- 刀・鎧水戸駅前店2023/12/18
骨董品・美術品、遺品整理の高価買取
こんにちは。浮世絵や木版画など、骨董古美術品の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。価値が気になる浮世絵の査定・鑑定は、買取実績を多数持つ『くらや水戸駅前』に是非お任せください。浮世絵をはじめとした骨董品に精通するプロの鑑定士が、ひとつひとつ丁寧に査定します。
上に掲載している写真は、先日お客様宅へ出張買取に伺った際に出合った〈歌川国芳〉の浮世絵版画です。作品の持ち主は、骨董好きだった御祖父様。亡くなられて数カ月が経ち、遺品整理に立ちあったお孫さんが発見したのだそうです。
骨董品の中でもとりわけ浮世絵を好んでいた御祖父様は、よく骨董市に出向いては様々な作品を買い漁っていたのだとか。部屋に飾られていたのは特にお気に入りの浮世絵版画で、そのうちの数枚が歌川国芳の作品でした。
今から約40~50年前、当時はそれほど評価されていなかった歌川国芳の浮世絵は、骨董市や露店などで気軽に出品されていました。ところが近年、浮世絵の世界が追体験できる展覧会や回顧展が各地で行われるようになり、江戸時代の人気絵師達が手掛けた浮世絵作品に再び注目が集まっています。
数年前に東京渋谷で〈ボストン美術館所蔵 国芳・国貞展〉が開催されたこともあり、「歌川国芳の名前ぐらいなら聞いたことがある」という若年層の方もきっと多いことでしょう。〈江戸時代から髑髏(スカル)好き。〉のキャッチコピーもなかなか鮮烈でした。
〈菱川師宣〉や〈鈴木春信〉らによって始まった多色刷りの錦絵がルーツとなっている浮世絵は、〈喜多川歌麿〉〈歌川広重〉〈葛飾北斎〉などといった有名浮世絵師の活躍により発展した日本独自の伝統文化です。
今回は、近年再評価の気運が高まっている〈歌川国芳〉の作品を中心に、高評価が期待できる人気浮世絵師なども併せてご紹介していきたいと思います。浮世絵の査定・買取を希望されている方は必見です。是非最後までお付き合いください。
江戸時代末期に活躍した浮世絵師、歌川国芳。風景版画で有名な〈歌川広重〉とは同年の生まれです。幼少期から絵を学んでいた国芳の画才が見出されたのは、12歳の時のこと。15歳になる頃には、役者絵という分野を確立した〈初代 歌川豊国〉に入門しました。
売れない不遇の時期もありましたが、30代前半の頃に描いた武者絵シリーズ〈通俗水滸伝豪傑百八人之一個〉が爆発的大ブームに。いつしか師匠である豊国と肩を並べる売れっ子作家となり、〈東海道五十三次〉〈江戸名所百人美女〉などで知られる〈歌川国貞〉と双璧をなす人気絵師へと上り詰めました。
歌川国芳の作品は、髑髏などのといった奇抜なモチーフと、一風変わった自由で独特な構図が印象的です。〈奇想の絵師〉とも呼ばれる国芳は、所謂べらんめえ調の江戸っ子で、金勘定よりも情で動く職人気質の持ち主だったと伝えられています。
武者絵や妖怪絵だけでなく、ユーモラスな戯画や風刺画が数多く生み出されたのも、歌川国芳の人柄があってこそだったのでしょう。天保の改革を機に浮世絵にも様々な規制が敷かれましたが、国芳の描く風刺画は明るい笑いを誘います。幕末の情勢不安を一気に吹き飛ばす痛快な作風は、国芳作品ならではの魅力ですよね。
歌川国芳の下には70人あまりの門人が集まり、浮世絵師最大とも言われる派閥を形成しました。その系譜は昭和の日本画家まで連なっており、絵心ある人に広く門戸を開いていたことが伺えます。
歌川国芳の作品には妖怪絵や遊び心溢れる絵が多く、二次流通の市場において大変人気があります。国芳といえばこれ!とも言える作品〈相馬の古内裏〉は、画面いっぱいに描かれている巨大な骸骨が印象的です。
三枚に渡って描かれている骸骨は、解剖学的にも大変忠実に描かれているのだそう。題材となった読本〈善知安方忠義伝〉では、数百の骸骨が戦闘を繰り広げるのですが、これを一体に集約した構図は見る者に強烈なインパクトを与えます。
画業初期頃に制作された作品。隅田川のほとりで船底を焼き、付着した貝などを除去している場面が描かれています。三ツ股とは、隅田川と小名木川、そして現在は存在しない箱崎川が分岐する場所を指しているのだそうです。
右側に描かれている大きな橋は永代橋で、その向こうに広がっているのが佃島。左側には小さく萬年橋が架かっており、その近くには当時存在しているはずのないタワーのような巨大建造物が…。実はこれ、井戸を掘るための櫓(やぐら)であったことが判明しているのですが、一時期「国芳は東京スカイツリーを予見していたのでは?」と話題になりました。
西洋画を高く評価していた歌川国芳は、生前この様な言葉を遺したそうです。「西洋画は真の画なり。余は常にこれに倣わんと欲すれども得ず、嘆息の至りなり」。実際に数百枚の西洋画(銅版画)を所有していたようで、特に晩年の作品では彩色の濃淡で立体感を表現する西洋画ならではの技法を用いた作品が多くみられます。
54歳の時に発表された〈甲越川中島大合戦〉は、まさに西洋画に影響を受けた一作と言えるでしょう。彩色による陰影法を駆使し、衣服の動きや馬の筋肉が色の濃淡で表現されています。
歌川国芳は愛猫家としても有名で、50歳頃に描いた〈其まま地口 猫飼好五十三疋〉(そのままじぐち みゃうかいこうごじゅうさんびき)は、猫好きには堪らない作品でしょう。東海道五十三次に登場する宿場名を、猫に関した駄洒落に置き換えた戯画です。
例えば、日本橋には二本の鰹節とこれに噛り付く猫が描かれています。二本の出汁、ニホンダシ、ニホンバシ、日本橋…。駄洒落が利いていますね。
浮世絵は、日本国内のみならず海外にもコレクターが多数存在します。特に高評価となるのは、〈有名作家の作品〉〈珍しい図柄の作品〉〈状態の良い作品〉です。紙に摺られた浮世絵版画は、繊細なものが多くあります。保管には気を配り、色あせやカビ、破損には十分気をつけてください。
今回スポットを当てた歌川国芳のほか、〈河鍋暁斎〉〈月岡芳年〉〈小林清親〉なども近年人気の浮世絵師として挙げられます。
幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師。日本絵画史上最大の画派〈狩野派〉の流れを受けている日本画家ですが、他の流派による画法を取り入れた戯画・風刺画も数多く生み出しています。
広範な作画を熟なしたがゆえ、国内においては長らく日本画の分野から外されていたようです。ところが一転、弟子であったイギリス人建築家が出版した書籍をきっかけに、欧米を中心とした国際的評価が高まっていきました。
展覧会が全国各地の美術館で開催されていることもあり、近年特に注目を集めている浮世絵師のひとりです。代表作は〈毘沙門天之図〉〈古木寒鴉図〉〈龍虎鷹山水図衝立〉など。
幕末から明治中期にかけて活動した浮世絵師。歌川国芳に師事し、美人画・役者絵・風俗画・合戦絵など多彩な分野を手掛け、一説によれば、54歳で逝去するまでに遺した作品の数は約1万点にものぼると言われています。
歌舞伎の残酷場面や戦場等を題材にした〈血みどろ絵〉〈無残絵〉で人気を博し、〈血まみれ芳年〉のふたつ名でも知られています。〈英名二十八衆句〉〈魁題百撰相〉〈東錦浮世講談〉は大変有名です。
明治時代に活躍した浮世絵師。河鍋暁斎や月岡芳年らと並び、〈最後の浮世絵師〉と呼ばれた絵師のひとりです。武者絵や戦争絵を多く手掛け、〈明治の広重〉とまで評されたことも。
浮世絵の一種である〈光線画〉は、小林清親の代名詞とも言えるでしょう。同時期に活躍していた浮世絵師達が毒々しい極彩色を多用していたのとは対照的に、江戸の街が東京へと変貌していく様が郷愁込めて描かれています。代表作は〈東京名所図〉〈東京新大橋雨中図〉〈本町通夜雪〉など。
浮世絵版画は、江戸時代から明治時代にかけての古いオリジナルのものと、昭和40年代から50年代にかけて様々な出版社から発行された復刻木版画とに大別されます。評価が高くなるのは当然オリジナル木版画の方です。しかし、復刻版画の中にも〈東海道五十三次〉や〈富岳三十六景〉など、需要と人気の高いシリーズがあります。
お手持ちの浮世絵が持つ真の価値を、皆様はご存じですか?「正しい価値を知りたい!」という方は、浮世絵に関する専門の知識を持った鑑定士が査定を行う『くらや水戸駅前店』へ是非お問い合わせください。実家の納戸や押し入れで埃を被っていた浮世絵に、思わぬ価値が見出されるかもしれません。
骨董品の一分野として、高い人気と需要を誇る浮世絵。浮世絵や書画、掛け軸などといった骨董古美術品の査定評価には、専門知識が求められます。一般的な買取店などでは、査定すら断られてしまうこともあるでしょう。
『くらや水戸駅前店』には、浮世絵の買取経験を豊富に持つプロの鑑定士が在籍しております。査定・売却を検討されている方は、一度お気軽にご相談ください。骨董古美術品に精通する目利きの鑑定士が、作品の価値をしっかりと見極め高価買取いたします。
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