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松山店
2022/08/18

愛媛県松山市 煎茶道具の買取|銀瓶|人気の技法 高評価となる有名作家とは

2:53 am

はじめに

こんにちは。茶道具や骨董品、古美術品の高価買取を行っている買取専門店『くらや松山店』です。愛媛県で銀瓶や急須、茶碗、茶掛けなどの査定・買取を希望される方は、是非『くらや松山店』をご利用ください。

 

ひと口に茶道具といっても、抹茶を用いる茶道、煎茶や玉露を用いる煎茶道、それぞれにたくさんのお道具が存在します。中でも当店へお持ち込みいただく機会が多いのが、〈煎茶道具〉です。

 

愛媛県は元々煎茶の文化が色濃い地域であり、昔から煎茶が広く親しまれてきたことが大きく関係しているのでしょう。出張買取でお客様のご自宅へ伺う際にも、一家に一台という印象を強く受けるほど、煎茶道具を目にする機会は多くあります。

 

その世界は実に奥深く、様々な種類が存在する煎茶道具。その中から今回は、〈銀瓶〉にスポットを当ててお話ししていきたいと思います。銀瓶は、数ある茶道具の中でも高価買取が期待できるお道具です。特に〈古くて出来の良いもの〉や〈有名作家の作品〉は、査定の際に高評価となることが多いでしょう。

 

骨董品や古美術品に不得手な買取店へ査定を依頼してしまうと、単純に銀相場に基づく査定額を出されることが多く、その結果買取金額が安価になってしまうことも…。銀瓶が持つ本来の価値が分からない買取店で売却するのは、非常に勿体ないことだと思いませんか?

 

骨董品・古美術品の買取専門店『くらや松山店』では、茶道具に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が、しっかりとその価値を見定めて査定を行っております。銀瓶の査定・買取を希望されるお客様は、是非一度『くらや松山店』にご相談ください。

銀瓶とは

そもそも銀瓶とは、一体どんなものなのでしょうか?銀瓶は鉄瓶や薬缶と同様、湯を沸かすために使用される煎茶道具の一種です。その誕生は、江戸時代の初期頃とも言われています。

 

銀という高価な素材が使われていることから、銀瓶は当時から大変貴重な煎茶道具でした。誰しもが所有できるものではなく、権力者や豪商達が富の象徴を誇示するための役割をも担っていました。

 

鉄瓶や薬缶と同じような形状でありながら、その時代ごとに編み出された最高の金工技術と技法が駆使されていることも銀瓶の大きな特徴です。美観にこだわって制作されているものも多く、その芸術的価値は今でも高く評価されます。

 

鉄瓶で沸かしたお湯からは、鉄分が溶け込みまろやかな風味が感じられますよね。一方、お湯の味を変えないというのが銀瓶ならではの特性です。〈煎茶は金気を嫌う〉と言われている様に、鉄瓶よりも銀瓶で沸かしたお湯の方が、煎茶を美味しく飲むことができるとされています。煎茶の茶人にとっても、銀瓶は重宝されるお道具なのです。

 

銀瓶の査定・買取の際には、使われている技法や、誰が作った作品かによって大きく評価が変わります。次項からは、銀瓶の〈技法〉や〈代表的な有名作家〉についてお話ししていきましょう。

伝統的な製造方法

銀瓶の製造方法は、大きく分けて二つあります。一枚の銀の板を叩いて成型していく方法と、型枠に溶かした銀を流し込んで成形する方法(鋳造)の二種類です。当然ながら、一枚の銀の板から成型するものの方が、鋳造で作られたものよりも高価になります。

 

一枚板から成型する方法には、職人が金鎚や木槌を使って成型してつくる〈鎚起〉と、機械によって形を成型してつくる〈へら絞り〉という製法があります。高価なのは鎚起で作られた銀瓶です。

 

さて、ここからは銀瓶に施される様々な加工方法についてご紹介していきましょう。

彫金

タガネを用い、模様や文字などを彫り込む技法です。漢詩や山水の風景など、様々なものを表現することができます。

象嵌

ひとつの素材に異質の素材を嵌め込む技法です。金、象牙、螺鈿などを、あらかじめ彫り込んだところへ嵌め込むことで、銀だけでは出せない色彩豊かで豪華な銀瓶をつくることができます。

霰打ち

銀瓶に使われる加工方法の中でも、人気の高い技法のひとつ。霰打ちとは、霰(あられ)と呼ばれる突起を内側から一つ一つ打ち出していく技法です。寸分の狂いもなく等間隔に並んだ霰を打ち出すには、高度な技術が必要とされます。高く評価されるのは、円錐型で突起の先が尖っている霰です。

鎚目打

金鎚を打ち付けて凸凹模様を出す技法。鎚目打が施された銀瓶からは、光の当たり方次第で様々な表情が演出されます。

ゴザ目打

ゴザ目打は、槌目打と同様表面に金槌を打ち付けて模様を付ける技法です。鎚目打よりも、細かいゴザのような模様が付きます。

燻仕上げ

元来、銀は変色しやすく使い込むほどに黒くくすんでいきます。黒ずんだ銀は〈燻し銀〉と呼ばれ、その風合いには独特の味があるものです。

 

燻仕上げとは、化学反応を利用し意図的に黒く変色させる技法です。真鍮に銀メッキを施し、燻し加工をして安価に売られている銀瓶もあるため、注意が必要です。

銀瓶作家について

2:53 am

銀瓶の評価を決める重要なポイントとして、〈有名な作家作のものであるか〉ということが挙げられます。ここからは、銀瓶作家を代表する有名な人物をご紹介していきましょう。

石黒光南

石黒光南(いしぐろこうなん)は、主に茶道具や酒器を中心に制作している、日本を代表する金工家です。初代石黒光南は1914(大正3)年に富山県で誕生。14歳の時に著名な金工家・河内光明の門下に入り、金工技術を学びます。

 

32歳の時に石黒光南を名乗りはじめ、その後数々の賞を受賞。有名金工家の仲間入りを果たします。初代石黒光南の没後は、息子が2代目石黒光南を襲名。2代目も卓越した技術を発揮し、国の伝統工芸士に認定されています。

 

初代・2代目ともに得意としているのが、突起状の模様を打ち出す〈霰打ち〉の技法です。霰打ちを継承する職人はごく僅かで、一度に制作できる数も限られることから、その作品は大変希少性が高いとされています。

 

石黒光南の霰打ちは全体のバランスが良く、美しい円錐型をした霰が丁寧に打ち出されていることが特徴です。生み出される優美な作品の数々は、国内のみならず海外でも高く評価されています。

秦蔵六

幕末から続く鋳金家、秦蔵六(はたぞうろく)。初代秦蔵六は、2代龍文堂の弟子となりその技術を磨いたそうです。孝明天皇の御印、徳川慶喜の黄金印、明治天皇の御璽・国璽を鋳造するなど、鋳金家としての評価は確固たるものへ。その鋳金技術は脈々と受け継がれ、現在は6代目となります。

 

秦蔵六が得意とするのは、〈蝋型鋳物〉と言われる技法です。細やかで美しい文様が表現できる反面、蝋で作成される型は再利用することができず大量生産には向きません。その為希少性が高く、二次流通の市場においても高評価が得られるでしょう。

中川浄益

中川浄益(なかがわじょうえき)は、千家十職の金物師・中川家当主が安土桃山時代より代々襲名している名です。初代である中川紹益は、当初鎧や武具などをつくっていました。茶道具を専門とするようになったのは、「自分の好みに合わせた薬缶を作ってほしい」と千利休より依頼されたことがきっかけだったそうです。

 

2代目以降は〈中川浄益〉と名を改め、以降11代まで続いていきましたが、現在は空席に。精巧な技術がふんだんに使われた茶道具は、国内外で絶大な人気を誇ります。

竹影堂榮真

竹影堂(ちくえいどう)は、京都で200年以上続く金属工芸店です。その歴史は、初代金吾が錺(かざり)に興味を持ち、目貫刀剣の小道具を作成したところから始まりました。2代伊兵衛、3代伊兵衛は初代の志と技を受け継ぎ、彫金錺金具を専門としていきます。

 

転機を向かえたのが、4代竹次郎の時。竹次郎の制作した精巧な美術工芸品が評判となり、床飾りなどが国内外から絶賛された結果、竹次郎は故有栖川宮殿下より竹影堂榮真(ちくえいどうえいしん)の号を賜ります。

 

2009(平成21)年には7代佳永が〈四世竹影堂榮眞〉を襲名し、金工作品を世に送り出しています。

北村静香

北村静香(きたむらせいこう)は、岡山県指定重要無形文化財に認定されている金工家です。その作品は〈一塊打出し〉という技法をもって仕上げられます。

 

岡山県岡山市に誕生した北村静香は、金工家・真鍋静良の弟子となり、鉄や銀などを細かく叩きながら湾曲をつくる一塊打出しの技術を習得。金工でも特に難しいとされる銀瓶の制作を得意としました。

 

北村静香が生み出す銀瓶は、一枚の金属板から口先(注ぎ口)の部分まで叩き出して制作されます。本体と口先は通常別々でつくられるため、つなぎ目ができるものです。一方、一枚板からつくられる北村静香の作品にはこれがなく、他にはない独特の美しさを持ちます。

 

近年は海外の骨董蒐集家からも注目を集めていますが、残されている作品は少なくまさに垂涎の逸品。お持ちの方は一度『くらや松山店』で査定してみませんか?

銀瓶の買取事例

『くらや松山店』で実際にあった、銀瓶の買取エピソードをご紹介しましょう。「祖父母が昔使っていた茶道具があるので、自宅まで見に来てほしい」とのご要望を受け、当店の鑑定士が出張買取へ出向いた際のお話です。

 

通された客室の押し入れの中には、茶碗やボーフラ等の煎茶道具がたくさん眠っていました。今となっては誰も使わず、長い間押し入れに入れたままになっていたのだとか。御祖父様の家を取り壊すこととなり、「どれほどの価値があるのかは分からないけれど、処分する前に専門の人に相談しよう」となったのだそうです。

 

『くらや松山店』の鑑定士が押し入れの中を確認すると、たくさんの煎茶道具に紛れて純銀製の銀瓶を発見…!黒く変色もしていましたが、箱の中で大事に保管されており、状態も悪くありませんでした。

 

お客様ご自身は、古く変色した銀瓶に価値があるようには見えなかったようで、「かなり使い込んでいるのに、売れるんですか…?」と心配なご様子。当店の鑑定士が銀瓶についての説明をし、査定額をお伝えしたところ、想像をはるかに超える買取金額に驚かれていました。

 

一般の方が抱く印象と、プロの目が判断した〈価値の違い〉が大きく表れた事例でした。

最後に

店頭での買取や出張買取先で、今回のように〈売れると思っていないものに価値がある〉というケースは、とても多いように感じます。「古いしお金になんてならないだろう」と捨ててしまうのは、非常に勿体ないことだと思いませんか?

 

価値が分からない遺品や茶道具、骨董品に出合ったら、買取経験が豊富な目利きの鑑定士が査定する『くらや松山店』に是非ご相談ください。当店に在籍するプロの鑑定士なら、古いものに秘められた価値をしっかりと見極めることができます。

 

「壊してしまいそうで、お店に持って行けない」「査定してほしいものがたくさんあって運ぶのが大変」とお困りの方は、『くらや松山店』の出張買取をご利用ください。査定・相談・出張費は無料です。

 

お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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などにお住いのお客様は出張買取も対応しています!!

 

店舗:くらや 松山店

住所:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階

電話:089-950-4334

営業時間:10:00~19:00

定休日:なし

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