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水戸駅前店
2023/05/10

茨城県水戸市 和楽器の買取|尺八 竜笛 笙|高評価が期待できる有名製管師

12:00 am

はじめに

こんにちは。茨城県で和楽器の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。当店では、尺八・三味線・琵琶・琴・和太鼓などといった和楽器の高価買取を行っています。和楽器や雅楽器の査定・鑑定なら、買取経験が豊富なプロの鑑定士が在籍する『くらや水戸駅前店』に是非お任せください!

 

先日、茨城県水戸市ご在住のお客様より〈尺八〉と〈横笛〉をお買取しました。これら計十本の管楽器の所有者はお客様ご自身で、「一時期和楽器にはまって尺八を習い始めたけど、もう飽きてしまって。最近は滅多に触ることもなくなってしまった」と仰っていました。

 

「使っていた楽器なんて売れるのだろうか…」と半ば諦めながらもインターネットで検索した結果、和楽器の買取実績を多く持つ当店のホームページに辿り着かれたのだそう。「お店の口コミも良いし、ちょっとでも値段を付けてもらえたら処分しよう」と思い、ご来店くださったのだそうです。

 

鑑定士が拝見したところ、ハードケースに入れられた尺八のうち2本は〈北原精華堂〉のものであることが分かりました。北原精華堂は国内でもトップクラスの尺八製作工房です!なかでも中継ぎ銀三線籐巻き仕様のものは状態も良く、高額査定をお出しすることができました。

 

査定額にお客様も大変ご納得された様子で、「捨ててしまわずに査定に持ってきてよかった!大切に使ってきた尺八だから、いつかまた価値の分かる方に使ってもらえたら嬉しい」と仰っていたのが印象的でした。

 

今回は、数ある和楽器の中でも〈尺八〉〈竜笛〉〈笙〉などといいた〈管楽器〉に焦点を当ててお話ししていきたいと思います。高評価が期待できる工房や製管師なども併せてご紹介していきますので、和楽器の査定・買取を希望されている方は是非最後までお付き合いください。

尺八について

縦笛の一種である〈尺八〉は、真竹の根に近い部分からつくられます。全体の長さが一尺八寸(いっしゃくはっすん)(約55㎝)であることがその名の由来で、表には4つ、裏に1つの穴があいているのが特徴です。

 

管の上端には斜めに削られた部分があるのですが、これを〈歌口〉いい、ここに直接口を当て穴を指で塞ぎながら吹くことで音を出します。尺八の上管と下管を繋ぐ〈中継ぎ〉は、籐や貴金属で化粧を施されているのが一般的です。下端の〈管尻〉と呼ばれる部分は、竹の根の部分(蕪)がそのまま活かされます。

 

尺八の起源は奈良時代。当時の中国・唐から伝来し、日本で独自の進化を遂げました。尺八は宮中音楽における〈雅楽尺八〉として使われることが主でした。鎌倉時代には武士の嗜みのひとつとなり、その後時代の流れとともに段々と宗教的な性格を帯び始め、虚無僧の修行の一環として演奏されるようになりました。

 

民衆への広まりをみせたのは江戸時代に入ってからのこと。琴や三味線との三曲合奏も行われるようになり、幕末を迎えるころには一般大衆の音楽として親しまれるようになりました。この時に興ったのが、近藤宗悦(こんどうそうえつ)による流派〈宗悦流〉です。

 

俗に関西流・明暗宗悦派などとも呼ばれた宗悦流は、関西を中心に莫大な勢力を誇りました。そして宗悦流の中から登場したのが、名人〈中尾都山〉(なかおとざん)です。都山は家元制度を整え、独自の技法や記譜法、合奏形式など、現代へと続く尺八の一大流派を作りあげました。

 

尺八の流れは、虚無僧の影響を大きく受けたものと明治以降新しい発展を遂げたものに大別されるようになり、前者は〈琴古流〉、後者は〈都山流〉と呼ばれるようになっていきます。

琴古流(こきんりゅう)

〈琴古流〉は、江戸時代中期頃に活躍した〈黒澤琴古〉を始祖とする尺八の流派です。黒澤琴古は黒田藩(現在の福岡市周辺)の藩士でしたが、隠居後虚無僧となり全国を行脚。自身で作曲を行う傍ら、それまで虚無僧らによって伝えられた尺八曲を収集・編曲し、琴古流本曲36曲をまとめ琴古流の基礎を築きました。

 

黒澤琴古は流派を名乗ることはなかったようですが、2代目の頃に琴古流としての意識が確立され、その後世襲により4代目まで続きました。5代目が継承を放棄し琴古流が途絶えたのちは、尺八奏者の名跡〈荒木古童〉らによって発展。現在は統一した組織は持たず、鈴慕会・童門会・竹盟社などといった会派が琴古流の流れを汲んでいます。

都山流(とざんりゅう)

〈都山流〉は、明治時代に〈中尾都山〉によって立ち上げられた流派です。先にも書きましたが、中尾都山は宗悦流の始祖・近藤宗悦とも合奏していたことからこの影響を強く受け、大阪市天満に道場を開きました。

 

江戸時代の虚無僧によって演奏された曲は宗教的なものが殆どでしたが、中尾都山は従来の古典尺八本曲にはなかった〈都山流本曲〉を多数制作。独奏曲が主体であった古典尺八本曲とは一線を画し、合奏曲の本曲という新しい分野を切り開いていきました。

 

初代中尾都山没後はその名が身内で世襲的に継承され、現在都山流を率いているのは4代目(初代都山の孫)。国内最大級ともいわれる都山流には、約4,000名にも及ぶ師匠が在籍します。120年以上の歴史を誇る一大流派ですが、一代にして琴古流にも並ぶ流派を築き上げてしまったのですから驚きです。

 

 

それぞれの流派の尺八には〈歌口〉に大きな違いがみられるのもポイントです。歌口には象牙や水牛の角、鹿の角などが嵌め込まれることが主ですが、この部分の形状は琴古流と都山流で大きく異なります。

竜笛と笙

尺八と同じく管楽器として括られる和楽器には、〈竜笛〉や〈笙〉といったものもあります。尺八とは違い、この二つの和楽器には馴染みがないという方も多いでしょう。

竜笛

管楽器のひとつである〈竜笛〉は、横向きに構えて演奏する横笛です。日本固有の歌舞と大陸から伝わった音楽文化が融合してできた古典音楽〈雅楽〉に用いられる笛で、今から約1300年前に中国から伝来したといわれています。

 

竜笛も尺八と同様竹製の楽器です。全長は約40cmと尺八よりもやや小ぶりですが、約2オクターブの広い音域を持ちます。同じ指孔で鳴る低い音を〈ふくら〉、高い音を〈せめ〉と呼び区別されるそうです。他の横笛との大きな違いは、頭の部分に鉛が入っていることで、これにより大きな音を奏でることができます。

 

横笛の原型ともいわれる竜笛ですが、竹が黒く煤けた〈本煤竹〉(ほんすすたけ)などが使われた竜笛は逸品で、二次流通の市場においても高値で取引されることが多くあります。本煤竹は長い年月をかけてつくられる天然素材であるため、希少性が高いとされているからです。

竜笛と同じく、雅楽の代表的な楽器〈笙〉。龍笛は〈天と地を舞い立ち昇る龍の鳴き声〉と表現される一方、笙の音色は〈天から差し込む光〉などと例えられるのだとか。

 

17本の竹管を束ねている金属製の輪は〈帯〉と呼ばれ、金や銀、真鍮でできています。竹管が差し込まれている匏(ふくべ)という部分には、桜や檜といった素材が使われることが
多いです。

 

竹管が素竹よりも茶色い煤竹でできているもの、帯に金銀が使われているもの、帯の部分に竹の節をあしらった装飾がされているもの、匏に豪華な蒔絵が施されているものなどは美術的・工芸的価値が高いとされ高評価になります。一見しただけでは判断が難しく、この見極めは鑑定士の腕の見せ所です。

 

 

竜笛や笙の査定・鑑定の際には、上記に挙げたポイント以外にも、作家や制作年代、楽器の状態などが総合的に評価されます。これらを的確に見極めるには、和楽器・雅楽器に関する専門の知識が必要です。

 

竜笛や笙の査定・買取を行っているところは少なく、これらの価値を正しく評価できる鑑定士もあまり多くはありません。手放そうか迷われている方にとっては、鑑定士選びに行き詰ってしまう方もいることでしょう。

 

買取専門店『くらや水戸駅前店』には、和楽器・雅楽器の買取経験を多く積んだプロの鑑定士が在籍しております。まだ使えるけれどもう使う機会がない竜笛、「せっかくなら価値のわかる人に使ってもらいたい」という竜笛や笙をお持ちの方は、是非一度『くらや水戸駅前店』へご相談ください!

高評価となる有名製管師

尺八をはじめとした管楽器・和楽器の査定で重要視されるのは、〈作者銘〉と〈状態〉です。二大流派である〈都山流〉〈琴古流〉の尺八はもちろん、有名な製管師が制作した尺八は高評価となる傾向にあり、高価買取も期待できるでしょう。

 

先述の通り〈都山流〉〈琴古流〉は歌口の形で違いを見分けることができ、また製管師は焼印の銘を見ることでわかります。高評価となる製管師の一例は、以下の通りです。

北原篁山(北原精華堂)

初代〈北原篁山〉は、現在まで4代にわたり続く尺八制作工房〈北原精華堂〉の創業者です。都山流師範として活躍する一方、〈優れた楽器といえる尺八〉をつくることを目標とし、全国から凄腕の職人を集め自らも製管を行いました。

 

3代目北原郁也と4代目北原宏樹によって現在営まれている〈北原精華堂〉は、尺八の制作・修理を一貫して行っている工房です。国産の真竹を選定し採取するところから始まる制作スタイルで、最高水準とも謳われる尺八を生み出しています。

玉井竹仙

戦前から関西の名製管師と言われていた〈玉井竹仙〉は、尺八制作工房〈竹仙工房〉の創業者です。竹仙工房は、現在活躍している名だたる製管師たちが輩出されたことでも知られています。玉井竹仙が制作した尺八の多くは、骨董価値も高く評価される傾向にあるので、お持ちの方は是非査定に出してみてください。

永廣真山

初代〈永廣真山〉が制作した尺八も、製管業界では大変有名です。玉井竹仙の門下生でもあった永廣真山は、現在〈真翁山〉を名乗っており、〈真山〉の号は子息である二代目に譲渡されています。初代が制作した作品には、〈真山〉の銘に加え〈真翁作〉の焼印が入っているのも特徴です。

荒木古童

琴古流尺八奏者の名跡〈荒木古童〉。その名は世襲的に継承され、現在6代目となっています。3代目荒木古童は尺八製管師として名高く、明治末期から昭和初期にかけて活躍をみせました。在銘は〈古童〉。荒木古童の直弟子である〈百瀬芳童〉なども非常に有名な製管師です。

 

 

この他にも、二次流通の市場において需要の高い製管師は大勢います。人間国宝〈納富寿童〉〈山口五郎〉〈山本邦山〉〈島原帆山〉のほか、琴古流の大名跡〈青木鈴慕〉、3代目荒木古童の直径弟子〈吉沢甫童〉、医師・政治家としても活躍した〈富井清(舜山)〉などは大変有名です。

 

上記で挙げた製管師たちの在銘があり、また尺八の状態も良ければ高価買取が期待できるでしょう。尺八の状態が良好であるかどうかは、査定時に鑑定士が確認する重要なポイントです。構造上楽器内に湿気が溜まりやすいので、使用前後のお手入れは入念に行ってください。

 

尺八や竜笛、笙などの査定・鑑定は、流派、製管師の焼印、尺八本体の素材、歌口や中継ぎの装飾、ひび割れやカビの有無など、様々な面から評価を行います。大切に使ってきた管楽器だからこそ、しっかりとその価値を見極めてほしいものですよね。査定・鑑定は、和楽器・雅楽器の買取経験豊富なプロの鑑定士が在籍する『くらや水戸駅前店』に、是非お任せください!

最後に

ギターやピアノなどとは違い、和楽器や雅楽器は査定・買取を行っているお店も少なく、生前整理や遺品整理、片付けの際に買取してもらえるということを知らずに廃棄してしまう方が多くいらっしゃいます。和楽器の作り手は年々減少し、有名作家が手掛けた楽器の多くは二次流通の市場でしか手に入らないこともあり、需要はしっかりとあるのです。

 

もう使う機会がない、譲る相手もいないからといって捨ててしまうのは、非常に勿体ないことだと思いませんか?お手持ちの和楽器が適切に評価され、価値が分かる人にまた使ってもらえる方法があるのですから、これを利用しない手はありません。

 

買取専門店『くらや水戸駅前店』では、都山流、琴古流、竹保流、上田流といった諸派尺八をはじめ、竜笛や笙など和楽器・雅楽器を幅広く査定・買取しております。査定・鑑定を行うのは和楽器に精通したプロの鑑定士。当店で独自に開拓した良質な販売経路を駆使し、高価買取を実現します。

 

査定・売却を希望されている和楽器がたくさんあるという方、重くて店舗への持ち込みが困難な方には、『くらや水戸駅前店』の〈出張買取〉がお勧めです。事前に日程をお打合せの上、鑑定士が直接お客様のご自宅等へお伺いし、査定から買取まで一貫して行います。

 

査定・相談・出張費用は全て無料で行っておりますのでご安心ください!お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗: くらや 水戸駅前店

住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

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