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水戸駅前店
2023/12/18

茨城県水戸市 日本刀の買取|脇差 刀装具|鍔 目貫の美術的価値をご存知ですか?

12:00 am

はじめに

こんにちは。日本刀の査定・買取を行っている買取専門店『くらや水戸駅前店』です。遺品整理で見つけた脇差や太刀など、手放し方に悩まれていませんか?日本刀の査定鑑定なら、買取経験豊富なプロの鑑定士がいる『くらや水戸駅前店』にお任せください!

 

本日ご紹介するのは、太刀、脇差、短刀の六振りです。ご依頼主は茨城県水戸市ご在住の60代男性のお客様。「年末も迫って、蔵の中を掃除しろと妻から発破を掛けられてね…。棚を整理していたら、刀を何本か見つけて処分に困っている」とご相談を受け、鑑定士がご自宅へ出張買取に伺いました。

 

「代々使ってきた蔵だから、この日本刀もいつからここにあったのか分からなくて。母や妻が刃物を怖がっているから、高く売れるのであれば早めに引き取ってほしい」とのこと。ひとつひとつ丁寧に査定を行い、お出しした買取金額にはお客様も大変納得されたご様子で、全て当店へご売却いただけました。

 

日本刀をはじめ、火縄銃、鎧、兜といった古い時代の武具が売れることをご存知ですか?手入れをしなくなった薙刀(なぎなた)や槍(やり)をお持ちの方、価値の分からない脇差を相続して困っている方というは、一度専門の知識を持ったプロに見せてみてはいかがでしょうか。

 

『くらや水戸駅前店』で査定にあたるのは、刀剣類に精通した目利きの鑑定士。当店では、日本刀の刀身だけでなく鍔や目貫といった刀装具の高価買取も行っております。ご売却を検討されている方、「まずは査定だけ…」という方もお気軽にご相談ください。

銃砲刀剣類登録証をお持ちですか?

初めに、〈銃砲刀剣類登録証〉についてお話ししておきましょう。ニュースやドラマを見ていると、しばしば「銃刀法違反の疑いで…」という言葉を耳にしますよね。銃刀法、正式名称〈銃砲刀剣類所持等取締法〉は1958(昭和33)年に施行された法律で、銃や刀の取締りを目的としています。

 

この法律により、日本国内では特別な許可を受けた者以外、銃砲・刀剣類を所持することができません。そこで必要になってくるのが〈銃砲刀剣類登録証〉です。相続した日本刀、蔵や押し入れの中から偶然見つかった火縄銃など、ご自身で手に入れたものでない場合は「登録証ってなに?」という方も多いはず。

 

銃砲刀剣類登録証がなければ、銃砲・刀剣類の所持はおろか、売却することもできません。査定・買取を希望される日本刀をお持ちの方は、必ず登録証の有無をご確認ください。登録証が見当たらない方は、以下の方法で取得しましょう。

 

まずは、日本刀など刀剣類を〈発見した地域〉を所轄する警察署へ連絡し、発見届を提出します。発見届は、見つけた本人が提出するようにしてください。その際には、印鑑や身分証明証が必要です。

 

警察から〈発見届出済証〉が発行されたら、概ね3カ月以内に各都道府県の教育委員会で登録申請を行います。登録申請書は教育委員会のホームページ等から入手し、必要事項を記入して送付すると、教育委員会から登録審査会の案内文書が届きます。

 

登録審査会(茨城県は年5回開催)へは、当該の刀剣類と発見届出済証を持っていきましょう。審査員により長さや反りなどが確認され、問題がなければその場で銃砲刀剣類登録証が発行されます。登録証の大きさははがき半分程度。刀剣類の場合は、登録記号番号、種別、長さ、反り、目くぎ穴、銘文が記載されます。

 

登録できる刀剣類は〈美術品として価値のあるもの〉のみ。伝統的な製作方法で鍛錬し、焼入れを施した日本刀が対象です。全体的に甚だしい錆や傷のあるもの、および外国製の刀剣は登録の対象とならないのでご注意ください。

脇差について

日本刀は、刀身の寸法や役割によって種類が区別されます。刃長が2尺(約60.6cm)以上のものは〈太刀〉〈打刀〉、これより短いもので、江戸時代の武士達が打刀と共に腰に携えていたのが〈脇差〉、1尺(約30.3cm)以下の短いものが〈短刀〉です。

 

今回は、買取エピソードでも登場した〈脇差〉にスポットを当てお話ししていきましょう。脇差とは1尺以上2尺未満の日本刀のことで、時代劇が好きな方なら〈短い刀〉という印象があるかもしれませんね。武士は2本の刀を腰に携えていましたが、その短い方が脇差です。

 

脇差は、長さによって〈小脇差〉〈中脇差〉〈大脇差〉の3つに分類されます。武士の実用刀として登場したのは室町時代で、脇差の携帯が広く浸透したのは江戸時代の頃だと云われています。

 

武士が2本の刀を持つようになったのは、武家諸法度に起源があるのだとか。武家諸法度は江戸幕府2代将軍・徳川秀忠が公布した法令で、武士は本差1本と、その補助として脇差1本の帯刀が定められました。

 

脇差はあくまで刀を補助するためのもので、刀とは見做されていなかったことから、町人や百性といった一般庶民にも持つことが許されていました。武士や暴徒の仕打ちに対抗するべく、護身用に携帯する人も多かったそうです。

 

脇差の名刀としては、江戸時代初期に活躍した河内守藤原國助(かわちのかみふじわらのくにすけ)、幕末時代に活躍した源清麿(みなもときよまろ)などが挙げられます。

河内守藤原國助

三重生まれの〈河内守藤原國助〉は、江戸時代初期に活躍した刀工です。鎌倉時代中期の刀匠〈堀川国廣〉の門に入り、摂津国の刀工であった〈和泉守国貞〉とともに大坂へ移住。当時大坂で活躍していた刀工達の作品群〈大坂新刀〉の祖ともいわれています。

 

裕福な町人層からの注文が多かったことから、大坂新刀には華やで凝った装飾がよく見られます。江戸を拠点とした刀工の作品は〈江戸新刀〉と呼ばれますが、大坂新刀とは対照的に、武骨で堅実な作風のものが殆どです。

 

河内守藤原國助の作品には、刃文に沸出来(にえでき)が見られます。沸(にえ)は刀身の熱処理の際にできる鉄の粒子のことで、これが白く濃く現れたものが沸出来です。光を当てると乱反射をおこし、きらきらと輝いて見えます。

源清麿

信州に生まれの〈源清麿〉は、水心子正秀(すいしんしまさひで)、大慶直胤(たいけいなおたね)と並び〈江戸三作〉のひとりに数えられる名工です。上田藩士・河村寿隆(かわむらとしたか)に師事し、備前伝(備前国周辺で平安時代後期に発達した鍛法)を習得しました。

 

源清麿は〈四谷正宗〉とも称されますが、これは四谷北伊賀町(現在の東京都新宿区四谷)で作刀を行っていたこと、鎌倉時代の名工〈正宗〉の再来と呼ばれたことに由来します。背が高く美男子であったようですが、芸者と駆け落ちしたり酒浸りになるなど、波乱の人生を送っていたのだそう…。

 

備前伝と相州伝(相模国周辺で鎌倉時代中期に発達した鍛法)の特徴を織り交ぜた独自の作風を確立した源清麿は、地鉄の柔らかさと切れ味の良さを併せ持つ名刀を数多く生み出しました。劇的な生涯と作刀技術が相俟って、幕末の刀工の中でも随一の人気を誇ります。

刀装具の買取について

『くらや水戸駅前店』では、日本刀の刀身だけでなく〈刀装具〉の査定・高価買取も行っています。刀装具は日本刀の外装のことで、鞘(さや)、柄(つか)、小柄(こづか)、笄(こうがい)など様々な種類が存在します。

 

今回は、刀装具の中から鍔(つば)と目貫(めぬき)に注目していきましょう。鑑定士が査定時に見る高評価ポイントもお伝えしますので、日本刀の刀装具の査定・売却を検討されている方は必見!是非最後までお読みください。

〈鍔〉とは、刀身と柄の間に装着されている盤状の金具のことです。柄を握る手を保護する、相手を突いた自身の手が刀身へ滑るのを防ぐといった役割を持ちます。鍔は刀装具のひとつですが、美術品・工芸品として高く評価されるものが多くあり、日本国内のみならず世界中にコレクターが存在します。

鍔の存在は古墳時代から確認されていますが、平安時代頃までは刀剣類の単なる部品という扱いだったようです。装飾性の高い鍔が制作されるようになったのは安土桃山時代のことで、鑑賞の対象となるほどの美術的価値が見出されたのは江戸時代中期頃とされています。

鍔には、日本刀の茎(なかご)を通すための茎穴(なかごあな)、茎穴の周辺の切羽台(せっぱだい)、切羽台の右側にある笄穴(こうがいあな)、切羽台左側の小柄穴(こづかあな)、外周部分の耳など、各部位に名称が付けられています。作者の銘は切羽台の左側に刻まれることが多いです。

 

金工師は刀装具をつくる職人を指しますが、中でも鍔に装飾を加える職人は〈鍔工師〉と呼ばれます。著名な鍔工師の作品なら高額査定となることも。『くらや水戸駅前店』では、江戸時代の名工〈越前住記内〉や〈佐藤珍久〉らが手掛けた鍔の買取実績があります。

 

切羽台厚みや耳の形、地透や象嵌の美しさ、出来栄えなど鑑定士が査定時に見るポイントは様々です。金布目象嵌など装飾性の高い作品は、高値で取引される傾向にあります。価値が気になる鍔をお持ちの方は、『くらや水戸駅前店』へご連絡ください!

目貫

柄の中央付近の表裏に装着された〈目貫〉は、柄と茎を固定するために用いられます。柄の中に入っているため、「正直何の為にあるのかわからない…」という人も多いようですが、本来は柄から刀身が抜け出さない目的で付けられたとも云われています。

 

古い時代の目貫はかなり簡素化されていて、図柄も線の少ないものが主でした。時代が下り金工師の技術力が向上すると、伝統芸能(般若や翁面)、動物、植物などを精巧かつ写実的に表した図柄が多く見られるようになっていきました。

 

龍や獅子、象、鳥といった動物や、牡丹、桃、カキツバタなどの植物は縁起の良い吉祥文とされ、とりわけ戦国武将達には好まれていたそうです。例えば、象は大地をどっしりと踏みしめる姿から実行力の象徴とされ、桃はその花言葉から長寿を表す吉祥文とされてきました。

 

小柄や笄と違い、目貫は柄の表と裏両方に付属しています。人目に触れる方は〈表目貫〉、反対側は〈裏目貫〉と呼ばれ、ふたつでひとつというわけです。動物の図柄などは、刀身の方に頭を向けてつくられています。

 

美術的価値も高く評価される目貫ですが、高価買取が期待できる名工としては、江戸時代前期の装剣金工〈後藤廉乗〉や明治時代を代表する彫金家〈海野勝珉〉などが挙げられるでしょう。勿論金工師だけでなく、七宝や木彫などの分野で活躍した職人達の作品も数多く存在します。

後藤廉乗(ごとうれんじょう)

後藤廉乗が生まれた後藤本家は、足利、織田、豊臣、徳川の各将軍家の御用を務めた彫金の一門。十代目となる廉乗の制作活動期間はおよそ45年と長く、手掛けた彫金作品の題材も多岐にわたります。

海野勝珉(うんのしょうみん)

1844(天保15)年、常陸国水戸(現在の茨城県水戸市)生まれの海野勝珉は、色彩豊かな象嵌や片切彫りを得意とした彫金家です。明治期の廃刀令で刀装具制作からの撤退を余儀なくされるも、新しい時代に合わせた美術工芸品を数多く世に送り出しました。

 

海野勝珉の作品は海外で開催された数々の万国博覧会に出品されたため、その人気や知名度は世界レベル。作品の状態等によっては高評価も期待できますので、海野勝珉作の目貫や鍔をお持ちの方は、是非『くらや水戸駅前店』までお問い合わせください!

最後に

「古くなった実家を解体したら、屋根裏から日本刀が出てきた」「遺品整理中の祖父の部屋で短刀を見つけた」など、片付けの際に発見した刀剣類をお持ちの方は、一度査定に出してみませんか?思わぬ価値が見出され、高価買取に繋がったという事例も実は多々あるのです。

 

脇差、短刀、火縄銃などといった銃砲刀剣類の査定・ご売却の際には、先にもお伝えした通り銃砲刀剣類登録証が必須となります。お持ちでない方、見当たらないという方は、まずは登録証の取得から始めましょう。

 

鍔や目貫は、いわば小さな美術品です。「日本刀の刀身が無ければ売れないのでは…?」と思われている方も多いのですが、刀装具にも高額査定が付けられる作品がたくさん存在します。段々とその価値が気になってきたという方は、『くらや水戸駅前店』に是非ご連絡を!

 

「日本刀を持ち運ぶのはちょっと…」「査定してほしい刀剣類がたくさんある」という方へは〈出張買取〉がお勧めです。買取経験豊富な当店の鑑定士がお客様のご自宅等へ直接伺い、査定から買取までを一貫して行います。ご興味のある方はお電話にてご相談ください。

 

査定・相談・出張費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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などにお住いのお客様は出張査定・出張買取も対応しています!!

 

店舗: くらや 水戸駅前店

住所: 茨城県水戸市宮町2-1-1
電話: 029-291-7292
営業時間:10:00~18:00

 定休日:水曜日

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