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2026.08.25
松山店

【愛南町】熊谷守一の作品を出張買取|店頭買取をきっかけにご実家へ訪問|買取専門店 くらや 松山店

9:10 am

第1章|店頭買取をきっかけに愛南町のご実家へ出張買取

愛媛県松山市のイオンスタイル松山3階にある買取専門店 くらや 松山店では、日本画や洋画、版画をはじめ、掛軸、骨董品、美術品、茶道具など幅広いジャンルの店頭買取・出張買取を行っております。

今回ご紹介するのは、松山市内にお住まいのお客様からいただいた、愛南町のご実家への出張買取のエピソードです。

お客様は、ご両親が以前収集されていた絵画のうち、まずは1点だけを店頭へお持ちくださいました。

「実家にはまだ絵が何枚もあるのですが、どのような作品なのか私には分からなくて……。まずは1点見ていただこうと思って持ってきました。」

とのことでした。

さっそく、お持ちいただいた絵画の確認をすすめていきました。作品の作者や技法、保存状態などを確認して、査定額をお伝えしました。

実際のところ、「いきなり出張買取を依頼するのは少し不安なので、まずは1点だけ店頭へ持って行ってみよう」とお考えになるお客様は少なくありません。当店では、そのようなお客様にも安心してご利用いただけるよう、作品の状態や評価のポイント、市場動向なども含めて、できるだけ分かりやすくご説明することを心掛けています。

今回のお客様も店頭での対応にご安心いただき、

「実家にはまだ両親が集めていた絵画が何点も残っています。愛南町まで来ていただくことはできますか。」

と、ご相談くださいました。

もちろん愛南町への出張買取にも対応しておりますので、お客様のご都合に合わせて日程を調整し、ご実家へお伺いすることとなりました。

当日お伺いすると、お客様はご実家に保管されていた絵画を、応接間に一枚ずつ並べてご準備くださっていました。

「こちらに集めておきましたので、順番に見てください。」

とお声掛けいただき、作品を一点ずつ拝見していきました。その中の一つが、今回ご紹介する熊谷守一の作品でした。

次章では、日本を代表する画家・熊谷守一についてご紹介いたします。

9:10 am

第2章|日本を代表する画家・熊谷守一とは

熊谷守一(くまがい もりかず)は、1880年(明治13年)に岐阜県で生まれました。洋画家として広く知られていますが、油彩画だけでなく、水墨淡彩画や書なども数多く手掛けており、その素朴で温かみのある作品は、現在でも多くの人々に親しまれています。

1897年に上京した熊谷守一は、共立美術学館で絵を学んだ後、1900年に東京美術学校(現在の東京藝術大学)西洋画科へ入学しました。当時の日本では、西洋から伝わった油彩画が急速に広まり、日本独自の洋画文化が築かれ始めていた時代です。熊谷守一もその流れの中で本格的に西洋画を学び、卒業後は画家として歩み始めます。

在学中には、後に「海の幸」を制作した青木繁や、「興亜曼荼羅」で知られる和田三造など、後に日本洋画界を代表する画家たちとともに学びました。卒業後は文部省美術展覧会(文展)へ作品を出品し、1909年の第3回文展では《蝋燭》が褒状を受け、その実力が広く認められるようになります。

その後、一時は郷里で過ごす時期もありましたが、1915年に再び上京し、翌1916年には二科会会員となります。二科会は当時、新しい洋画表現を積極的に取り入れる団体として注目されており、熊谷守一も数多くの作品を発表しました。戦後には二紀会の創立にも参加しますが、1951年に退会。それ以降は特定の団体には所属せず、自らの表現を追求し続けました。

熊谷守一の画風は、生涯を通じて大きく変化しています。若い頃の作品には、写実的で落ち着いた色彩を用いた洋画が多く見られますが、長年にわたり制作を続ける中で、「対象を見たまま描く」のではなく、「本当に必要なものだけを描く」という独自の表現へとたどり着きました。

晩年の作品では、輪郭線は非常に簡潔でありながら力強く、色彩も必要最小限に整理されています。一見すると単純に描かれているようにも見えますが、その表現に至るまでには長年の観察と研究が積み重ねられており、余分なものを削ぎ落としたからこそ生まれる奥深さがあります。この独特の画風は、現在では熊谷守一を代表する特徴として高く評価されています。

また、熊谷守一は壮大な風景や歴史的な題材よりも、自身の身近にある自然を描くことを好みました。自宅の庭に咲く草花や木々、猫、蟻、蝶、鳥、魚、果実など、日々の暮らしの中で目にする何気ない題材を、長い時間をかけて観察し作品へと描き上げています。何気ない題材だからこそ、画家自身の観察力や表現力がより色濃く表れており、見る人によってさまざまな印象を受ける作品が多いことも熊谷守一の魅力です。

洋画家として知られる熊谷守一ですが、水墨淡彩画や書も数多く残しています。墨の濃淡とわずかな彩色だけで対象を表現した作品には、油彩画とは異なる穏やかな雰囲気があり、熊谷守一ならではの世界観を感じることができます。

熊谷守一は1977年、97歳でその生涯を閉じました。晩年には文化勲章への内定や、その後の叙勲を辞退したことでも知られています。この出来事は、自らの画業に真摯に向き合い続けた熊谷守一の人物像を象徴するエピソードとして語られています。

現在でも熊谷守一の作品は、美術館で数多く所蔵・展示されるほか、美術市場でも高い人気を誇っています。油彩画だけでなく、水墨淡彩画や書についても高く評価されています。

今回ご相談いただいた水墨淡彩画も、熊谷守一の幅広い創作活動を知ることができる作品の一つといえるでしょう。

9:10 am

第3章|愛南町のご実家で拝見した熊谷守一の水墨淡彩画

応接間に並べられた絵画を一点ずつ拝見していく中で、一枚の水墨淡彩画が目に留まりました。

作品には、枝に実った柿が描かれていました。墨を基調とした落ち着いた筆遣いに、柿の実に控えめな彩色が施されており、余白を生かした構図からは熊谷守一らしい穏やかな世界観が感じられます。派手な色彩や複雑な描写ではなく、必要なものだけを簡潔に描きながらも、見る人に深い印象を与える作品でした。

お客様へお話を伺うと、

「父が百貨店の個展で購入したものだと聞いています。以前は応接間に飾っていましたが、建て替えをしてからは箱へしまったままになっていました。」

とのことでした。

作品を取り出して状態を確認すると、大きなシミや変色はなく、紙の状態も良好でした。水墨淡彩画は紙に描かれている作品が多いため、湿気や直射日光の影響を受けやすく、長年の保管環境によってはシミやヤケ、波打ちなどが生じることがあります。そのため、保存状態は評価を行ううえで重要な確認項目の一つとなります。

また、作品には熊谷守一水墨淡彩画鑑定登録会による鑑定登録証も付属していました。登録証には作品名や材質、登録番号などが記載されています。このような登録証や購入時の書類などが残されている場合は、作品の来歴を確認する際の参考となりますので、作品と一緒に大切に保管しておくことが大切です。

しかし、鑑定登録証が付属していることだけで評価が決まるわけではありません。私たち鑑定士は、登録証の内容だけではなく、実際に作品そのものを拝見しながら総合的に評価を行っています。

署名や落款の状態、筆遣いや表現方法、作品の寸法、保存状態、題材、制作時期の特徴などを一点ずつ確認します。さらに、額装されている作品であれば額の状態や、作品が額装されたまま長期間保管されていたことによる影響なども確認し、必要に応じて裏面まで確認します。

熊谷守一は現在でも人気の高い画家であることから、市場には複製作品や真贋の確認が必要となる作品も存在します。そのため、作家名だけで評価を決めることはできないのです。作品の内容や保存状態、付属品などを総合的に確認したうえで、一点ずつ丁寧に評価することが大切です。

今回拝見した「柿」の水墨淡彩画は、保存状態も良好で、鑑定登録証も残されていました。さらに、お客様から購入された経緯についても詳しくお聞きすることができ、作品の来歴を確認するうえでも参考となりました。

査定内容をご説明すると、お客様は、

「最初は一枚だけ店頭へ持って行っただけでしたが、その時に丁寧に説明していただけたので安心してお願いできました。両親が集めていた作品を一枚ずつ見ていただけて良かったです。」とお話しくださいました。

今回は熊谷守一の水墨淡彩画をはじめ、ご両親が長年収集されていた複数の絵画を無事に成約となりました。

次章では、熊谷守一をはじめとする絵画の買取をご検討されている方へ、買取専門店 くらや 松山店の出張買取についてご紹介いたします。

9:10 am

第4章|店頭買取・出張買取どちらからでもお気軽にご相談ください

今回のお客様のように、最初から出張買取をご依頼されるのではなく、「まずは一点だけ店頭へ持ち込んで相談してみよう」と考えられる方は少なくありません。

ご実家の片付けや遺品整理で見つかった品々は、ご家族にとって思い出の詰まった大切なものです。そのため、

「どのような対応をしてくれるのだろう」

「ちゃんと分かる人に見てもらいたい」

「きちんと説明してもらえるだろうか」

と慎重に考え、まずは店頭買取をご利用いただいたうえで、その後の出張買取を検討されるお客様も多くいらっしゃいます。

買取専門店 くらや 松山店では、店頭買取・出張買取のどちらにも対応しております。今回のように、まずは一点だけ店頭へお持ち込みいただき、その後、ご実家へ出張買取をご依頼いただくケースも少なくありません。

ご実家に複数の絵画が残されている場合は、一点ずつ店頭へ運ぶのが難しいことも少なくありません。そのような場合は、出張買取をご利用いただくことで、ご自宅で一点ずつ丁寧に拝見し、それぞれの作品について評価やご説明をさせていただきます。

買取専門店 くらや 松山店では、熊谷守一をはじめ、日本画、洋画、版画、掛軸など幅広い美術品の店頭買取・出張買取を行っております。愛南町をはじめ愛媛県内各地へ出張しておりますので、ご実家の片付けや遺品整理、生前整理などで絵画の整理をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

骨董品・美術品、遺品整理の高価買取なら買取専門店の
【KURAYA】松山店へご相談ください。

買取専門店 くらや 松山店
電話089-950-4334
営業時間10:00~19:00
住所愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階
アクセス 伊予鉄道横河原線 いよ立花駅より徒歩7分

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