店舗ブログ
水戸駅前店
2019/09/25

茨城県水戸市 日本刀の買取り|刀剣|江戸時代後期~幕末 活躍した水戸の刀工

日本刀 刀剣 買取り 買取専門店 くらや水戸駅前店

 

 

こんにちは。

 

日本刀刀剣などの

 

買取専門店『くらや水戸駅前店』です。

 

 

先日、日本刀の買取り査定をいたしました。

 

亡くなったお父様が日本刀の収集をされていたそう。

 

お客様は日本刀に興味が全くなかった為、

 

そのままにしていましたが

 

最近になって、

 

お子様達がその日本刀を見つけ

 

触ろうとしているのを見て、

 

恐ろしくなりご連絡されてきたとの事。

 

子供達が怪我をする前に、

 

買取りをしてもらえると有難いです。

 

と、仰っていました。

 

お父様がお亡くなりになってから、

 

手入れは一度もされていないとのお話でしたが、

 

状態も大変良くお買取りとさせていただきました。

 

 

今回は、お買取りとなりました日本刀のお話。

 

江戸時代後期から幕末にかけて活躍した

 

水戸の刀工についてご紹介いたします。

 

 

刀剣の産地として有名なのは、

 

刀剣界において五ヶ伝とも呼ばれる

 

備前(岡山県)、山城(京都府)、大和(奈良県)、

 

美濃(岐阜県)、相州(神奈川県)の、

 

この5大産地ですが、

 

これらは全て日本刀の原材料である

 

鉄や木材の産地や、

 

良質な水源のある地域であったからこそ

 

安定した日本刀製作が行われていました。

 

 

江戸時代に入ると平和な時代が訪れ

 

交通網が発達したことで、

 

全国的に物流が盛んになります。

 

従来あまり刀鍛冶が居なかった地域でも

 

日本刀が作られるようになり、

 

水戸では江戸時代後期から

 

動乱の幕末にかけて日本刀が盛んに作られました。

 

 

江戸時代後期頃の刀は《新々刀》と

 

刀剣の世界では区別され、

 

読んで字の如く

 

日本刀の歴史の中では新しい物に分類されます。

 

 

水戸の新々刀の刀工で有名なのは、

 

直江助政、徳川斉昭、藤原近則、勝村徳勝などが

 

挙げられます。

 

 

この徳川斉昭は当時の水戸藩主です。

 

なんと、親藩である水戸藩の9代藩主・徳川斉昭が

 

自ら水戸藩工であった直江助政と

 

その子の直江助共に師事し、

 

作刀を行なっていました。

 

 

この徳川斉昭の製作した刀はユニークな特徴があり、

 

八雲肌とも呼ばれる独特の模様を

 

地鉄に出すことで有名です。

 

 

水戸藩は徳川家親藩ではありましたが、

 

水戸学という勤皇の教えを

 

藩士たちは学んでいたため、

 

勤皇の総本山として幕末には

 

多くの勤皇志士たちの憧れの地でした。

 

 

このことから

 

全国の勤皇志士たちが水戸で作られる刀を求め、

 

刀工たちも実用本位の長寸で

 

ガッチリとした無骨な刀を多く作り、

 

刀剣界ではこれらの長寸の無骨な実用本位の刀を

 

〈勤皇刀〉などと称すことがあります。

 

 

この勤皇刀で特に有名なのが、勝村徳勝です。

 

勝村徳勝は最初、

 

関口徳宗に師事しそれから

 

運寿是一や細川正義作刀を学び、

 

そののち江戸徳川藩邸に居を構え作刀に励みました。

 

 

勝村徳勝ら水戸鍛冶きっての名工で、

 

筆頭鍛冶でもありました。

 

 

耐久性が高く

 

良く切れた刀を作ったことが知られており、

 

作風は幕末の刀には多い作りですが、

 

その作の多くが二尺五寸(75cm)前後の

 

長寸の打刀で、

 

重ね尋常で刀身の反りがやや浅い豪壮な姿に、

 

刃文は焼刃の広い湾れ乱れ刃を焼き地沸厚く付く

 

古刀期の大和伝風の作を意識した作りが

 

多く見られます。

 

 

実戦刀として当時は重宝され、

 

現在は上記の理由から美術品として

 

未だに人気が高い刀工の1人です。

 

 

このように、

 

水戸には江戸時代後期から幕末にかけて活躍した

 

著名な刀工がおり、

 

この他に紹介できなかった刀工もいます。

 

 

水戸藩工の多くは、

 

銘に[水府住]や[水戸住]の銘を切る場合が

 

大半です。

 

 

水府とは水戸の古典的呼称です。

 

 

この他に頭に常陸国を付ける場合もあります。

 

 

幕末の動乱の中、

 

天皇親政の新たな国家を夢見た水戸藩勤皇志士たちが

 

その夢を託した【水戸刀】の人気が有るのは

 

頷けますね。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

以上、

 

意外と知られていない水戸の刀鍛冶についてでした。

 

 

 

『くらや水戸駅前店』では、

 

日本刀に精通した、

 

経験豊富な専門の鑑定士が査定いたします。

 

 

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