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旭川店
2020/09/03

北海道旭川市 茶道具の買取|本当に価値のない物ですか?茶道具ご売却のすゝめ

6:57 am

 

ブログをご覧の皆様、こんにちは。
買取専門店『くらや旭川店』店長の大平雅之と申します。当店は遺品整理・生前整理や断捨離・お引っ越しなどで発生する〈ご不用品〉を買取している店舗です。特に抹茶道具・煎茶道具の査定・買取には“自信”があります。

 

オープンして間もないお店ですが、買取専門店『くらや旭川店』とはどういうお店なのかご理解いただければ幸いです。先日、旭川市内のお客様よりお茶道具のお買取をしたエピソードもご紹介しつつ、お話させていただきます。

6:57 am

捨てないで!

当店では個人のお客様はもちろん、法人のお客様、個人事業主のお客様、同業他社のお客様問わず査定・買取を行っております。お買取に至るまでのシチュエーションは様々ですが、全てに共通して言える事は、テレビやインターネット、既存の買取店舗等が発信している情報の影響によって、お品物の仕分けをされる方が非常に多い傾向にあるという事です。(ここでいう仕分けとは、整理と同義となります。売れる・売れない、必要・不必要など)

 

特に〈遺品整理〉では、どのような仕分けをされる方が多いのか。『くらや』の北海道を拠点とする店舗(札幌南、札幌西、旭川)のお客様から聞いたお話によると、買取をしてもらえるお品物で思い浮かぶのはダイヤモンドなどの宝石、貴金属、高級時計、ブランド品、刀剣武具、絵画、切手、金券、お酒そして骨董品など…。理由は明白です。上記で触れたマスメディアや近隣のリサイクルショップでは「ご家庭から発見しやすい品」ばかりを広告で謳っているからです。

 

今回紹介するお茶道具に限るものではありませんが、お道具関係は「価値がある」もしくは「価値があるかもしれない」という認識がされにくい傾向にあります。そのせいか、捨ててしまったりする方が圧倒的に多い印象です。勿論、実際に購入されてお使いになられたご本人様は捨てる事はしないでしょうし、「売る」という考えには至らずともお茶を嗜まれる方に譲るなどして「捨てる」という行為は回避されています。しかし、今回お話したいのは〈遺品整理〉についての案件なのです。

 

先日、お買取をさせていただいたお茶道具はまさに遺品整理品でしたが、持込されたお客様自身もお茶をされていたとのことで、「茶道具の価値が分かるお店」を求めて当店にお越しいただきました。もしこの場合、インターネットで調べて当店にお越しいただく事が無かったにしても「捨てる」という行為には至らなかったと思います。それはお茶道具に価値があることをお客様が「知っている」からです。あたりまえですが、「知らない」=(イコール)「捨てる」という選択肢が生まれてしまう訳です。

 

今回のブログは皆さんに「知っている」お客様になっていただきたく、情報を発信しています。以前に比べれば「捨てる」という選択肢を選ぶ方は少なくなっている実感です。(札幌に関してはですが…涙)旭川市をはじめ、全てのお客様に故人の遺したお品物の価値が少しでもお伝え出来る事を目指して取り組んでいきたいと思います。

高く売るポイントと認識について

以前、既に一度ホームページにも掲載しましたが〈高く買取ってもらうポイント〉として、更に追記で過去の事例を元に違った角度から発信させていただきます。

1.共箱・共布に関して

全てのお道具を整理した時、本体が入るはずだった箱に入っていなかったので、本体のみを当店にお持ちいただき、箱はご自宅に置いてきたお客様が少なからずいらっしゃいます。判らない場合、本体や箱、布をそのままバラバラでお持ちください。当店で確認しながら対応いたします。

2.価値がなさそうなお道具は、置いてきた

前述で申し上げたお道具の価値を「知っている」お客様に多い事例です。例えば「茶碗、茶入、棗、茶杓、水指、建水、茶釜、風炉以外は捨てようと思っていた。」確かに茶筅、柄杓、懐紙、帛紗、炭籠、花籠など高く買取出来るケースは少ないかもしれませんが、可能性がないわけではありません。お茶道具が破損しているお品物ではない限り、基本的に捨てるものはないと考えておりますので、気兼ねせずご来店ください。もしくは、出張買取のご依頼いただければ、対応させていただきます。

3.煎茶道具はお茶道具としての認識が薄い

お茶道具=抹茶道具と認識されているお客様も少なくありません。煎茶道具もまたれっきとしたお茶道具です。特に急須は普段使われているものという認識が強いため「価値があるかも。」という考えにはなり難いのかもしれません。よくある朱泥(赤茶色)の急須や箱に入っている急須など、処分される前にお問合せください。LINEやメールで写真を添付し送信くだされば、ご来店いただかなくても査定は可能です。お気軽にお電話ください

4.お道具の知識のない業者へ売却

いわゆる〈業者選び〉ですが、まずはホームページを閲覧してみてください。お茶道具に関しての情報量(取引実績や記事の内容など)でおおよその判断をしていただき、お電話などで問い合わせ査定担当者に相談。知識がありそうか、信頼できそうかを判断するのが良いでしょう。処分費用を支払い引き取られる最悪のケースを回避できる可能性は高くなると思います。

茶道人口と北海道の傾向

全国的に茶道人口は減少傾向にあります。正確な数字はわかりませんが、文化庁等のあらゆる資料から予測すると継続的に茶道に関わっている方は概ね100万人~150万人と予想しています。日本の総人口約1.2億人なので約0.8%から多くて1.25% 100人に1人くらいの割合。北海道の人口は約530万人ですから5.3万人と仮定して、『くらや札幌南店』『くらや札幌西店』がある札幌市は人口約197万人=茶道人口1.9万人。『くらや旭川店』がある旭川市は33万人=茶道人口3300人…個人的な見解ですが多いとは言えませんし、このまま推移すると伝統文化が途絶えてしまうのではないか…と、いう危機感を少なからず感じております。

 

原因は色々あると思います。1つは学校教育の場(義務教育)で、伝統的生活文化の授業を取り入れる学校が極端に少ない事です。身近に感じられる文化として、認知・認識されていない事や指導者の高齢化による引退や会員数の減少から、運営継続が難しくなっていること等が挙げられます。

 

また、一般的な習い事と比較して、茶道のお道具を揃えてから…となると高額な品が多い為、ある程度の経済的、時間的余裕がないと難しいのではないかと考えます。特に、お茶道具の買取で当店をご利用される方の多くは、遺品整理での依頼が大半です。お買取をさせていただく中で、高齢化が進んでいることは実感していました。ご依頼いただいたお客様の中には長く茶道に携わり、こだわりのある茶道具を収集されてきた事で、家が一軒建ってしまう程のお金を掛けている方もいらっしゃいました。

茶道の歴史と魅力

では、なぜそこまでお金をかけて〈お道具〉にこだわるのか?
一概には言えませんが、お道具に詰まった歴史や魅力を感じるからではないでしょうか。逆に歴史が好きな方は茶道を知ると没頭する可能性が高いとも言えます。

 

では、実際に茶道の歴史を改めて振り返ってみましょう。

 

現在でいう茶道というものを確立させたのは田中与四郎=〈千利休〉であることはとても有名です。始まりは、中国から舶来したことがきっかけでしたが、どうやって渡ってきたかは不明確です。奈良時代に遣唐使もしくは中国(唐と呼ばれていた時代)かインドから輸入されたのか…。どちらにしても中国では現在のお茶とは違いますが、既にお茶の文化があったことは確実でしょう。

 

文献では聖武天皇の御代に《引茶の儀》があったと明記され、青磁の茶碗が正倉院に収蔵されていることがその証明だと思います。ただ、お茶の栽培は日本では始まっていませんでした。平安時代になると、お茶の実を近江国坂本(現在の滋賀県大津市)に植えたのが最初といわれ、日本最古の茶園といわれている《日吉茶園》があります。

 

838年に遣唐使が廃止されると、製茶の技術が確立しないまま、日本と唐の国交は途絶えました。これにより、国交が復活するまでの280年間、茶を飲む事自体を止められたのです。その間、中国の茶界は、非常に発達が進みました。現在の抹茶と同等の良品が出来、使用する器具は精巧になり、作法も制定されていったのです。

 

この頃の中国は、唐から宋と呼ばれる時代になっていました。最初に入宋したのは〈栄西禅師〉です。帰国する際、良質な茶の実や器具、作法を修得したことを栂尾(とがのお)の明恵上人が耳にしました。そして、その茶の実をもらい受け、深瀬や宇治などに植えたのです。

 

深瀬では優良なお茶が採れるようになりましたが、その他の栽培地では深瀬で採れるお茶には及びませんでした。そこで、深瀬でとれる茶を〈本茶〉、その他の土地でとれる茶を〈非茶〉と区別したのです。こういった歴史的な背景もあり、《栂尾茶園》も日本最古の茶園といわれています。

 

要するにお茶の文化が途絶えたとしても坂本に植えた茶の木が最初ととるのか、約300年もお茶の文化が途絶えていたのだから栂尾を最初ととるのか…。

 

僧侶の間で喫茶法が盛んになると、万病の薬として上流階級や武家の間でも流行が始まります。足利時代には闘茶(茶寄合)と称する、利き酒ならぬ利き茶で賞品を賭け一種の賭博が行われていました。俗に○○服茶と称しているものです。後に禁止されると、この流行も下火になっていきます。しかし、上流階級の間では〈唐様の茶〉と称し、茶味と器物を賞する茶会が行われていました。順序や形式は現在と似ていたようです。

 

足利義政は政事よりも茶事などの趣味を優先した結果、武将の統率に欠け〈応仁の乱〉のきっかけになったといわれています。茶の発展には、良く言えば一役を担った人物ではないでしょうか。わび茶の創始者〈村田珠光〉との交流も性格が違っていたら無かったでしょうから…。

 

戦乱の時代に突入し、風流を楽しむ人々は京都を離れ、貿易港がある堺に移ります。その中には、千利休の師で元武田一族〈武野紹鴎〉がいました。紹鴎は珠光の茶をより簡素化果した人物。紹鴎のわび茶の精神を受け継いだのが、幼いころから茶を学んでいた千利休です。織田信長や豊臣秀吉に仕えましたが、自身の木像を置いたことなどが原因で秀吉より切腹を命ぜられるにいたりました。利休には多くの弟子がいた為、一流の三千家をはじめ、薮内・遠州・石州・不昧・不白など、現在残っている流派でも十指以上あります。

 

茶が中国から渡ってきてから、約1300年の歴史ある茶の文化をお道具から感じられれば、愛でたり収集する行為は自然な事だと十分に理解できそうです。

茶道具の価値

では、茶道具の価値はどういった観点から導き出されるのか?という点ですが「歴史を感じられる品」で書付があるもの、更には家元の花押(〈かおう〉、もしくは〈かきはん〉)があるもの、景色の良いもの、出来が良いものなどを総合的に見て、売値の予測をします。

 

ここに記載した〈書付〉〈花押〉〈景色〉〈出来〉とは何なのか?

 

書付とは?お茶道具に限ったものではありませんが、特にお茶道具の焼き物を例にすると、箱に書いてある〈箱書〉がほとんどです。わかりやすく言えば、箱には何焼のどういった作風でどういう手法で誰が作り、説明書きは誰が書いたのか?を示しています。

 

花押とは?芸能人などのサインのようなもので、署名したことを証明するものという認識です。

 

景色とは?お茶をされている方に怒られてしまいそうですが、わかりやすく言うとデザインという単語が当てはまるのではないかと思います。デザインという言葉より奥の深い表現になります。

 

出来とは?これも怒られそうですが、わかりやすく言うと〈クオリティ〉という単語が当てはまると思います。こちらもクオリティという言葉より奥の深い表現になります。

 

総じてお伝えしますと、書付で情報量と格の判断、花押で信頼度、景色や出来などは完成度を評価し価値を見極めます。

 

お道具の量が多く、ご来店が困難なお客様におかれましては〈出張買取〉も対応しておりますので、遠慮せずご相談ください。
最後までご閲覧いただき誠にありがとうございました。

 

 

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