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水戸駅前店
2023/10/23

茨城県水戸市 茶道具の買取|鉄瓶 急須 香炉 棗|書付の有無は重要な査定ポイント

12:00 am

はじめに

こんにちは。茶道具の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。「生前お茶の先生をしていた祖母の茶道具を片付けたい」「価値ある鉄瓶だから分かる人に見てほしい」など、茶道具の遺品整理・生前整理でお悩みの方は、是非一度『くらや水戸駅前店』へご相談ください。

 

上に掲載している写真は、先日お買取した鉄瓶・抹茶碗・お茶会席膳十客・会席膳用の天目茶碗です。水戸市にお住いのお客様から出張買取のご依頼をいただき、引越しを前にした片付けの最中だというご自宅へお伺いした際の買取エピソードをご紹介しましょう。

 

今回のご依頼主であるお客様は、かつて趣味でお茶を習われていたのだとか。「作家物のお道具なんかを好きで集めていたけれど、今となっては使う機会もなくて…。あまり多くを持っていても仕方がないから、値段が付くのなら手放そうと思っていたんです。引越しがいい機会になったわ。」とお話しされていました。

 

かつて蒐集された拘りの鉄瓶や、共箱にきちんと仕舞われていた茶碗の状態はどれも良く、お出しした査定額にも大変ご納得された様子で、「価値を分かってくれるプロの方に見てもらえてよかった!」と快くご売却いただけました。

 

さて、本日は〈茶道具の買取〉についてのお話です。ひと口に茶道具といっても、茶碗や水指、茶杓、茶掛け(掛け軸)、台子、床飾りなど、実に様々なお道具が存在します。ひとつひとつの正しい価値を見出せるかは、査定を行う鑑定士の腕に掛かっているといっても過言ではありません。

 

鉄瓶や茶碗、急須、棗、盆など、茶道具の査定・買取を希望されている方は必見!遺品整理や生前整理、引越しの片付けでお困りの方も、是非最後までお読みください。

茶道具の査定依頼で多いのは?

鉄瓶

二次流通の市場における需要が高い茶道具として、まず最初に挙げたいのが〈鉄瓶〉です。二大巨頭とも言える〈京鉄瓶〉〈南部鉄瓶〉は大変人気があり、高値で取引される傾向にあります。

京鉄瓶

京鉄瓶は、茶の湯や日本茶を楽しむだけでなく、美術品としての価値も高く、コレクションする人も多く存在します。伝統的な価値と実用性を併せ持つ京鉄瓶の人気は日本国内に留まらず、中国や台湾をはじめとした海外の愛好家にも強く支持されているようです。

 

京鉄瓶の歴史の始まりは16世紀頃のこと。当時は大きな釜に弦と注ぎ口をつけただけのものが多く出回っていましたが、江戸時代中期には小ぶりな鉄瓶が創案され、一般家庭でも使いやすいように改良されていきました。これが現在の京鉄瓶の原型です。

 

明治時代になると、鉄瓶は茶の湯の道具としてだけでなく、日用品としても普及し始めました。この頃には海外への輸出も行われるようになり、京鉄瓶の知名度と人気は世界規模へと広がっていきました。

 

京都の〈亀文堂〉〈龍文堂〉などは、鉄瓶を製造している老舗工房として大変有名です。名人〈秦藏六〉〈淡海秀光〉〈銀秀堂〉らを輩出している亀文堂の鉄瓶は、二次流通の市場において高い人気を誇ります。

 

江戸末期から8代続いた龍文堂は、明治から大正にかけて高級な鉄瓶を多く生み出しました。本家と分家があり、鉄瓶本体に〈龍文堂〉の銘が入っているものは本家で制作された作品である証です。龍文堂からは〈大國壽朗〉〈上田照房〉といった名人が輩出されています。

南部鉄瓶

美しい外観と実用性を兼ね備え、日本国内外で高い評価を受けている南部鉄瓶。表面に美しい彫刻や釉薬が施されているものも多く、茶道家にも愛用者が多くいます。耐久性が非常に高く、正しく手入れを行えば長きにわたり使用することができます。

 

茶釜・急須・鍋など、岩手県の盛岡と奥州水沢で生み出される鉄器は総称して〈南部鉄器〉と呼ばれますが、その中でも南部鉄瓶は別格の知名度を誇ります。名称に冠されている〈南部〉は、南部鉄瓶の誕生の地である盛岡が南部藩の領内にあったことに因みます。

 

南部の鉄砂は純度が高く、これに目を付けた南部藩藩主・南部信直は、京都から釜師〈小泉仁左衛門〉を呼び寄せて湯釜をつくらせました。当時の南部藩は産業や文化の発展に注力しており、全国各地から鋳物師や茶釜職人を集めては手厚く保護していたそうです。

 

南部鉄瓶の老舗工房としては、初代小泉仁左衛門が1659(万治2)年に創業した〈御釜屋〉や、400年以上続く〈鈴木盛久工房〉が挙げられるでしょう。現在御釜屋は11代目が、鈴木盛久工房は15代目が継承しており、茶の湯に欠かせない重要な鉄瓶をつくり続けています。

急須

急須もまた、高価買取実績が多数ある茶道具のひとつです。中でも唐物の〈朱泥急須〉は大変人気で、二次流通の市場においても高値で取引されることが多々あります。

 

朱泥急須は、中国江蘇省宜興市でつくられる急須です。宜興(ぎこう)は古くから陶器の産地として知られています。その土壌には豊富な鉄分が含まれており、焼成すると朱色に発色します。朱泥急須には絵付けなど装飾がされていないものが多く、素朴な印象を抱く方もいるでしょう。

 

明朝時代から清朝時代にかけて活躍した作家・恵孟臣(けいもうしん)は、急須の基礎を発展させた重要な人物として広く認知されており、〈恵孟臣製〉の朱泥急須は二次流通の市場において高値で取引される傾向にあります。底面に〈孟臣〉の銘が入っている急須をお持ちの方は、一度『くらや水戸駅前店』で査定してみませんか?

 

また、見た目がほぼ同じ〈常滑焼〉の急須にも注目です。常滑焼の急須は重要無形文化財の指定を受けており、その技術保持者(人間国宝)である陶芸家〈三代山田常山〉が制作した作品などは高額査定も期待できるしょう。

香炉

香炉は、茶室で香を焚くために使用される道具です。その歴史は茶道の起源とされている中国から始まり、主に仏具として用いられてきました。中国では古くから香りを楽しむ文化が根付いており、香炉は宗教儀式や宮廷の儀式で頻繁に使用されていたのだそうです。

 

日本に伝来したのは15世紀半ば頃、室町幕府第8代将軍・足利義政の時代と言われています。当初は中国の文化に倣い、香が焚かれるのは仏事の際に限られていたそうですが、後に茶道の儀式をはじめとした様々な場面で香炉が用いられるようになっていきました。

 

陶磁器、銅、銀、鉄、木材など、香炉の素材は多種多様です。美しい模様が施された作品も多数あり、茶道家の中には香炉の蒐集を趣味とされている方も多いため、二次流通の市場においても高い需要を誇ります。

 

『くらや水戸駅前店』では、人間国宝〈十四代酒井田柿右衛門〉〈諏訪蘇山〉や、細密画で知られる〈葉山有樹〉といった有名作家が手掛けた香炉の買取実績が多数あります。価値が気になる香炉をお持ちの方は、是非当店までお問い合わせください!

大きさも手頃である棗(なつめ)は、世界中にコレクターが存在します。棗は抹茶を入れる容器で、茶道具の中でも長い歴史を持つお道具のひとつです。中国からもたらされたのは室町時代と言われており、その後日本の茶道において独自の発展を遂げました。

 

日本における棗の歴史は、室町時代の茶人・村田珠光(むらた しゅこう)が中国製の茶入れを改良したことに始まります。茶入れは陶器などの素材でできた小さな壺のような形をしていますが、棗は植物のナツメに似た丸い形状と、蓋が付いているのが特徴です。角型や瓢箪型の棗もあり、茶会の趣向に合わせて選ぶことができます。

 

棗は木材、陶磁器、竹などでつくられることが一般的で、黒塗り無地のものが多くあります。美しい堆朱や蒔絵、彫刻が施されることもあり、出来栄えの良い作品などは美術的価値も高く評価されるでしょう。

 

高名な棗の塗師としては、〈三代中村宗哲〉や人間国宝〈黒田辰秋〉らが挙げられます。三代中村宗哲は江戸時代中期の塗師で、千家十職(三千家で使う茶道具を制作する職人)として棗や香炉、茶碗などを多く制作しました。代表作は〈彭祖棗〉〈松鶴香炉〉など。

 

黒田辰秋は、刳物や指物などの木工と、乾漆・螺鈿といった漆芸の分野で幅広く知られている人物です。1970(昭和45)年には重要無形文化財・木工芸保持者(人間国宝)に認定され、日本伝統工芸の新たな可能性を切り開いた芸術家として高く評価されています。

高評価となるのは?

今回は〈鉄瓶〉〈急須〉〈香炉〉の買取を中心にお話ししてきましたが、この他にも高評価が期待できる茶道具はたくさん存在します。ほんの一例ですが、〈茶杓〉〈盆〉などは査定依頼の多いお品です。

 

茶杓の有名作家には、千家十職の指物師〈駒沢利斎〉、竹細工師〈黒田正玄〉、表具師〈奥村吉兵衛〉などがいます。煤竹(すすたけ)が用いられた作品などは希少で、状態等によっては高額査定となることも。

 

盆については、1500年以上の歴史を持つ伝統工芸品〈輪島塗〉をはじめ、名工〈村瀬治兵衛〉の作品などが有名です。村瀬家は江戸時代から7代に亘り続く木地師の家系で、手掛けた作品の一部は国内外の美術館や博物館に収蔵されています。

 

いずれも共通して言えるのは、作品に銘が入っているものや箱に〈書付〉があるなど、作家が明白である場合は高評価が期待できるでしょう。書付とは、共箱等に書かれた作家名や作品名、制作年代などの情報を指します。

 

書付は、茶道具の価値を左右する重要な要素のひとつです。書付の有無や内容によって査定評価が大きく変わるため、鑑定士は必ずこれを確認します。著名な茶人や宗匠をはじめ、大徳寺などの書付がある共箱があるという方は査定時に必ずお持ちください。

大徳寺

1339年に足利尊氏の嫡男である足利義満(後の3代将軍)によって創建された〈大徳寺〉は、京都でも有数の規模を有する禅宗寺院。国宝や重要文化財といった貴重な文化遺産が多数所蔵されています。

 

大徳寺は茶道の発展にも寄与しました。禅宗と茶道は密接に結びついており、茶道具の製作や茶道儀式の場など、茶道における重要な拠点となっています。多くの名僧を輩出したことでも知られており、中でも一休宗純(いっきゅうそうじゅん)は有名です。

最後に

『くらや水戸駅前店』に在籍しているのは、鉄瓶や急須、香炉など、茶道具に関する買取経験の豊富なプロの鑑定士です。作家物からお稽古用の茶道具まで幅広く査定・高価買取を行っておりますので、ご売却を検討されている方は一度お気軽にお問い合わせください。

 

「遺品整理で大量の茶道具を前にして処分に困っている」「茶道具だけじゃなく、香道具や掛け軸も査定してほしい」など、査定・売却を検討されているお品がたくさんあるという方へは、『くらや水戸駅前店』の〈出張買取〉がお勧めです。

 

お客様と事前にお電話で日程等の調整を行い、当日はご指定の場所へ当店の鑑定士が直接お伺いします。『くらや水戸駅前店』の出張買取はリピーターのお客様も多い大変人気のサービスです。店舗へのご来店が難しい方、遠方にお住いのお客様も是非ご相談ください!

 

査定・相談・出張費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗: くらや 水戸駅前店

住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

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