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旭川店
2020/09/28

北海道旭川市 骨董・古美術品の買取|骨董品・古美術品の価値を見極めます

7:37 am

 

ブログをご覧の皆様、ごきげんよう。
骨董・古美術品をはじめ、遺品整理や生前整理などに関わる〈ご不用品〉を買取している買取専門店『くらや旭川店』店長の大平雅之と申します。
今回のブログでも買取専門店『くらや旭川店』は、どういった商品を取り扱いしているのか?どういった価値基準で買取を行っているのか?知っていただきたく、ご紹介させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

骨董品と古美術品の違い

まず〈骨董品〉の定義ですが、辞書などを引きながら考えると、意味は2種類あります。
古くて希少価値がある美術品や古道具の意味と古いだけで価値のないガラクタという意味。『くらや旭川店』で言う〈骨董品〉とは、前者の価値のある美術品や古道具を指します。

 

フランス語で言うと〈アンティーク〉です。世界的に明確な定義はありませんが、アメリカでは製造から100年以上経過した工芸品や美術品などを対象としているようです。実際には骨董品の認識は、人それぞれの主観に委ねられていると言えるでしょう。

 

では、古美術品とは?骨董品と何が違うのでしょうか。
こちらも、辞書などを引いてみると古い美術品の総称で美的鑑賞用の品と記されています。戦後から用いられるようになったようですが、私なりに解釈しますと骨董品の中の美的鑑賞用は古美術品であると考えますので、骨董品≒古美術品…ほぼ等しいと捉えています。

『くらや旭川店』の骨董品定義

結論から申しますと『くらや旭川店』の骨董品の定義はありません。
先に紹介したように骨董品の認識は、実際には見る人の主観に委ねられている現状で、『くらや旭川店』の定義はこうです!とは言えませんし、お客様のお考えを否定することも出来ません。お客様が〈骨董品〉と思えば骨董品です。ただし、一つだけ言わせていただけるのであれば、『くらや旭川店』の基準で大変恐縮ではございますが買取が可能なお品物、希少価値もしくは価値があるものになります。

お客様が骨董品としてお持ちいただくお品物の傾向

では、過去に買取をさせていただいたお品物で、尚且つお客様から骨董品として買取のご依頼が多いお道具をご紹介します。

茶道具

茶の湯の歴史は古く、茶道といえば千利休を思い浮かべる方は多いでしょう。
しかし、千利休が現在の〈茶道〉の礎を築いたのは、奈良時代に中国から日本にお茶が伝来してから約800年後です…千利休が没してから約500年、歴史ある茶道のお道具を骨董品としてお客様にお持ち込みいただく事に全く違和感はありません。

 

先日、お茶道具のブログを書かせていただいた内容と多少被りますが、茶道人口は減少傾向にあり、買取依頼が多いお道具です。長く茶道に携わっておられた方であれば、比例してお道具の量が尋常ではない数になり、買取金額が100万円を超えることもあります。

書道具

書道の歴史は茶の湯の歴史より古く漢字が中国から日本に伝わってきたのは、1500年以上前の弥生時代と言われています。文字を書く文化は聖徳太子や聖武天皇を筆頭に写経が盛んだったためです。その後、〈三筆〉と呼ばれた嵯峨天皇、空海、橘逸勢が現代書道の礎を築きます。価値のあるお品物としては、唐物(中国)のお道具になり、硯、墨、筆は勿論、紙物(一般的に言う半紙)も見逃せません。

陶磁器

一般的に焼き物と同義です。大きく分けると原材料も違いますが主に焼く温度で左右されますので温度の低い順に土器・陶器・炻器・磁器に区分されます。

 

土器以外は六古窯と呼ばれる代表的な日本の窯を紹介しながら、説明させていただきます。

 

土器は陶磁器の中で一番古い手法です。よく耳にする縄文土器や弥生土器をイメージしていただければ分かりやすいかもしれません。陶器を代表する六古窯は瀬戸古窯ですが現在は磁器もあります。他には益子焼や萩焼などです。炻器を代表する六古窯は、常滑古窯、備前古窯、信楽古窯、丹波古窯は現在は磁器もあります。他には万古焼や中国の紫砂壺などが該当すると思われます。

 

磁器を代表する六古窯は上記と被りますが瀬戸古窯、丹波古窯で、他には九谷焼、有田焼(伊万里焼)などがありますが、特に骨董品としての認識が高いのが有田焼=伊万里焼です。古伊万里や初期伊万里という単語をどこかしらで聞いた憶えはないでしょうか?

 

知名度が上がる理由として酒井田柿右衛門や鍋島焼の今泉今右衛門の存在が大きいと思いますし、お客様からの期待値も高いお品物です。しかし、本人作と工房物(本人作ではないもの)とでは、かなり査定金額に差が出ますのでご注意ください。

 

十四代酒井田柿右衛門と十三代、十四代の今泉今右衛門は重要無形文化財保持者、いわゆる〈人間国宝〉です。陶芸家の中で、過去取り扱いが多かった順で10名、人間国宝をご紹介いたします。

 

◆十四代酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)有田焼 色絵磁器 花瓶など
十四代今泉今右衛門(いまいずみいまえもん)鍋島焼 色絵磁器 花瓶など
山田常山(やまだじょうざん)常滑焼 急須など
藤原雄(ふじわらゆう)備前焼 徳利など
藤原啓(ふじわらけい)備前焼 徳利など
金重陶陽(かねしげとうよう)備前焼 徳利など
山本陶秀(やまもととうしゅう)備前焼 徳利など
中里無庵(なかざとむあん)唐津焼 茶碗など
井上萬二(いのうえまんじ)有田焼 白磁 花瓶など
三代徳田八十吉(とくだやそきち)九谷焼 彩釉磁器 花瓶など

 

もちろん、中国にも古窯が多数あり、中国は大分して北方窯と南方窯に分かれ、北方は鞏県窯(きょうけんよう)、邢州窯(けいしゅうよう)、定窯(ていよう)、磁州窯(じしゅうよう)、耀洲窯(ようしゅうよう)、臨汝窯(りんじょよう)、北宋官窯(ほくそうかんよう)、汝官窯(じょかんよう)、鈞窯(きんよう)、博山窯(はくざんよう)

 

南方は越州窯(えっしゅうよう)、竜泉窯(りゅうせんよう)、漳州窯(しょうしゅうよう)、景徳鎮窯(けいとくちんよう)、吉州窯(きっしゅうよう)、建窯(けんよう)、潮洲窯(ちょうしゅうよう)、哥窯(がよう)、修内司窯(しゅうないじよう)、郊壇下官窯(こうだんかかんよう)、白建窯(はくけんよう)、宜興窯(ぎこうよう)

 

この中で『くらや旭川店』に買取のご依頼が比較的多い窯物は景徳鎮窯の茶器や花瓶、宜興窯の朱泥、紫泥の急須など。韓国の焼き物で多いのは、韓国の人間国宝〈柳海剛(ゆへがん)〉の青磁器や1400年代~1800年代李朝期の白磁などです。

絵画

絵画は油彩画、水彩画問わず、水墨画や版画(リトグラフなど)も含めて解説させていただきます。骨董品と言うより古美術品として持ち込まれる頻度が高く、有名な旭川出身画家もいらっしゃるので、過去査定依頼があった北海道出身の画家を一部ご紹介いたします。

 

難波田龍起(なんばだたつおき)旭川市出身 洋画など
武田範芳(たけだのりよし)旭川市出身 洋画など
高橋北修(たかはしほくしゅう)旭川市出身 洋画など
野田健郎(のだけんろう)旭川市出身 洋画など
福井爽人(ふくいさわと)旭川市出身 日本画など
片岡球子(かたおかたまこ)日本画・版画など
笠井誠一(かさいせいいち)洋画など
百瀬寿(ももせひさし)版画など
小田切訓(おだぎりさとし)洋画など
岩橋英遠(いわはしえいえん)日本画など
平沢貞通(ひらさわさだみち)テンペラ画など
藤岡心象(ふじおかしんしょう)洋画など
坂本直行(さかもとなおゆき)洋画など
大本靖(おおもとやすし)版画など
本間武男(ほんまたけお)版画など
安田侃(やすだかん)版画など
蛯子善悦(えびこぜんえつ)洋画など
神田日勝(かんだにっしょう)北海道出身ではないですが、出身と同等と捉え加えさせていただきました。

 

主観で恐縮ですが特に坂本直行については、北海道帯広市の製菓会社で北海道ゆかりの野草や花がデザインされた包装紙で有名「ちょっこう」さんの愛称で道民にとっては馴染みある作家さんだと思います。難波田龍起は旭川出身で抽象画で有名ですし、片岡球子は個性あふれる富士山の絵が印象的で知名度も高い作家さんです。平沢貞通は、皆様色々思うところがあると思いますのでコメントは控えようと思います。

 

最近、お買取の成約をいただいた絵画は、FM情報誌の表紙絵を担当していた鈴木英人(すずきえいじん)のシルクスクリーンや、世界的に有名なアンディウォーホルのシルクスクリーン、月間道民雑誌の表紙絵を担当されていた川瀬紀深子の油彩画や川瀬紀深子の師、高沢圭一の油彩画、彫刻家でもある安田侃のシルクスクリーン、先日、札幌で展覧会が開催されたアルフォンス・ミュシャの複製リトグラフ、大本靖や本間武男のリトグラフは取り扱い点数がかなり多いです。

7:37 am

民芸品

ここでは敢えて民芸品に主軸を置き、解説させていただきます。
工芸品で喩えますと人の手で作られた作品全てを指すことになる為、範囲が膨大で、骨董品という観点から逸脱してしまうと感じたからです。私の主観ではありますが、工芸品の定義とは人の手で作られた芸術もしくは美術作品以外を指すためです。

 

前置きが長くなりましたが、本題に入ります。まず、わが地元北海道が誇る民芸品で骨董品として査定のご依頼をいただく事が多い作品をご紹介いたします。私の中で堂々の1位は〈木彫りの熊〉です。『くらや旭川店』のショーケースにも、愛着が湧いてしまった熊さんを飾っています。

 

北海道に在住されている方なら誰しも、1度は目にしたことがあるとても身近に感じられる民芸品ではないでしょうか?八雲町が発祥の地であり人気作家も多く輩出し、資料館も存在します。全ての熊さんに骨董的価値があり、高値を付けられるわけではないのですが、一部の作家が手掛けた熊さんは、非常に人気があり高値で取引されています。

 

では、私の中で人気作家四天王をご紹介します。

柴崎重行

八雲町出身で皆さんがイメージする熊とは一味違う作風、彫刻が荒く感じると思われます。彫り方は大きく分けて面彫り=毛を表現しない彫りと、毛彫り=毛を表現する彫り方がり、面彫りの一種で〈ハツリ彫り〉の代表とも言える作家さんです。

茂木多喜治

柴崎重行と同じ八雲町出身作家。毛彫りが主ですが、一部面彫り作品があるようです。四天王の中でも、柴崎重行と茂木多喜治は二大巨頭と言っても過言ではないと思います。

引間二郎

八雲町出身で毛彫りを主体とし、晩年は面彫り作品が多数あります。柴崎重行と茂木多喜治の後輩的存在。

鈴木吉次

77歳から独学で木彫りの熊を製作した人物。個体数も少ないと思われます。過去に『くらや旭川店』での買取実績は一度のみ、資料では毛彫りが主だと思いますが、面彫りでした。

7:37 am

アイヌ民芸品

過去に買取実績のあるアイヌ民芸品をご紹介いたします。

アットゥシ

木綿で作られた伝統的な衣装です。

とんぼ玉

別名アイヌ玉と言いますが、アイヌ特有ではありませんが、交易で流入してきた物と言った方が正しいと思います。色は浅葱色(くすんだ水色のような色)の珠が大半で、大きめの金属製の胸飾り(シトキと言います)が付いているものがある。言葉で表すならば、ネックレスのペンダントトップ。

イクパスイ

髭箆(ひげべら)とも言われていますが、髭を整えたりするものではありません。先祖や神様にお酒などお供え物を捧げる際に使用するものです。棒酒箸ともいわれており、意味を解釈すると後者の方が正しいと思われます。

イタ

木製のお盆で、アイヌの文様が彫られたものを指します。二風谷イタが比較的知名度が高いです。

刀剣武具

刀は金属工芸としてのカテゴリーになりますが長い歴史があり、骨董品としての認識が多いのではないでしょうか?
時代で古い順に区分しますと、古刀・新刀・新々刀・現代刀・新作刀に大分されます。古刀は平安時代後期から室町時代末期の刀と認識しています。無論、希少価値が最も高いものである。古刀の中でも奈良時代以前の刀を上古刀と分類され、直刀と言って、反りがない形状が特徴です。

 

太刀のみならず、脇差や短刀、槍や兜割など。拵え、小刀、鍔、目貫など単体品。甲冑も、兜、陣笠、脛あてなど刀剣武具に関係するものは、お問合せやお持ち込みが多いカテゴリーの一つです。

まとめ

骨董品として認識を持たれているものが、人それぞれであるという事がお分かりいただけたのではないでしょうか?
カテゴリー別にご紹介させていただいた品々も、人によっては「それは骨董品じゃないだろう」、「あれは間違いなく骨董品なのに紹介されていない」など様々ご意見はあると思います。前述のとおり、これと言った定義が浸透していない現状であり、あくまでも骨董品としてお持ちいただいたお客様の実績に基づいたものでありますので、ご理解いただければ幸いです。

 

ブログを見返して思ったのですが、各ジャンルにおいて、多少温度差が生じてしまった部分は否めないと思いました。若干感情移入があったことご容赦ください。骨董品に限らず、どんなものでも、取り扱いに細心の注意を払い、しっかりと対応させていただきます。

 

機会がございましたら是非、『くらや旭川店』にお越しくださいませ。
最後までご閲覧いただき誠にありがとうございました。

 

 

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※出張内容によっては、ご相談させていただく場合もございます。

 

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