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水戸駅前店
2023/12/04

茨城県水戸市 茶道具の買取|茶碗 茶入 仕覆|経験豊富な目利きの鑑定士が査定します

12:00 am

はじめに

こんにちは。茶道具の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。昔お茶を習っていた時に集めた茶碗や茶入を整理したい方、「今どれほどの価値があるのか知りたい」という方は、経験豊富な目利きの鑑定士がいる『くらや水戸駅前店』で査定してみませんか?

 

上に掲載している写真は、水戸市在住のお客様よりご売却いただいた茶道具です。何十年も裏千家の先生をされていたそうですが、お年を召し「もうお弟子さんも取らないから、持っているお道具を少しずつ整理したい」とご相談を受けました。

 

『くらや水戸駅前店』のことはチラシで知り、先日ご来店された折に出張買取についてご説明したところ、「何度もお店に来るのは大変だから是非お願いしたい」とのことで、後日当店の鑑定士がご自宅へお伺いしました。

 

案内された和室の一角には、箱に入った茶道具がたくさん並べられていました。まずは納められていた共箱を開け、お客様と一緒にひとつひとつ中身を確認していくことに。その結果、作家物の茶碗や茶入が幾つもあることが分かりました。

 

査定結果にはお客様も大変納得されたご様子。すると「まだ他にもこんなにお道具があるの」と、本日は手つかずだった別のお部屋の中も見せてもらえました。「ここにある茶掛とか…この茶杓や茶筅も見てほしい」と、次回出張買取のお約束をし、この日はお暇しました。

 

さて、本日は〈茶道具の買取〉についてのお話です。前回は鉄瓶・急須・香炉・棗の買取についてご紹介しましたが、今回は〈茶碗〉〈茶入〉にスポットを当て、高価買取が期待できる有名作家や高評価ポイントなどもお伝えしていきたいと思います。

 

遺品整理や生前整理、片付けの最中に見つけた価値の分からない茶道具。処分してしまう前に、茶道具に精通したプロの鑑定士がいる『くらや水戸駅前店』へ是非お問い合わせください!しっかりと価値を見極め、高価買取いたします。

三千家について

具体的な茶道具の話をする前に、まずは〈三千家〉についてお話ししていきましょう。三千家は全て千利休をルーツとする流派で、〈裏千家〉〈表千家〉〈武者小路千家〉の三家を指します。冒頭の買取エピソードに登場したお客様は、裏千家の先生をされていましたね。

 

裏千家・表千家という言葉なら知っている、という方は多いはず。しかしながら、それぞれの成り立ちや御作法の違いを問われると、お茶を習っていた経験でもない限り答えに詰まってしまうのでは…。

 

ここからは、裏千家・表千家・武者小路千家それぞれの始まりや流儀、お茶会で用いる茶道具の違いなどについて、少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

裏千家

裏千家は、千家三代・千宗旦の四男〈仙叟宗室〉(せんそうそうしつ)が開きました。千宗旦隠居の際、千家の本家筋である表千家の裏側に茶室〈今日庵〉が建てられ、仙叟宗室とともに移り住んだことが裏千家の歴史の始まりです。

 

茶道を広めることを重視している裏千家は、時代に合わせ流動的に変化し続けている革新的な流派です。着物をはじめ、用いられる道具も現代的で華やかなデザインのものが多く、人口は茶道界の中で最大級と云われています。

 

三千家においては、抹茶の点て方ひとつにも違いがあります。しっかりと泡立たせて濃厚な味わいを愉しむ裏千家に対し、表千家・武者小路千家は泡立てずにすっきりとした味わいに仕上げるのが特徴です。

 

抹茶を点てる際に使う茶筌(ちゃせん)も、それぞれの流派で異なります。裏千家で用いられるのは白竹の茶筌、表千家では煤竹の茶筌、武者小路千家は煤竹・紫竹でできた茶筌を使うのが基本です。

表千家

表千家の歴史は、千家三代・千宗旦の四男〈江岑宗左〉(こうしんそうさ)が、千家の直系茶室〈不審菴〉を継承することから始まりました。伝統を重んじた保守的な流派で、人口は裏千家の半数程度。着物や道具も質素であることが特徴です。

 

三千家では、菓子器に菓子を入れる際にも違いが見られます。表千家・武者小路千家では蓋つきの菓子器を用いて菓子を隠しますが、裏千家では蓋をせず菓子が見える状態で使うのが一般的です。

 

茶室に入る際の作法も異なります。例えば茶室に入る際、表千家は左足から入室するのに対し、裏千家は右足から、武者小路千家は部屋に柱側の足から入室といった約束事があります。茶室の中での歩数は、畳一畳に対し表千家と武者小路千家は6歩、裏千家は4歩と決められています。

武者小路千家

千家三代・千宗旦には、4人の息子がいました。先述の通り、裏千家を開いたのが四男・仙叟宗室、表千家を開いたのが三男・江岑宗左、そして次男〈一翁宗守〉(いちおうそうしゅ)が始祖となったのが〈武者小路千家〉です。なお長男は勘当されたのだとか…。

 

一翁宗守は、不審庵と今日庵から少し離れた武者小路という名の通りに茶室〈官休庵〉(かんきゅうあん)を建て、これが武者小路千家の由来となりました。裏千家・表千家と比べると小規模で、三千家の中では一番保守的ともいえる流派です。

 

茶道の侘び寂びを重視している点では、表千家に近い存在とも言えるでしょう。天明の大火や幕末兵火で幾度となく茶室が焼失したことから、華美な茶室の装飾は徹底的に排除され、着物や道具も非常に質素なものが好まれます。

茶碗 高評価となるのは?

さて、冒頭の買取エピソードにも登場した〈茶碗〉ですが、茶会の主役的存在と言っても過言ではないでしょう。抹茶が注がれた茶碗を時計回りに2回まわし、飲み干し、深くお辞儀をする。お茶会といえば、こんなシーンを思い浮かべる方も多いかと思います。

 

二次流通の市場において高値で取引されているのは、やはり作家物の茶碗です。ほんの一例ですが、『くらや水戸駅前店』で高価買取実績のある有名作家をご紹介していきましょう。

荒川豊蔵(あらかわとよぞう)

1894(明治27)年岐阜県多治見市生まれの〈荒川豊蔵〉は、昭和を代表する美濃焼の陶芸家です。61歳の時に、美濃焼の一種である〈志野〉と〈瀬戸黒〉で重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定されました。

 

かつて安土桃山時代に焼かれた志野・瀬戸黒の再興に尽力し、〈荒川志野〉と呼ばれる新たなジャンルを確立。志野茶碗、赤絵金彩橘絵茶碗、瀬戸黒茶碗、黒唐津茶碗など多くの名作を世に送り、その作品は亡くなった現在もコレクター間で高値で取引されています。

加藤孝造(かとうこうぞう)

〈加藤孝造〉は1935(昭和10)年に岐阜県土岐郡瑞浪町で誕生した陶芸家です。地元ゆかりの美濃陶芸の道を志し、先にご紹介した荒川豊蔵に師事。加藤孝造自身も、2010(平成22)年に〈瀬戸黒〉の技術で人間国宝に選ばれています。

 

瀬戸黒は、荒川豊蔵が復活させ加藤孝造が発展させた技法です。ごつく渋い印象の美濃焼の器を黒で仕上げた瀬戸黒の陶器は人気で、二次流通の市場において高評価が期待できます。2023(令和5)年4月逝去、作品の価値の推移にも注目です。

清水卯一(しみずういち)

1926(大正15)年京都府京都市東山区五条生まれの〈清水卯一〉は、重要無形文化財〈鉄釉陶器〉の保持者として人間国宝に認定された陶芸家です。荒川豊藏と並び、日本で初めて人間国宝に指定された〈石黒宗麿〉に師事し、19歳の時に京都市五条坂で独立。

 

晩年には鉄釉と白釉を合わせた新しい技法を次々に生み出し、現在は息子と孫が鉄彩陶器の伝統を受け継ぎ活躍しています。日本国内外で高く評価されている清水卯一の作品をお持ちの方は、一度査定に出してみることをお勧めします。

松井康成(まついこうせい)

1927(昭和2)年生まれ、長野県出身の陶芸家〈松井康成〉は、戦時中に茨城県笠間町(現在の笠間市)に疎開。笠間を代表する窯元のひとつ〈奥田製陶所〉で作陶を学び、木村武山の弟子であった海老沢東丘に師事しました。

 

1993(平成5)年に重要無形文化財〈練上手〉の保持者として人間国宝に認定されており、その作品は二次流通の市場においても高く評価される傾向にあります。異なる色の土の組み合わせで模様をつくる〈練上〉(ねりあげ)や、独自の技法〈嘯裂〉(しょうれつ)が使われた作品は高評価が期待できるでしょう。

 

松井康成の作品は、胎土の表面が細かくひび割れたように見えるのが特徴です。中でもピンク色の練上嘯裂文壺は希少で、状態等によっては高額査定となること間違いなし!松井康成が手掛けた花瓶や花器、壷をお持ちの方は是非『くらや水戸駅前店』へご連絡ください。

林正太郎

1947(昭和22)年生まれ、岐阜県土岐市出身の陶芸家〈林正太郎〉。桃山時代の志野焼を再現しつつ独自の工夫を積み重ね、岐阜県美術展(1968年)における最高賞を獲得。2012(平成24)年には県指定重要無形文化財〈志野〉の保持者に認定されています。

 

林正太郎の作品の特徴は、たっぷりとした釉薬と〈割高台〉にあると言えるでしょう。高台(こうだい)は茶碗の胴を載せている円い輪のことで、この輪が十文字に割られたものが割高台です。

 

 

高価買取が期待できる有名作家はこの他にも多数存在しますが、作家それぞれに高評価ポイントがあり、それを正しく評価できるかは鑑定士次第!「うちにある茶碗の価値が気になってきた」という方は、買取経験豊富な鑑定士がいる『くらや水戸駅前店』へ是非お問合せください。

茶入と仕覆

〈茶入〉は抹茶を入れるための道具です。同じく抹茶を入れる容器として〈棗〉という道具もありますが、この二つの違いをご存知ですか?茶入は濃茶のための抹茶を入れておく器で、棗は薄茶を入れる器として区別されます。

 

茶道においては、濃茶と薄茶を使い分けます。濃茶は薄茶の約2倍の量の抹茶を使って練るため、どろっとしているのが特徴。一方、薄茶は少なめの抹茶でしゃばしゃばと点てるイメージです。茶道をされない方にとっては、薄茶の方が馴染みがあるかもしれませんね。

 

さて、茶入の特徴についてですが、大きさは直径が約5~10cm、高さが約5~15cm程度のものが多いです。形は、丸壷・分離・鶴首・瓢箪・扁壺など、様々な種類のものが存在します。

 

茶入の歴史は、鎌倉時代に中国から伝来したと云われています。当初は油を入れるための容器として使われていましたが、室町時代に茶の湯が盛んになると、抹茶を入れるための容器として変化していったようです。

 

中国製の茶入は〈唐物茶入〉と呼ばれ、日本国内でつくられるようになった〈和物茶入〉と区別されます。とりわけ中国・宋代につくられた唐物茶入は〈漢作唐物〉と呼ばれ、それ以降の時代の唐物茶入よりも珍重されています。

 

唐物茶入を模した和物茶入においては、安土桃山時代に独自の進化を遂げ、江戸時代の頃には唐物茶入に次ぐ評価を得るようになりました。特に尾張・瀬戸の茶入づくりは盛んで、鎌倉時代から室町末期頃まで焼かれた古瀬戸の茶入などは大変有名です。

 

また、茶入を語る上で〈仕覆〉の存在は欠かせません。仕覆とは茶入(や茶碗)を入れる保存袋で、名品と称される作品には複数の仕覆が付属している場合も。古い裂地(きれじ)でつくられている仕覆は貴重で、高評価となる傾向にあります。

 

裂地は、茶入の仕覆、掛け軸、出袱紗、古帛紗など、茶道における様々なシーンで使われている布です。裂地には絹織物が多くありますが、更紗(さらさ)などといった綿のものもあります。

 

歴史の古い〈古代裂〉(こだいぎれ)や、古の著名な茶人の名を冠した〈名物裂〉(めいぶつぎれ)は茶人垂涎の逸品。千利休が大名物・松屋肩衝の仕覆に用いたことで知られる〈利休間道〉や、織田信長の実弟・有楽斎が所持したとされる〈有楽緞子〉などは大変有名です。

 

『くらや水戸駅前店』では、茶碗や茶入をはじめ、鉄瓶、茶掛(掛け軸)、棗、茶釜、急須、茶筅、茶杓、香炉など幅広く査定・買取を行っています。仕覆をはじめ、箱、布、紐、鑑定書などといった付属品も、鑑定の際には忘れずにお持ちください。しっかりと付加価値を評価し高価買取いたします。

最後に

「お茶の先生を引退したから、家にある茶碗を整理したい」「遺品整理で祖母が大切に集めていた茶入を見つけた。どれぐらいの価値があるのか知りたい」など、茶道具の買取を希望されている方は、買取経験豊富なプロの鑑定士が在籍する『くらや水戸駅前店』で査定してみませんか?

 

当店では、茶碗・茶入・茶掛(掛け軸)・鉄瓶・急須・香炉など、様々な茶道具の高価買取をしています。作家物からお稽古用の道具まで幅広く査定しておりますので、ご売却を検討されている方はお気軽にご利用ください。

 

「手放したい茶道具が大量にあってお店まで運ぶのが難しい」「書道具や掛け軸など、茶道具以外にも査定してほしいものがたくさんある」という方へは、『くらや水戸駅前店』の〈出張買取〉がお勧めです。

 

事前にお電話にて日程等の調整をし、当日はご指定の場所へ『くらや水戸駅前店』の鑑定士が直接お伺いします。当店の出張買取は、リピーターのお客様も多いご利用いただいている人気のサービスです。遠方にお住いのお客様も是非ご相談ください!

 

査定・相談・出張費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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などにお住いのお客様は出張査定・出張買取も対応しています!!

 

店舗: くらや 水戸駅前店

住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

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