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松山店
2021/05/14

愛媛県宇和島市 日本刀の買取|武具 刀装具|登録証を紛失した場合の対処法

9:23 am

はじめに

こんにちは。日本刀をはじめ、鎧や武具など骨董品の買取を行っている買取専門店『くらや松山店』です。『くらや松山店』では、〈武具〉に関する査定依頼を多く承っております。中でも〈日本刀〉は、買取を希望されるお客様が多い印象です。

 

「遺品整理をしていたら、刀が出てきました。買取は可能ですか?」「父が好きで収集していた日本刀を、自分では手入れできずに錆びてしまった。錆びたものでも買取可能ですか?」等々、様々なお問い合わせをいただきます。

 

日本刀などの武具は、所持するにあたり〈登録証〉が必要です。焼き物などの骨董品とは異なり、「持っているのも怖い…」というお客様もおられます。『くらや松山店』は〈出張買取〉も行っておりますので、日本刀や武具を店頭へ持ち込むことが難しいお客様はぜひご相談ください。

出張買取の事例

出張買取でのエピソードを、ここでひとつご紹介したいと思います。亡くなられたお父様が収集されていた記念硬貨を、店頭へお持ちくださったお客様のお話です。

 

現在遺品整理をされており、その中で〈日本刀〉〈槍〉〈鍔〉を発見したものの、「どこで買取してもらえるのかわからなくて…」とのこと。『くらや松山店』では、刀や武具も買取可能な旨をお伝えしたところ、出張買取を希望され、後日改めてお伺いすることになりました。

 

宇和島にあるご実家で拝見したお品物は、日本刀2本、槍1本、鍔13点。この中でまず目をひいたのが、茎に〈和泉大椽藤原國輝〉と銘が切られた日本刀でした。

 

愛媛県に縁のある数少ない有名な刀工、和泉大椽藤原國輝。史料などもあまり残されていないため、拝見する機会はとても少ないです。『くらや松山店』でお買取した日本刀としても、愛媛県に縁のある刀工によるお品物は初めての買取となりました。

 

ひとつ残念だったのは、槍の登録証がなかったことです。槍は登録証が無いと売買ができないため、お買取をすることができませんでした。

 

登録証が無い場合、再発行又は登録が必要です。槍の登録書は紛失されたとのことでしたので、お客様へは今後の対応についてのご説明をしました。

 

鍔などの刀装具に関しては、登録証発行の必要がないためそのまま売却することが可能です。『くらや松山店』でもお買取しておりますので、ご利用ください。

9:23 am

愛媛県に縁のある刀工

さて、ここからは愛媛県に縁のある刀工をご紹介していきましょう。

長国

天正5年、芸州広島の刀工である芸州常慶の子として生まれ、伯父である二代播磨守輝広の門人となった長国。後に予州松山藩の藩主加藤嘉明公の抱鍛冶となり、松山へ移り優れた刀剣を鍛えました。

 

加藤嘉明公が奥州会津に転封になった寛永4年には、息子の政長を連れて共に会津へ移住。その際に姓を三好から三善に改め、三善長国または会津藤四郎長国としてその名は知られることとなったのです。

 

会津の地では、三善長国と息子の三善政長を祖とする名門の〈三善一派〉が始まります。三善一派は業物としてよく知られていますが、会津正宗や会津虎徹と呼ばれた三善長道(長国の孫)は、最上大業物として有名です。刀銘は予州松山住長国、予州温泉郡石手住三好藤四郎長国。

國輝

予州松山藩主であった蒲生忠知の抱鍛冶・初代長清の子にあたり、初銘は〈金長〉。後に〈國輝〉に改めています。〈和泉大椽〉を受領したのは寛文3年のことでした。

 

その後、七代に渡り栄えた國輝は、代々伊予松山藩で続く名門刀工として有名です。

國正(初代)

初代國正は伊予を代表する名工で、土佐藩の長宗我部氏滅亡後、宇和島藩へ移住。慶安5年には、宇和島藩藩主であった伊達秀宗の抱鍛冶となりました。

 

赤穂浪士の大高源吾も、討ち入りの際に國正の刀を使用したのだとか。刀銘は予州宇和島住藤原國正、予州駿河守藤原國正。

國正(二代)

元禄10年に初代國正を相続し、西本市衛門藤原國正と号します。刀銘は二代目駿河守國正。國正の名は、宇和島藩の御用鍛冶として幕末まで代々受け継がれていきましたが、八代の國正を最後に元治2年に途絶えることとなります。

高橋貞次

1902年に愛媛県西条市に生まれた、刀匠〈高橋貞次〉。本名を金市といい、龍王子と号しました。名工と呼ばれた月山貞一・月山貞勝の門下に入り、作刀技術を学んだのは貞次が15歳の時のことです。

 

1919年東京の中央刀剣会養成工に採用された貞次は、古刀の作風の研究を重ね、五ヶ伝に精通しました。五ヶ伝とは、5つの刀の鍛錬方法のことです。貞次は、〈相州伝〉と〈備前伝〉を多く作刀しています。

 

1938年に開催された第一回刀剣展では、内閣総理大臣賞を受賞。戦後からは刀剣保存の運動に尽力し、1951年には伊勢神宮式年遷宮の御神宝太刀を勤作しています。

 

刀匠として初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されたのは1955年のこと。愛媛県初の人間国宝となりました。

登録証のない銃刀剣類の取り扱いについて

刀剣類や火縄銃、槍、薙刀などの武具の所持及び売買に必須となる登録証。正式名称は、〈銃砲刀剣類登録証〉です。

 

登録証には、刀剣類の種別や長さなどが書かれており、登録証と刀剣類が一致して初めて売却が可能となります。無登録の刀剣を所持又は売買することは、法律で禁止されているため注意が必要です。
「遺品整理中に、刀剣や火縄銃が出てきたけれど、登録証が見当たらない」など、登録証の無い刀剣類が見つかることもあります。こういった場面に遭遇した際、どのように対処すれば良いのでしょうか?

 

今回は、登録証が無い場合の対処方法を2つお伝えしたいと思います。
1つ目は登録証の〈再発行〉です。遺品整理で見つけた刀剣類の場合、故人の方が入手していた登録証があったと考えられます。

 

まず各都道府県の教育委員会に問い合わせをし、詳しい手続きの仕方を教えてもらうようにしましょう。刀が登録されている都道府県の教育委員会が分からないときは、地元の教育委員会に問い合わせをすることをお勧めします。再交付手数料は、3,500円。

 

2つ目は、発見した刀剣を新たに登録する方法です。元々登録がされていない刀剣類が見つかった際には、最寄りの警察署へ発見の届出をし、警察署の指示に従って対応をします。第三者の代行による届出はできないので、必ず世帯主が届出を行ってください。

 

届出をすると、警察から〈刀剣類発見届出済証〉が交付されます。交付の際、警察署で登録審査会の日時と場所の案内があるはずです。

 

指定の日がきたら、発見した刀剣の現物と刀剣類発見届出済証を持参し、審査を受けましょう。登録審査会の審査に合格すると、登録証がその場で交付されます。尚、新規登録手数料は6,300円です。

登録審査会に通らなかった刀剣類の扱いについて

ごく稀ですが、登録審査会に通らず登録証が発行されないといったケースも。この場合も当然ながら刀剣の所持及び売買ができません。最寄りの警察署に処分を依頼することができますので、相談してみてください。

 

〈刀装具〉が付いている刀は、刀身だけを処分するようにしましょう。刀装具の中には、美術的価値が高く、高価買取が期待できるものもあるのです。登録証の有無にかかわらず、刀装具は買取専門店で売却できますので、ぜひご利用ください。

最後に

「蔵の整理をしていたら刀が見つかった」「旧家を解体した際、屋根裏から刀が出てきた」といったご相談を多くいただく昨今。自粛生活の影響もあり、ご自宅の片付けなどをされる方が多い状況の中で、今後この様なお問合せが増加していくことも考えられます。

 

日本刀や登録証に関するご質問をはじめ、お買取希望の刀剣類・火縄銃などがありましたら一度『くらや松山店』へご連絡ください。当店では、刀剣類など武具における専門の知識を持ったプロの鑑定士が査定を行っています。

 

ご相談や査定は無料です。ご自宅等へ鑑定士が直接お伺いし、査定から買取までを行う〈出張買取〉も無料で行っておりますので、ぜひご利用ください。

 

お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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などにお住いのお客様は出張買取も対応しています!!

 

店舗:くらや 松山店

住所:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階

電話:089-950-4334

営業時間:10:00~19:00

定休日:なし

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