ご好評をいただいている当店の〈出張買取〉をご利用ください。

 

査定・相談・出張費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗: くらや 水戸駅前店

住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

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