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水戸駅前店
2022/09/22

茨城県水戸市 骨董品の買取|根付 提物|古の職人達が技を競った小さな美術品

12:00 am

はじめに

こんにちは。骨董品の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。骨董品は、一見してその価値が分かりづらいものが多くありますが、プロの目でみれば驚くような価値が見出されることも。骨董品・古美術品の査定・買取なら、専門の知識を持った鑑定士が在籍する『くらや水戸駅前店』に是非お任せください。

 

先日、とあるお客様より「実家で遺品整理をしていたら、仏壇の中から見慣れないものを発見した。価値は分からないけど一度見に来てほしい」と、当店へお問い合わせがありました。

 

代々卸問屋を営まれていたというご実家は、ご両親の亡き後、建物が歴史的建造物として県から指定文化財の認定を受けることになったのだそう。県に寄贈するにあたり、片付けと遺品整理に勤しまれる中で見つけたのが、〈根付〉と〈提物〉でした。

 

根付にも提物にも、実に繊細な模様が細工されていました。江戸時代につくられた根付などは、ちょっとした細工の違いで大きく価値が跳ね上がることも。査定した根付と提物はどちらも状態が良く、高価買取となりました。

 

さて、今回は骨董品のなかでも昔から好まれ、コレクターも多い〈根付〉と〈提物〉についてのお話です。査定時に高評価となるポイントなどもお伝えしていきますので、買取を希望される方は、是非最後までお付き合いください。

根付と提物について

根付とは

江戸時代に大流行した〈根付〉。印籠や煙草入れと組合せ、着物の帯に提げて使われていました。現代でいうストラップのような道具と言えば分かりやすいでしょうか。多種多様な根付を見ていると、権力者から一般庶民まで広くお洒落を愉しんでいた様子が伝わります。

 

根付の語源としては、提物の〈根〉元に結び〈付〉け、帯の上部に引っ掛けて用いたことに由来するという説もあるようです。大きさは親指程度のものが多く、素材には木や黒檀、象牙、動物の爪や骨などといったものが使われています。

 

徳川家康が印籠に根付をつけていた、という文献や絵画も残されており、その始まりは16世紀前後というのが有力なようです。庶民にも根付の文化が浸透した17世紀頃には、需要の安定とともに意匠を凝らした作品が多く誕生しました。当初は仏師や絵師、金工師が副業として根付の制作にあたっていましたが、これを専門職として担う職人も登場します。

 

根付が日本国内で爆発的人気を見せたのは幕末頃のこと。それが明治時代に入ると一転、根付の国内生産は激減してしまいます。これは着物から洋服へと服装文化が移行したことによるものなのでしょう。日本での人気が低迷していく一方、根付の美術品的要素は海外から注目されるようになっていきました。

 

次第に根付は輸出用に生産されるようになり、海外から高い評価を受け関心を集めるようになった…と言えば聞こえは良いのですが、裏を返せば、江戸期の職人達が生み出した名作の多くが国外へ流出してしまったのです。

 

大正から昭和にかけてもなお、国内においては根付人気の低迷が続きましたが、根付作家たちは地道に制作を続けていきます。その結果、平成に入った頃には様々な分野から多種多様な素材で根付がつくられるようになり、現代においては根付の人気が再燃しつつあるのです。

 

干支や達磨、仙人、子供、瓢箪など、様々な形で表現される根付は、まさに美術品。芸術的価値を評価されるものも多く、現代では骨董品のコレクターを中心に人気があります。引き出しの隅や箪笥の中で、その存在さえ忘れ去られていた根付を発見した方、遺品整理や片付けで細工の凝った根付を見つけた方は、是非『くらや水戸駅前店』へご連絡ください。

提物とは

〈提物〉も、江戸時代の頃から装身具として大活躍しました。提物とは、根付や印籠のほか、煙草入れ、緒締、矢立などといった〈腰に提げて持ち運ぶもの〉の総称です。

 

提物の素材には革や布などが使われており、留め具部分の金属にも様々な装飾が施されています。高度な職人技でつくられた提物には、当時の人々が好んだ趣向や洒落が反映されており、そこもまたコレクターにとっては一興なのです。

 

印籠や煙草入れ、緒締については、次の項で更に掘り下げてお話ししていきたいと思います。

煙草入れ・印籠・緒締なども鑑定します

『くらや水戸駅前店』では、根付だけでなく〈煙草入れ〉〈印籠〉〈緒締〉〈矢立〉などといった骨董品の査定・買取も行っています。簡単な装飾のものから美術品のごとく趣向を凝らしたものまで、江戸時代の人々が挙って腰回りのお洒落を愉しんだアイテムをご紹介していきましょう。

煙草入れ

喫煙文化の多様化によって登場したのが〈煙草入れ〉です。〈莨入れ〉〈胴乱〉と表記されることもあります。喫煙の文化がスペインやポルトガルから伝来されたのは、江戸時代初期頃のことでした。

 

刻み煙草と煙管を用いる喫煙は江戸時代に盛んになり、富裕層から庶民まで広く親しまれました。喫煙の習慣は当初、煙草盆と長い煙管を使い室内で行われることが主だったそうですが、外出先でも気軽に喫煙が愉しめるようにと登場したのが、煙草入れです。

 

煙草入れには、煙管も併せて持てるように専用の筒が付けられています。腰に提げるものは〈提げ煙草入れ〉、着物の懐に入れるものは〈懐中煙草入れ〉など、更に細かく区別されることもあったようです。

 

喫煙者にとって愛用品となった煙草入れは、季節や場面に合わせて使い分けられるなど、大正時代の頃までお洒落アイテムとして活躍しました。煙草入れの発展は、袋や巾着などの進歩にも大きな影響を与えたそうです。

印籠

印籠が中国の明から日本へ伝来したのは、室町時代と言われています。殆どの場合、一段から四段程度の小箱が重なってできており、大きさは掌に収まる程度です。小箱の両脇には紐が通せるようになっており、印籠の下部は飾り結びに、上部は緒締(おじめ)で留められているものが多くあります。

 

本来は印判・印肉を入れるための容器として制作されましたが、時代が進むにつれ、薬入れとして使われるようになっていったのだそう。素材としては象牙、木製、金属が多く、長方形の形をしたものの他、角形、筒形の印籠もあります。

 

印籠に施される装飾も見どころのひとつ。武者絵をはじめ、源平合戦に纏わる故事、縁起を担ぐ七福神や達磨などが描かれたものが多いのも、大きな特徴と言えるでしょう。

 

根付と同じく、江戸時代の終わり頃から明治時代にかけて、印籠もその多くが海外に流出していきました。現在も、印籠のコレクターには海外の人が多くいます。

緒締

〈緒締〉は、巾着や印籠の口を締めるための道具です。いわゆるストッパーの役割を果たす緒締には、翡翠や珊瑚などといった貴重な宝石が使われることも。蒔絵や彫刻など装飾性に富んだ印籠が登場するようになると、印籠の付属品でもある緒締にもこれに見合った芸術性が求められるようになっていきました。

 

根付や印籠との組み合わせで、ひとつのテーマが表現されることもしばしば。謎かけとその答えになるような組み合わせも誕生するなど、当時の人々が趣向を凝らしていたことが伺えます。

 

素材として多く使われていたのは、金、銀、赤胴、鉄などといった金属です。金属でつくられた緒締には、象嵌や槌目などで装飾されたものもあります。種類が豊富で、見ているだけでも愉しめるのではないでしょうか。

高評価となる根付と提物は…?

根付

査定・鑑定時に高評価となる根付は、〈材質〉〈意匠〉〈作家〉にポイントがあります。江戸時代につくられた根付は無名のものも多くあるのですが、有名な根付師が手掛けた作品は高価買取が望めるでしょう。

 

懐玉斎正次(かいぎょくさいまさつぐ)や鈴木正直(すずきまさなお)、山口岡友(やまぐちおかとも)などは、江戸から明治にかけて活躍した根付の名工です。動物の写実的描写が特徴である〈京都スクール〉の根付も、アメリカなど海外を中心に需要があります。

 

周りには象牙、内側に赤銅などの金属を用いた円形の〈まんじゅう根付〉と呼ばれるものも大変人気です。水戸出身の海野勝珉(うんのしょうみん)や明治の名工・加納夏雄(かのうなつお)など、名だたる金工師が制作したものなどは高評価となるでしょう。

 

無名の作品ももちろん買取可能ですが、上記の様な有名作家の銘が入っている場合は高額査定が期待できますので、是非『くらや水戸駅前店』へご連絡ください。

提物

印籠は、何よりも素材が大事なポイントです。素材に〈蒔絵〉〈螺鈿〉〈堆朱〉〈芝山象嵌〉などといった工芸技法が用いられた印籠は、高額査定が望めるでしょう。印籠という小さく限られたカンバスに、どれだけ凝った意匠が盛り込まれているかがポイントです。

 

緒締も素材によって評価が左右されます。金工細工や翡翠の他、縦縞模様が特徴である〈メノウ〉、鶴の頭骨を用いた紅色の〈鶴天〉、鮮やかな青色が目を引く〈アイヌ玉〉などは高評価となるでしょう。

 

骨董品は、時代を経て脆くなってしまっているものが多いです。埃や汚れがあっても、無理に落とさずにそのままの状態で査定にお持ちください。『くらや水戸駅前店』のプロの鑑定士が、ひとつひとつ丁寧に査定します。

まとめ

提物や根付と言った小さなものにも、奥深い世界が広がっていることがお分かりいただけたでしょうか。伝統工芸の伝承は、気が遠くなるような努力が必要です。つくり続けることで、それらを守り、後世に残していく…。江戸時代の人々が愛用した根付や提物は、まさにその礎となっているのです。

 

『くらや水戸駅前店』では、根付や提物などをはじめとした骨董品・古美術遺品の高価買取を行っております。一般的な買取店では査定を断られてしまうような古い時代のものは、骨董品の買取経験が豊富なプロの鑑定士が在籍する『くらや水戸駅前店』にお任せください。

 

骨董品は、価値の見極めが難しいものです。専門の知識を持った鑑定士でなければ、その正しい価値が判らないものも沢山存在します。細工の些細な違いさえ、当店の鑑定士は見逃しません。処分してしまう前に、一度『くらや水戸駅前店』で査定してみませんか?

 

美術骨董品に精通した鑑定士が、お客様のご自宅等へ直接お伺いし査定から買取までを一貫して行う〈出張買取〉もご好評いただいております。茨城県内全域対応可能です。生前整理や片付けで「昔集めていたコレクションを手放そうかな…」「査定してほしいものがたくさんあって、お店まで運べない」という方は、お気軽に『くらや水戸駅前店』へお電話ください。

 

査定・相談・出張買取にかかる費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗: くらや 水戸駅前店
住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

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