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松戸店
2020/03/05

千葉県松戸市 マイセンの買取|MEISSEN|高級洋食器 東洋への憧れが生んだドイツのブランド食器

マイセン MEISSEN 高級洋食器 ブランド洋食器 コンポート 買取り 買取専門店 くらや松戸店

 

 

こんにちは。

 

マイセンをはじめ、

 

高級洋食器ブランド食器などの買取専門店

 

『くらや松戸店』です。

 

 

先日、ブランド食器の出張買取を依頼する

 

お電話をいただきました。

 

引越しをする為、

 

家の片付けをされている最中なので

 

一度見に来てほしいとの事。

 

 

お宅にお伺いすると、

 

結構大きなサイズのマイセンのコンポートが

 

置いてあり、

 

マイセンらしい愛くるしい顔立ちをした、

 

天使がデザインされたお品物でした。

 

 

お品物を丁寧に拝見させていただくと、

 

時間の経過による汚れやスレ等、

 

若干ありましたが、

 

傷はなかった為、

 

高値での買取価格をご提示する事ができました。

 

お客様にもご満足いただけたようで、

 

大変うれしく思います。

 

 

今回は、お買取をした

 

マイセンMEISSEN)》について

 

お話しさせていただきます。

 

 

食器を好きな方なら、

 

必ずといっていいほど知っているマイセン

 

最高級の食器で、

 

ちょっとお高いイメージがありますよね。

 

マイセンは、

 

約300年前ヨーロッパで

 

初めて硬質磁器製造に成功した、

 

ドイツのブランド食器メーカーです。

 

 

当時のヨーロッパは、

 

純白で硬く艶やかな磁器を作り出せずにいました。

 

中国の磁器や日本の伊万里に憧れ、

 

それを模倣するところから硬質磁器づくりは

 

始まりました。

 

独自の進化を遂げたマイセン

 

気品とクオリティの高さから、

 

ヨーロッパで高級洋食器の地位を

 

不動のものにしています。

 

 

 

◆◇東洋への憧れ!シノワズリ◇◆

 

 

東洋からもたらされた陶器の歴史は古く、

 

13世紀末に中国を訪れたマルコ・ポーロが、

 

東方見聞録へ中国の様子を記したことで

 

東洋に対する憧れを、

 

更にエスカレートさせたといわれています。

 

 

しかし、当時中国の美術品は大変高価…。

 

西洋でも

 

「東洋と同じような

 

素晴らしいものを作ってみたい。」と、

 

思うようになりました。

 

そこで生まれたのが、

 

中国に西洋を混ぜた中国風のものを作ることです。

 

これが、

 

フランス語で〈中国の〉に由来するシノワズリ、

 

“中国趣味”という言葉でした。

 

17世紀末には、陶磁器をはじめ庭園や建築様式、

 

絵画まで中国風の作品が生まれます。

 

18世紀になるとロココ様式と融合し、

 

シノワズリブームが起こるのです。

 

 

 

◆◇ヨーロッパで初めて完成した白い磁器◇◆

 

 

17世紀末から18世紀のはじめごろまで、

 

ヨーロッパへ輸出された日本や中国の磁器は

 

美術品としても珍重され、

 

艶やかな硬質磁器は

 

この頃のヨーロッパでは大変貴重で珍しく

 

〈白い黄金〉と呼ばれました。

 

王侯貴族の間では巨額の私財を投じ、

 

室内に東洋磁器で飾ることが流行

 

となっていたのです。

 

なかでも、

 

とりわけドイツのアウグスト2世は

 

熱烈に東洋の磁器を愛し収集しました。

 

プロイセンの王が所有する

 

東洋の磁器およそ150点と、

 

アウグスト2世の兵士数百人と交換したという

 

伝説があるほどです。

 

王宮には、

 

沢山の古伊万里や柿右衛門が

 

コレクションされていたといわれています。

 

アウグスト2世はそれだけでは、

 

飽き足らずヨーロッパ産の磁器を自ら作り出し、

 

高値が付く輸出品として巨額の収益を

 

上げる事を思いつきました。

 

 

そこで、

 

錬金術師のヨハン・フリードリッヒ・ベトガーに

 

白磁の制作に専念するよう命じ、

 

製造の秘法を研究させ、

 

秘儀の流出を避けるためベトガーを監禁しました。

 

日々研究を重ね、

 

失敗を繰り返しながら遂にベトガーは

 

1709年磁器の製造方法を解明するのです。

 

 

翌年にはヨーロッパで初めての

 

硬質磁器窯マイセンが生まれました。

 

これにより、

 

西洋の陶磁器界の歴史が大きく変わったのです。

 

ドイツが誇る名窯マイセンの誕生でした。

 

 

 

◆◇色鮮やかな彩を施した絵付師◇◆

 

 

厳しい労働条件で働かされていた

 

マイセンの職人達は、

 

外国から好い条件を提示されると

 

引き抜かれる職人もいたようです。

 

オーストリアが誇るウィーン窯アウガルテンを

 

開いた事で知られるデュ・パキエは

 

窯を開くにあたり、

 

マイセンの秘儀を知る

 

優秀な職人の引き抜きに成功しました。

 

厳しいアウグスト2世の監視を逃れる為、

 

マイセンからの逃亡は綿密に

 

計画されたといわれています。

 

 

デュ・パキエはヨーロッパで2番目に

 

硬質磁器の焼成に成功をしたものの、

 

あまりうまくいかなかったようです。

 

マイセンの元職人は

 

報酬が約束通り支払われない事に不満を感じ、

 

マイセンへ帰りたい…と、考えるようになりました。

 

ですが、

 

秘儀流失を嫌っていたアウグスト2世を裏切り、

 

ウィーンを焼成成功へと導いた罪を

 

許してもらえるはずはありません。

 

そこで、ウィーンの絵付けで大活躍していた、

 

才能溢れる画家ヨハン・グレゴリウス・ヘロルトを

 

連れて行こうと考え説得、

 

マイセンへ来てもらえる事になりました。

 

 

その頃のマイセンは…というと、

 

色彩の分野で技術開発が進まず、

 

ウィーンに遅れをとっていました。

 

マイセンへとやって来たヘロルトですが、

 

アウグスト2世から柿右衛門の写しを作るよう

 

難題を持ち掛けられます。

 

手本として貸し出されたのは、

 

アウグスト2世が大事にしていた

 

本物のコレクションの中の一つでした。

 

絵具の開発からはじめたヘロルトは研究開発の末、

 

柿右衛門の写しを見事に完成させました。

 

アウグスト2世の期待に応える事に成功した瞬間です。

 

 

その写しは、ヨーロッパ中で話題となり、

 

マイセンの技術力の高さを見せつけたのでした。

 

因みに、

 

ヘロルトが開発に成功した鮮やかな絵具の色は16色。

 

費やした時間は10年といわれています。

 

 

柿右衛門の写しを手懸けるにあたり、

 

他の職人達も同じ作品を作る事が

 

出来るようにしたといわれています。

 

自分が写した柿右衛門の文様を銅板画家に複製させ、

 

職人を養成する際の手本にしました。

 

マイセンの絵付け部門の指導者として、

 

教育にも熱心だったようです。

 

 

 

◆◇磁器でできた動物園を依頼された彫刻家◇◆

 

 

10代の頃から宮廷彫刻家の元で修行を重ね、

 

1731年25歳でマイセンへ招かれた

 

ヨハン・ヨアキム・ケンドラー。

 

当時、マイセンの造形分野で活躍していた

 

主任型師のアシスタントとして招かれましたが、

 

2年後の1733年には主任型師となっていました。

 

磁器に情熱を注いできた

 

この頃のアウグスト2世には、

 

ある計画がありました。

 

大好きな東洋の磁器で埋め尽くされた

 

“日本宮”を築くというものです。

 

 

その頃ヨーロッパでは、

 

世界中からエキゾチックな大型動物を

 

収集することが流行しており、

 

王侯貴族が持っている私設動物園を

 

“メナージュリ”と呼んでいました。

 

そのメナージュリをアウグスト2世は、

 

磁器で再現しようとしていたのです。

 

異国から集めてきた大型動物やメナージュリは、

 

磁器以上に価値が高く珍重されました。

 

アウグスト2世は、

 

アフリカ地域の動物にとても興味があり、

 

遠征隊を出して集めたといわれる程…。

 

まさに夢の計画だったのです。

 

 

因みに、

 

ケンドラーはアウグスト2世が

 

自ら選びマイセンへ招いたといわれているので、

 

宮廷彫刻家の時から

 

才能に溢れていたことがうかがえます。

 

 

ケンドラーは早速、

 

アウグスト2世の夢を叶えるべく、

 

大仕事にとりかかります。

 

躍動感のある磁器製の

 

大型動物たちを少ない時間で、

 

次々と完成させていきました。

 

しかし、

 

なんとアウグスト2世は日本宮の完成を見ず、

 

1733年亡くなってしまうのです。

 

夢の日本宮は、実現されませんでした。

 

 

アウグスト2世を失い跡を継いだのは、

 

息子のアウグスト3世。

 

磁器への関心はなかったようです。

 

 

アウグスト2世の時代は、

 

バロック調の大型な作品を作っていた

 

ケンドラーですが亡くなった事で自由になり、

 

ロココ調の優雅で品位のある

 

小さな作品が手懸けられるようになりました。

 

マイセンにとっても

 

ケンドラーにとっても

 

良くない状況に追い込まれるかと思われましたが、

 

これまでと違った作品を展開させる事で

 

更なる発展を遂げる事になったのです。

 

 

その頃、

 

仲間と共に手懸けた作品では、

 

コーヒーや紅茶のカップはもちろん、

 

ディナー用の皿からソース入れまで

 

一式そろった食器セットで、

 

水をテーマにスワンが立体的に表現されている

 

〈スワンのサービスセット〉は

 

ヨーロッパ最高のテーブルセットと称されました。

 

 

また、

 

擬人化したサルが楽器を演奏する

 

洋装の〈猿の楽隊〉シリーズも有名です。

 

その他にも貴族たちの宮廷生活や素朴なパリの日常を

 

人間や動物で表現した磁器の彫像は

 

フィギュリンと呼ばれ、

 

ヨーロッパにおける磁器人形の先駆けとして

 

マイセンは王侯貴族を魅了するのでした。

 

 

 

◆◇マイセンの買取査定◇◆

 

 

マイセンのマグカップをはじめ、

 

イヤープレートや花瓶、

 

人形など人気のシリーズは高値での買取価格を

 

ご提示しやすいお品物です。

 

そんなマイセンのお品物を

 

買取査定させていただく際の

 

ポイントをお伝えします。

 

 

まず、ヒビ割れや破損がないかです。

 

絵柄や装飾に破損がある場合、

 

買取価格が下がってしまう可能性があります。

 

ですが、ご自身で修理は行わないでください。

 

修理することでかえって価値が下がってしまう

 

可能性もありますので、

 

そのままでお持ちいただく事をお勧めします。

 

 

次に、付属品がそろっている事も重要です。

 

箱やカードなど付属品も一緒になっていれば、

 

高値での買取が期待できます。

 

箱を保管用に使ったり、潰したりせず、

 

そのままの形でしまっておくと良い状態が保てます。

 

 

最後に、

 

マイセンが本物かどうか見分けるポイントは

 

双剣マークです。

 

贋作防止の為1722年以降では、

 

シュヴェルターと呼ばれる絵付け師が

 

手描きで書いたマークがついています。

 

全て同じではなく年代によっては、

 

全く違うマークになります。

 

お品物がいつの年代のマイセンなのか、

 

調べてみるのも楽しいかもしれませんね。

 

 

長きに渡り、人々を魅了し続けているマイセン

 

コレクターの数も多く、

 

ブランド食器の中でも高値でご提示が

 

しやすいお品物になります。

 

 

『くらや松戸店』では、

 

価値をしっかり見極められる鑑定士が

 

在籍しておりますので是非ご相談ください。

 

 

皆様からのお電話・ご来店を

 

心よりお待ちしております。

 

 

 

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