- 刀・鎧水戸駅前店2023/12/18
骨董品・美術品、遺品整理の高価買取
こんにちは。切手の高価買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。茨城県内で日本切手や中国切手の査定・買取を希望されている方は、『くらや水戸駅前店』をご利用ください。切手に関する知識と買取実績を豊富に持つプロの鑑定士が、丁寧に査定します。
さて、今回は〈中国切手〉についてのお話です。まず初めに、先日『くらや水戸駅前店』にお越しいただいたお客様の買取エピソードからご紹介していきましょう。
お仕事の都合で中国に何度も足を運ばれていたというお客様が、書類を整理している最中に出てきた赤い中国切手。使用済みのものも多くありましたが、どれも状態は良好でした。未使用の切手は耳紙が付いた状態で持ち込まれたため、高価買取をさせていただきました。
中国切手が人気の日本ですが、とりわけ需要が高いのは〈1960年代後半から1970年代後半にかけての約10年間に発行された中国切手〉です。一体なぜ、この時期の中国切手に人気が集まっているのでしょうか?歴史的背景をお話ししながら紐解いていきましょう。
文化大革命は、中国史上最も重要な出来事と言えるでしょう。学生時代に、歴史の授業などで学んだという方もきっと多いはず。
文化大革命とは、共産党内の路線対立を背景に、毛沢東の主導で発動された大規模な思想改革運動のことです。1966年に始まり、1976年に毛沢東の死去をもって終結したこの運動は、その後の中国社会に深刻な傷を残した未曾有の出来事だったと言われています。
政府からの呼びかけで全国の若者が〈紅衛兵〉と呼ばれる民兵組織をつくり、毛沢東と対立する政治家や知識人などを弾圧。中国国内に残る歴史的遺産すべての排除(文化浄化)が試みられ、その結果様々な文化財や書物といった文化的遺物までもが破壊されてしまいました。
この文化大革命以前に発行された中国切手は、色も単色であることが多く、裏面には糊が付いていないのが特徴です。政治色が強い図柄を採用していることが殆どであったことから、文化大革命中には文化浄化の対象となり、多くが消失してしまいました。
そして、文化浄化で使用されなくなった切手に代わり登場したのが〈文革切手〉です。元々の発行枚数自体が少なく、当時は切手収集も禁止されていたため、現存している文革切手は希少価値が高いとされています。
文革切手は、中国の富裕層を中心にコレクションや投資目的に使われることもしばしば。買い占めが起こることで需要と供給のバランスが崩れ、異常なまでの高値で取引されることもあります。
使用済みの文革切手に関しては、研究のために使われることもあるのだそう。消印や地名、発行目的や図柄を調べることによって、当時の国の政策方針や勢力範囲なども分かるようになっています。文革切手は、小さな歴史資料集とも言える存在なのかもしれませんね。
文化大革命時代の切手は、〈プレミア切手〉と呼ばれることも。プレミア切手とは、額面より1円でも高く取引される切手のことを言います。政府関係者が海外の来賓にお土産として渡す、なんてこともあるようです。
文革切手がいかに希少であるかはお分かりいただけたでしょうか。『くらや水戸駅前店』でも文革切手の買取実績は多数あるのですが、その中でも特に需要と人気が高いものをご紹介していきたいと思います。
〈毛主席の長寿を祝う語録〉は、1967年4月20日に発行された中国切手です。毛沢東を中国の最高指揮者として高く称賛し、その健康と繁栄を祝うことを目的とし発行されました。
図柄は全11種。毛主席の肖像画1枚と、毛語録から抜粋された文言が記載された10枚のすべてが揃って完品とされています。毛語録とは、毛沢東の著作などから引用・編集されたもので、毛語録の一節のみで図柄が構成されているというのが、この切手の最たる特徴と言えるでしょう。
毛沢東は、革命家としてではなく詩人としても有名でした。毛沢東が詠んだ詩詞や唱えた言葉は、当時の中国においてはそのひとつひとつが大変重宝されていました。こういった背景が今も高値で取引される所以です。
文革切手の中でも随一と言われるほど希少性が高く、全種揃っている場合などは高額査定が期待できるでしょう。切り離された状態よりも、シリーズまとめて繋がった状態であることが望ましいです。
〈毛主席の長寿をたたえる〉は全8種。発行時期が二回に分かれているのも特徴です。第1次は1967年5月に5種類が、第2次は1967年9月に3種類が発行されました。
第1次に発行された図案は、〈毛主席を讃える〉〈毛主席の詩〉〈毛主席と紅衛兵〉〈毛主席と人々〉〈紅衛兵を閲見〉の5つです。第2次には、〈毛主席と林彪〉の図案が2種類と、毛沢東だけの図案が1種類発行されました。
林彪(りんぴょう)とは、毛沢東に次ぐ地位に君臨していた中国の軍人です。文化大革命の際は、毛沢東の戦略指揮を助ける職務に就いていました。〈毛主席の長寿をたたえる〉は8種全てがレアなのですが、その中でも〈毛主席と林彪〉の図案は希少価値が非常に高いです。
中国切手の中でも1、2位を争う希少性を持つ〈毛主席の最新指示〉は、1968年に発行されました。図案は全5 種類。どれも赤を背景に、切手の上部には毛沢東の肖像画が、その下には毛沢東の思想にまつわる文章が載っています。
こういった切手を発行した狙いとしては、中国共産党の思想を中国全土に行き渡らせるという目的があったのでしょう。毛沢東の肖像画の下に掲げられている文章には、社会主義への強い思いをはじめ、大衆を幸福へ導く理想、不正を排除する姿勢などといった内容が書かれているようです。
バラ、使用済みのものでも十分高評価が期待できますが、5種類揃ってシート状で保存されているものをお持ちの方は、是非『くらや水戸駅前店』へご連絡ください。切手に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が、高価買取を実現します。
お手持ちの中国切手を見てみると、表面に〈紀88〉〈文10〉〈特123〉などといった文字が記載されていませんか?これは編号(へんごう)と呼ばれるもので、中国切手に付けられたいわば整理番号のようなものです。
1949年10月8日から1967年3月10日に発行された記念切手には〈紀〉、1951年10月1日から1966年5月10日に発行された特殊切手には〈特〉、1967年4月20日から1970年6月にかけて発行された文革切手には〈文〉が割り振られ、区別されています。
〈文〉は1967年から1970年という短期間のみに使用されていた編号であることから、その希少性は言わずもがな。編号はひとつの目安ですが、査定にお持ちになる前にお客様ご自身で一度確認してみるのもよいでしょう。
発行年数が1966年~1976年、〈紀〉〈特〉〈文〉といった編号が記されている、シリーズ完品の中国切手は、コレクターにとっては切手蒐集の花形です。需要と人気が高いため、高価買取が期待できるでしょう。
保存状態にもよりますが、中国切手は高値で取引されるものが多くあります。そのためバラでも十分高評価が期待できるのですが、需要が高いのは〈シート〉です。
中国切手の中には、種類すべてを揃えると文章が完成するものもあります。欠けているものがなく、且つシートのままの状態で残っているものは大変貴重です。お持ちの方は、保管方法には十分に注意を払ってください。
また、切手の裏側には糊が付いているものが多くあります。この糊は、湿気などの影響で溶け出してしまうことも…。他の紙などに付着すると、査定時の評価に影響が出てしまいます。ストックブックに入れて保管するなど、裏糊の状態にも気を配りましょう。
今回は文革切手の買取を中心にお話を進めてきましたが、文革切手以外にも古い中国切手には高値で取引されるものが多数存在します。文化大革命以降に発行された切手の中でも、文化や民族、パンダなどといった時代背景が色濃く表れている図柄は大変人気です。
価値が気になる中国切手をお持ちの方、遺品整理や片付けで書類に埋もれた古い中国切手を見つけたという方は、査定だけでもお気軽に『くらや水戸駅前店』へお申し付けください。
極小さな切手ですが、その世界は実に奥深いもの。亡くなられたご親族の切手アルバムや、実家で昔使っていた机の引き出しの中には、プレミアと呼ばれる中国切手が交じっているかもしれません。
切手に限らず、ある人にとっては価値がないと思えるものでも、ある人にとっては垂涎の逸品であるということは、二次流通の市場において実際によく起こります。古いものに付加価値を見出すことは、一般的な買取店やリサイクルショップでは難しいでしょう。こういう時こそ、目利きの鑑定士が在籍する買取専門店『くらや水戸駅前店』の出番です。
プレミア切手であれば永遠に需要が高いかというと、そうではありません。切手の価値は、時代や社会情勢などによって変化するものです。切手を発行した時期、図柄に採用されている人物や舞台などに注目が集まっている場合には、価値も上昇します。つまり、そういった価値観の流動や相場を見極める目が、切手の高価買取を実現するためには必要なのです。
「亡くなった父の遺品整理をしていたら、中国の赤い切手が出てきた」「中国の兵隊が描かれた切手を発見したけれど、これにはどんな価値があるの?」など、片付けの最中に見つけた中国切手の価値が気になる方、生前整理を始め、若い頃に趣味で集めた中国切手を手放そうと考えている方はいらっしゃいませんか?
切手の査定・買取実績を多数積んだプロの鑑定士が在籍する『くらや水戸駅前店』が、お手持ちの切手に潜む正しい価値を見極めます。売却に悩まれている方は、査定だけでもお気軽にご相談ください。
査定や相談にかかる費用は無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。
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