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水戸駅前店
2022/10/06

茨城県水戸市 骨董品の買取|伽羅 沈香 白檀|香木を熟知した鑑定士が査定します

12:00 am

はじめに

こんにちは。骨董古美術品の査定・買取を行っている買取専門『くらや水戸駅前店』です。当店には、査定の難しい香木に関する専門知識を持ったプロの鑑定士が在籍しています。茨城県水戸市で香木や香道具などの査定・買取を希望される方は、お気軽に『くらや水戸駅前店』へご連絡ください。

 

先日、とあるお客様が〈伽羅〉を携えて店頭へお越しになりました。持ち込まれた伽羅は、お客様のご自宅にある仏壇の奥から見つかったのだそう。「とても良い香りがするのだけど…これが一体何なのか分からない」と処分に悩まれ、「一度専門の人に見てもらおう」と思い立ち、ご来店されたとのことでした。

 

長さや大きさといった見た目から想像するよりも、ずっしりとした重みがある伽羅。鑑定士が拝見したところ、特有の〈伽羅油線〉も確認することができました。店内には、瞬く間に心が穏やかになる程の良い香りが…!しっかりと評価させていただき、高価買取となりました。

 

さて今回は、伽羅をはじめとした〈香木〉についてのお話です。香木の伝来や歴史から、査定時に高評価となるポイントまで、香木の買取に関するあれこれをお話ししていきたいと思います。香木や香道具の売却を検討されている方は必見です。是非最後までお付き合いください。

香木 伝来と歴史

香道で用いられる香木が、いつ何処でどの様にして誕生したのか、これに関しては古来より諸説あります。本日お話しするのはその一説です。

 

時は今から1400年ほど前。一本の香木が淡路島に漂着したことから、その歴史は始まりました。日本書紀によれば、〈一体それが何であるのかを知らずに島民が香木を拾い、薪として焚き染めた。するとなんとも良い香りがしたため、これを宮廷に献上した〉のだとか。

 

この時流れ着いた〈沈香〉が、日本における最古の香木であるとされています。この出来事は後の香道へ繋がり、仏教の伝来とともに更なる発展を見せていったのでした。

 

平安時代の宮中には御香所というものが設けられ、香木は貴族の生活に欠かせない存在となっていきました。この時代に定着していたのが、丸薬状の形のお香や練香です。貴族たちは香りを自ら調合し、伏籠などを用いて衣に薫き染め、好みの香りを身に纏いながら生活をしていたのだそう。なんとも優雅ですね。

 

この頃には、香りの優劣を競う薫物合(たきものあわせ)という一種の遊びも流行しました。衣服に香りをつける薫衣香(くのえこう)や、部屋に香りを纏わせる空薫(そらだき)という言葉が誕生したのも、この時代のことでした。

 

武士が台頭した鎌倉時代。刻まれた香料を摘み、仏前の香炉に入れるという焼香の仕方は、禅宗を通じ鎌倉時代に広まったと言われています。香文化は武士達の間でも広がりを見せ始めましたが、貴族のそれとは少し様子が違っていたようです。

 

貴族の間では、手間暇かけてつくられる練香などが持て囃されましたが、武士達の間では香木そのものを薫く〈一木の香り〉の精神が尊ばれました。香木の薫りを愉しむ〈聞香〉が確立されたのもこの頃です。

 

聞香(ぶんこう/もんこう)は、香道を嗜む方にとっては聞き慣れた言葉だと思いますが、一般的にはあまり耳にしませんよね。香りは嗅ぐものでは?と思われる方が殆どだと思いますが、心を傾けて香炉から香りを聞き、その香りをゆっくり味わうという意味が込められ、〈聞〉という字が充てられるようになったのだそうです。

 

江戸時代に入ると、香文化は豪商や町人の間にも広まっていきました。庶民の間で線香の使用が浸透していったのもこの頃です。香は、生活の様々な場面において日本人の精神に欠くことのできない存在となり、現在では国際的にも注目を集める文化となっています。

六国五味とは

ただ香りを愉しむだけならば、香木の種類や特性を詳しく知る必要はなかったでしょう。ところが、香道という芸道が確立される過程においては、香木を一定の基準で分類し、その香りを客観的に表すことが求められました。

 

〈六国五味〉とは、香りの分類法として体系付けられたものです。産出地などから、香木を伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真南蛮(まなんばん)・真那伽(まなか)・佐曽羅(さそら)・寸門陀羅(すもんだら)の6種に分類し、香りの特徴を甘・酸・辛・苦・鹹(しおからい)という5種の味で表現しました。

 

後に六国五味は、化学的な手段ではなく体感的手法によって伝承されていったというのだから驚きですよね。

 

この気の遠くなるような作業を苦心の末極めたとされているのが、後に香道志野流の始祖となる〈志野宗信〉です。志野宗信(しのそうしん、号は松隠軒)は、室町幕府第8代将軍・足利義政の同朋衆(将軍や大名に近侍し、雑事や諸芸能を牛耳った人物)であったと言われています。

 

志野宗信といえば、〈六十一種名香〉を定めたことでも有名です。名香とは〈名物の香〉の略称で、由緒正しい最上級の香木を指します。数々の名香の中から、足利義政の命を受け志野宗信が精選したとされるのが、六十一種名香と呼ばれるものです。

沈香 伽羅 白檀について

名香は、すべて〈沈香〉と呼ばれる種類の香木からなります。ここからは、沈香とは一体どんなものなのかをはじめ、〈伽羅〉〈白檀〉についても少し掘り下げてお話ししていきましょう。

沈香

樹皮が傷ついたり菌に感染した際、植物はこれを修復すべく自ら樹液を出す、という話を聞いたことがあるでしょうか。樹液が固まり樹脂になると、バクテリアや胞子の働きにより段々とその成分が変質していきます。

 

ジンチョウゲ科の樹木の場合、樹脂が長い年月をかけ熟されていくと、良質な独特の香りを放つようになります。これが〈沈香〉です。沈香という名は〈沈水香木〉の略称で、普通の樹木よりも比重が重く、水に沈むという特性をもつことに由来します。

 

その香りが存分に発揮されるのは、常温ではなく加熱されたときです。沈香の香りは鎮静効果に優れていることでも知られています。個体によりそれぞれ特有の香りを放つことも特徴と言えるでしょう。

 

有名な産地としては、ベトナム、ミャンマー、インドネシア、ラオス、カンボジア等が挙げられます。

伽羅

沈香の中でも最高級品と呼ばれるのが〈伽羅〉です。ベトナムのごく僅かな地域でしか採出されないことから、古来よりその価値は金に等しいとも言われていきました。現在においてもその詳細はほぼ解明されておらず、沈香と伽羅の違いに関しては、含まれる成分の違いであると解釈されることが一般的です。

 

嘗ては天皇や将軍などといった貴族や権力者をはじめ、高僧、豪商といった限られた階層の人々しかその香りを聞くことはできなかったのだとか。香調は涼しさのある辛味などと例えられるほか、甘・酸・苦・鹹のバランスが素晴らしいとされています。

白檀

〈白檀〉という名の植物が存在し、そのもの自体が香る、というのが沈香との大きな違いです。白檀は、他の植物に寄生し自らも光合成を行う半寄生植物。種のみで増殖できるという特性もあります。

 

樹肌は滑らかな灰白色をしており、葉や樹皮はほとんど香らないのも白檀の特徴です。東洋調には欠かせない芳香で、特にインドで採取されたものは高級品とされています。

 

香りを放つのは木の芯材部分と根の部分だけで、熟成するまでには20年以上もの歳月がかかるのだとか。香気の持続性が著しく、常温でも香るというのも白檀ならではです。

 

白檀は角割や刻みなどにして用いられることが主ですが、扇子や数珠などに使用されることも。仏像などといった彫刻品にもよく使われていましたが、現在では貴重な香原料となっています。

 

産地としては、インド、インドネシア、オーストラリア、トンガ等が挙げられるでしょう。古来よりインド南部で採出される〈老山白檀〉は、最上級の香りを発することで有名です。

 

沈香・伽羅・白檀、いずれも香りの生成には長い年月を要します。希少さ故の高価な逸品であるうえに、年々良質なものが採れにくくなっているとも言われており、その需要は二次流通の市場においても高まっています。

高評価となるのは?

鑑定士がみる香木の査定ポイントは、種類、産地、大きさや形などです。伽羅の場合、大きさや形、重さなどで評価が左右されます。沈香と伽羅においては、樹脂の比重や熟成度、密度などが価値を決定する重要な査定ポイントです。

 

香木の産地には、先述の通りベトナムやインドネシア、マレーシアなどがありますが、中でもベトナムは良質な沈香・伽羅の産出地とされています。証明書などに産地が記載されているかどうか、是非一度確認してみてください。

 

香木に関しては、基本的にお手入れは不要です。しかし、保存方法には気を配る必要があります。変色は査定評価に大きく影響が出てしまうので、直射日光の当たらないところで保管しましょう。また、カビの発生や膨張を防ぐために、湿度の高い場所での保管は避けてください。

 

老舗の香道具店が扱う香木などは、品質・信頼性ともに高いことから高価買取が期待できるでしょう。有名どころとしては、京都の〈松栄堂〉や〈薫玉堂〉、東京銀座と京都に本店を置く〈鳩居堂〉などが挙げられます。購入店の箱などがある場合は、査定時に一緒にお持ちください。

まとめ

香木に限ったことではありませんが、需要が高まると偽物が多く流通してしまうのが世の常。ベトナム産の香木に似せたものなどは、市場に多く出回ってしまっています。香木の真贋や正しい価値を見極めは、鑑定士の腕にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

 

引き出しや仏壇まわりなど、隠れたところに良い香りを放つ木が眠っていませんか?実家の片付けや遺品整理で、「すごくいい匂いのする木片を見つけた」「爽やかな香りがする木製の扇子を発見した」という方、もしかしたらそれは、大変希少価値が高い香木であるかもしれません。

 

「他の買取店では査定を断られてしまった」「良い香りはするけれど、ただの木だし価値なんてないだろう」と諦めてしまっている方も、『くらや水戸駅前店』でもう一度査定してみませんか?沈香・伽羅・白檀の買取実績を多く持つ当店の鑑定士が、ひとつひとつ丁寧に査定します。

 

「香木以外にも査定してほしいものがある」「家の中から価値あるものだけを見つけてほしい」という方は、『くらや水戸駅前店』の出張買取を是非ご利用ください。お客様ご指定の場所へ当店の鑑定士が直接赴き、査定から買取までを一貫して行います。

 

査定・相談・出張費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗: くらや 水戸駅前店
住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

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