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愛媛県松山市のイオンスタイル松山3階にある買取専門店 くらや 松山店では、備前焼をはじめ、陶磁器、茶道具、掛軸、書画、骨董品、美術品など、幅広いジャンルの店頭買取・出張買取を行っております。
愛媛県は瀬戸内海を挟んで岡山県と近く、古くから人や文化の交流が盛んな地域です。そのため、岡山県の窯元を訪れた際に備前焼を購入された方や、ご親族・ご友人から贈答品として備前焼をいただいたというお客様も多くいらっしゃいます。また、県内や近隣の百貨店では備前焼作家の個展や美術展が開催されることも多く、そうした機会に作品を購入されたというお話もよく伺います。当店でも、備前焼に関するご相談を多くいただいています。
近年は、ご実家の片付けや遺品整理をきっかけに、「祖父が集めていた備前焼がたくさんある」「木箱に入ったまま保管している焼き物の価値が分からない」「どの作家の作品なのか見てほしい」といったお問い合わせが増えています。
先日、松前町にお住まいのお客様より、「祖父が集めていた骨董品を整理しているのですが、備前焼がたくさんあるので一度見に来てもらえませんか。」と、出張買取のご依頼をいただきました。
お客様によると、おじい様は長年にわたり骨董品を収集されており、その中でも特に備前焼がお好きだったそうです。岡山県の窯元を訪れて作品を購入したり、百貨店で開催される個展や美術展へ足を運んだりしながら、気に入った作品を少しずつ集められていたそうです。
今回拝見した備前焼の中には、人間国宝・藤原雄による作品も含まれていました。
藤原雄は、備前焼を代表する陶芸家の一人として現在でも高い人気を誇る人物です。
次章では、藤原雄の生涯や作品の特徴、そして現在も高く評価される理由について詳しくご紹介いたします。
藤原雄(ふじわら ゆう)は、1932年に現在の岡山県備前市で生まれた備前焼の陶芸家です。父は人間国宝・藤原啓で、藤原雄も後に人間国宝へ認定され、親子二代で人間国宝となりました。
藤原雄は、明治大学文学部を卒業後、出版社のみすず書房に勤務しました。その後、父・藤原啓の病気をきっかけに岡山へ戻り、父のもとで備前焼を学びます。
1958年には日本伝統工芸展へ初入選し、1963年にはスペインで開催されたバルセロナ国際陶芸展でグランプリを受賞しました。この受賞をきっかけに海外からも注目を集め、アメリカやカナダ、メキシコ、スペインなどで個展や講座を開催したほか、アメリカのコロンビア大学で開かれた国際工芸家会議では、日本代表として備前焼について講演を行いました。作品を制作するだけでなく、備前焼という日本の伝統工芸を海外へ紹介した功績も、藤原雄が高く評価される理由の一つです。
藤原雄は、壺や花入、水指、茶碗、酒器など幅広い作品を制作しました。特に壺の制作へ力を注ぎ、1972年と1974年には「百壺展」を開催しています。そのことから「壺の雄」と呼ばれることもあり、現在でも代表作として高い人気があります。
作品には、備前焼ならではの土味を生かした力強い造形が多く見られます。一方で、単に重厚感を追求するだけではなく、削ぎや箆目、線彫などを取り入れることで、すっきりとした印象と力強さを両立させている点も藤原雄作品の魅力です。
また、備前焼は一般的に釉薬を使わない焼き物です。窯の中で薪の灰が降り掛かることで現れる胡麻、藁を巻いて焼くことで生まれる緋襷、炎や灰の当たり方によって変化する窯変など、一点ごとに異なる景色が生まれます。その景色の違いを楽しむことも備前焼の魅力です。藤原雄は、こうした自然に生み出される景色を大切にしながら作品を制作しており、同じ形の作品であっても、それぞれ違った表情を楽しむことができます。
1996年には重要無形文化財「備前焼」の保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。さらに1998年には紫綬褒章を受章し、倉敷芸術科学大学では学生の指導にも携わるなど、後進の育成にも尽力していきます。
現在でも藤原雄の作品は、美術市場で安定した人気があります。壺や花入、茶道具をはじめ、酒器なども高い評価を受けています。また、備前焼すべてに共通することではありますが、共箱の有無は備前焼を評価するうえで、重要なポイントとなります。備前焼の作家のサインは、簡単なものが多く、真似をしようと思えば簡単にできてしまいます。共箱は、作品の真贋を判定するうえで重要な資料となるのです。
藤原雄は、備前焼の伝統を受け継ぎながら、自身の作風を築き、その魅力を国内外へ広めた陶芸家です。現在も多くの作品が市場で取引されており、備前焼を代表する作家の一人として高い評価を受けています。
次章では、藤原雄のほかにも人間国宝に認定された陶芸家や、現在も高い人気を誇る備前焼作家についてご紹介いたします。
備前焼からは、藤原雄をはじめ、これまでに複数の人間国宝が誕生しています。また、人間国宝に認定された作家以外にも、独自の作風や技法によって美術市場で高く評価されている陶芸家が数多くいます。
ここでは、藤原雄以外の人間国宝4名と、現在も人気の高い作家をご紹介いたします。
このように、備前焼にはそれぞれ異なる作風や特徴を持つ陶芸家が数多く存在します。そのため、作品を評価する際には作者や作品の種類、保存状態、共箱の有無なども重要なポイントになります。
次章では、今回松前町でご相談いただいた藤原雄の備前焼について、実際の買取エピソードをご紹介いたします
後日、お客様のご都合に合わせて松前町のご自宅へお伺いし、おじい様が大切に集められていた備前焼を一点ずつ拝見させていただきました。
床の間や飾り棚には壺や花入、徳利、ぐい呑などが並び、共箱も押し入れの中にちゃんと保管されていました。お話を伺うと、おじい様は岡山県の窯元や百貨店の個展へ足を運び、ご自身で気に入った作品を購入されていたそうです。
確認を進めていく中で、特に目を引いたのが、人間国宝・藤原雄の徳利とぐい飲みでした。
まずは共箱の箱書と作品を照らし合わせ、付属品の有無を確認していきます。その後、作品の底部にある陶印や器形、焼き上がりの景色、保存状態などを確認します。今回の作品は、共箱もあり、長年大切に保管されていたことがうかがえました。また、作品にも目立つ傷や欠けはなく、備前焼らしい落ち着いた焼き色や土味がしっかりと感じられる状態でした。
お客様は、「祖父が大切にしていたものなので、価値が分かる人に見てもらえて安心しました。」とお話しくださいました。
私たちも、一点ずつ作品をご説明しながら評価内容をお伝えしたところ、ご納得いただいたうえでご成約となりました。
備前焼は、人間国宝の作品であっても、共箱の有無や保存状態によって評価は大きく異なります。
ご実家の片付けや遺品整理で備前焼が見つかった際には、ご自身の判断で処分してしまう前に、一度専門知識を持つ鑑定士へご相談いただくことをおすすめいたします。作品だけでなく、共箱や共布、栞などの付属品がある場合には必ず一緒に見てもらうことが大切です。
備前焼は、日本を代表する焼き物の一つであり、人間国宝の作品をはじめ、多くの著名な陶芸家による作品が現在でも高く評価されています。一方で、一見すると同じように見える作品でも、作者や制作年代、作品の種類、保存状態によって評価が変わってきます。特に共箱の有無は、備前焼を評価するうえで、非常に重要なポイントです。
また、ご自身では「古い焼き物だから価値はないだろう」と思われていた作品が、実際には著名な作家の作品だったというケースもあります。ご実家の片付けや遺品整理、終活の際には、処分してしまう前に一度ご相談いただくことをおすすめいたします。
買取専門店 くらや 松山店では、備前焼をはじめ、九谷焼や有田焼、萩焼などの陶磁器をはじめ、茶道具、掛軸、骨董品、美術品など幅広いジャンルの査定・買取を行っております。
店頭買取はもちろん、松前町をはじめ愛媛県内への出張買取にも対応しております。「作者が分からない」「まとめて整理したい」といったご相談も大歓迎です。お気軽に買取専門店 くらや 松山店までお問い合わせください。