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日暮里店
2023/05/02

東京都荒川区 掛け軸の買取|胡鉄梅|中国絵画 書画 美術品をお持ちの方は一度査定してみませんか?

4:39 am

はじめに

こんにちは。東京都荒川区周辺で掛け軸や絵画、書画など骨董古美術品の査定・買取を行っている買取専門店『くらや日暮里店』です。遺品整理で押し入れから出てきた掛け軸、今となっては誰も住んでいない実家に置きっぱなしになっている絵画や書画。身の回りにある古い品が持つ現在の価値を、皆様はご存知ですか?

 

生前整理・老前整理で、これまで大切に蒐集してきた掛け軸を整理したいと悩まれている方、40~50年前に行った中国旅行でお土産に買った中国絵画・中国書画などをお持ちの方は、これを機に一度プロの鑑定士に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

 

買取専門店『くらや日暮里店』には、掛け軸や書画、絵画、版画作品に関する専門の知識を持った経験豊富なプロの鑑定士が在籍しております。作家や制作年代の分からない作品の査定・鑑定も大歓迎です。数多くの真贋判定・買取経験で培った確かな鑑識眼で、お客様の大切な作品の価値をしっかりと見極めます。

 

本日ご紹介するのは、清代末期の中国人作家〈胡鉄梅〉の掛け軸です。戦前から所有されていたというこの掛け軸は、先祖代々受け継いできた大切なものなのだそう。ご子息もおらずご自身の代で最後だという家庭的な事情と、荒川区にある長年空き家だったご実家の売却を機に、この立派な掛け軸を「一度査定に出してみよう」と思い立たれたとのことでした。

 

お客様にとっても、幼少期からずっと身近にあるのが当たり前だった掛け軸。これを手放すのはやはり心苦しかったようで、ご依頼当初は査定のみご希望されていました。当該の掛け軸は胡鉄梅の〈蘭亭修禊図〉という作品で、古い時代のものであるにも関わらず、カビやシミなどといった痛みも殆ど見られない美品でした。

 

今まで大切に扱われてきたことは一目瞭然で、当店の鑑定士はこれに見合う精一杯の査定額をご提示しました。高評価となった理由などもしっかりとお伝えしたところ、「家族が大切にしてきたこの掛け軸。価値をちゃんと評価してもらえて、こんなに嬉しいことはない!買取ってもらうなら『くらや』にお願いしたい」とご決断することができたようで、その後快くご売却いただけました。

 

さて、今回は〈掛け軸〉の買取についてのお話です。先の買取エピソードでも登場した中国人作家〈胡鉄梅〉にスポットを当て、掛け軸や絵画、書画などといった中国美術品の査定・買取についてお伝えしていきたいと思います。

 

明治後期の日本南画壇にも影響を与え、古くから多くの日本人に親しまれてきた胡鉄梅。日本国内にたくさんの作品を残した胡鉄梅とは、一体どんな人物だったのでしょうか?今回は、胡鉄梅の人物像や代表作についてのお話をはじめ、二次流通の市場において高評価となる査定ポイントなどについてもご紹介していきたいと思います。

 

掛け軸や中国絵画・中国書画など、骨董古美術品の査定・売却を検討されている方は是非最後までお付き合いください。

梅画の名手〈胡鉄梅〉とは

人物像

清代末期の書画家〈胡鉄梅〉は、1848年に現在の中国安徽省で誕生しました。中国南宋初期の儒学者であった胡寅(こいん)を父に持ち、すでに幼少期の頃から書画の分野において才能の片鱗をのぞかせていたようです。

 

文人趣味が漂う〈四君子〉など、花卉雑画を得意としていた胡鉄梅は、日本人女性・生駒悦(いこまえつ)との結婚後、明治初期に来日。晩年は神戸や名古屋に居住し制作活動を行っていました。神戸で病没後、妻・悦とともに追谷墓地に葬られています。

 

日本では来日後に画名が高まり、その実力は明治時代の名家書画一覧にも名を連ねたほど。南画家・柚木玉邨(ゆのきぎょくそん)などは、胡鉄梅より水墨画法を会得したと伝えられており、明治後期の日本南画壇にも大きな影響を与えていたことが分かります。胡鉄梅が高く評価される所以は、こういった功績の積み重ねによるものなのです。

 

出身地である中国よりも、日本での人気を確立した胡鉄梅の作品は、その多くが日本国内の美術館や博物館に収蔵されています。文人趣味に溢れた水墨画・花鳥画を能くし、〈梅画〉では〈王冶梅〉と並んで有名です。

柚木玉邨

1865(慶応元)年、岡山県生まれ。東京帝国大学(現 東京大学)農学部卒業後、中国銀行の前身であった第八十六国立銀行取締役を務めるなど実業面で活躍。その傍ら、胡鉄梅より南画を学び、自らも中国を訪れ独学で宋・元の古法を極めました。水墨画・詩書に長け、流麗で風格ある文人画家として高く評価されている南画家です。

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梅画

胡鉄梅を語る上で、やはり〈梅画〉は外せないでしょう。墨で描かれた梅の絵(墨梅)の起源は明らかではありませんが、北宋の禅僧画家・仲仁(ちゅうじん)が始め、南宋の画家・楊補之(ようほし)によって形式が確立したとされています。

 

胡鉄梅のほか、先にも登場した王冶梅(おうやばい)も梅画の名手です。後の章〈胡鉄梅の代表作〉でも言及しますが、胡鉄梅と王冶梅で共作した作品も存在します。日本に深い所縁を持ち、同じ時代に活躍した二人は、良きライバルといった関係だったようですね。

 

水墨画の中でも胡鉄梅の梅画は傑出して評価が高く、梅画がモチーフとなっている胡鉄梅の作品は高額査定が期待できるでしょう。お持ちの方は一度『くらや日暮里店』で査定してみませんか?胡鉄梅をはじめ、有名中国人作家に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が、作品の価値をしっかりと見極めます。

王冶梅

1853年生まれ、中国江蘇省南京出身。幼少期より父から詩書や画を学び、その後上海にて画を専業としました。清末の画家であったこと、日本人南画家と多く交流を持っていたことなど、胡鉄梅との共通項が多い画家ですよね。

 

得意としていたのは、人物画や山水画、木石、禽魚など。上海在住時に出会った日本人の勧めで来日し、長崎、京都、大阪などを拠点に制作活動を行っていた時期がありました。王冶梅の手掛けた梅画も人気と需要が高く、高評価が期待できるでしょう。

四君子とは

胡鉄梅が得意としていた〈四君子〉とはどんなものなのでしょうか。四君子は、〈欄〉〈竹〉〈菊〉〈梅〉の4つの植物を組み合わせた文様を指します。古来より中国では四君子を吉祥文様として扱い、やがてこの文化は日本にも伝わりました。

 

君子とは、徳が高い人格者のことです。仄かな香りで品格漂う欄、寒中においても青々と真っ直ぐに伸びる竹。菊は延命長寿の花とされ、梅は春の訪れとともに最初に花を咲かせる強さを持つことから、この4つの植物は君子にとって必要な素質の象徴であると考えられてきました。

 

中国では、およそ宋の時代から画題として四君子が用いられていたようです。春は蘭、夏は竹、秋は菊、冬は梅と、四季を通じるテーマにもなっています。

胡鉄梅の代表作

牡丹【蛺】蝶図

紅白の牡丹の花に黒いアゲハ蝶が描かれた作品。牡丹?蝶図(ぼたんきょうちょうず)は王冶梅との共作で、胡鉄梅が牡丹を、王冶梅が蝶を描きました。みずみずしい牡丹の上に舞う蝶は写実的でありながら叙情に溢れ、吉祥画と呼ぶに相応しい一枚です。この作品は、二人と交流のあった日本人画家〈森琴石〉に贈られました。

 

梅や牡丹などといった花卉画を得意とした胡鉄梅ですが、他にも〈花鳥狸奴図〉〈獨寉図〉〈八百遐齢図〉などが代表作として挙げられるでしょう。

森琴石

江戸末期から明治を代表する文人画家・森琴石(もりきんせき)。南画の分野で活躍する一方、〈響泉堂〉の名で優れた銅版画を数多く残したことでも有名です。

 

1843年に現在の兵庫県で誕生した森琴石は、高級旅館を営む家の三男として育ちました。南画は鼎金城(かなえきんじょう)や忍頂寺静村(にんちょうじせいそん)に習い、その後江戸生まれの洋画家・高橋由一から油絵の教えを受けたと伝えられています。

 

胡鉄梅や王冶梅といった来舶清人画家と交流を持つようになったのは、明治10年頃からのこと。森琴石と王冶梅は、元々出版の協業事業者という関係だったそうです。森家には〈冶梅画譜人物冊〉の画稿が残るなど、親交の深さが垣間見られます。

 

代表作は〈月瀬山水図〉〈函嶺廬湖図〉〈蓬莱瑞靄図〉〈澗閣松雲図〉など。

高評価となるのは?

4:39 am

梅画に長け、文人趣味が漂う四君子や花卉雑画を能くした胡鉄梅。梅や牡丹などといった花が画題となっているものをはじめ、描き込みの良い作品、サイズの大きな掛け軸などは二次流通の市場において評価が高く、高価買取が期待できるでしょう。

 

骨董古美術品の査定においては、作家や制作年代、作品の保存状態や大きさ、付属品の有無など、様々な角度から評価が行われますが、掛け軸作品の場合は〈紙の材質〉も重要な査定ポイント。絵や書が描かれている部分は〈本紙〉と呼ばれ、この本紙の材質に何が使われているかが大切なのです。

 

本紙には紙本(しほん)、絹本(けんぽん)、絖本(こうほん)といったものがあり、区別されます。和紙など紙でつくられたものが紙本、絹でつくられたものが絹本、絖(ぬめ)で作られたものが絖本です。

 

絹本と絖本はどちらも絹由来ですが、絹本は絹の生糸で平織りしたもの、絖本は絹の練糸で繻子織りしたものと違いがあります。最上級とされているのは〈絖本〉で、絹本にはない光沢があることが特徴です。

 

掛け軸や絵画、書画には幾つもの評価ポイントがあり、とりわけ古い時代の作品の価値を見極めるのは至難の業。一般的な買取店では査定自体行っていないことが殆どで、真贋判定などを正しく行える鑑定士もそう多くはありません。

 

買取専門店『くらや日暮里店』には、真贋判定や査定・買取経験を多く積み上げてきたプロの鑑定士が在籍しております。遺品整理で発見した価値や作者の分からない掛け軸をお持ちの方、生前整理でこれまで集めてきた絵画・書画を片付けたいと悩まれている方は、是非一度『くらや日暮里店』にご相談ください。

 

掛け軸・絵画・書画など骨董古美術品に精通したプロの鑑定士が、お客様が大切にされてきた作品の持つ正しい価値を見極め、高価買取いたします。真贋判定や査定のみのご依頼も遠慮なくお申し付けください。

最後に

ご実家の押し入れや蔵、倉庫の中で、埃を被ったまま眠っている掛け軸。遺品整理中に発見したものであったり、形見分けで譲り受けた場合などは、その書画や絵画の作者が一体どんな人物であるのか、どれほどの価値を持つ作品なのかを正確に知ることは難しいものです。

 

ご自身にとっては価値が分からず不用な掛け軸であっても、見る人がみれば垂涎の逸品であるかもしれません。そういったお宝を余すことなく見つけ出し、正しい価値を見極め、次に必要としている方へ繋ぐことが『くらや日暮里店』の役割です。

 

作者や作品名、制作年代などが分からない掛け軸でも、当店に在籍する専門知識を持ったプロの鑑定士が、ひとつひとつ丁寧に査定し高価買取いたします。中国人作家による作品だけでなく、著名な日本人作家が手掛けた絵画や書画、掛け軸の査定・買取も得意としておりますので、お持ちの方は一度お気軽にご連絡ください。

 

「査定してほしい掛け軸がたくさんあって持ち運べない」「書画や絵画以外にも、遺品整理中の部屋から価値あるものを全て見つけてほしい」という方へは、『くらや日暮里店』の〈出張買取〉をお勧めしております。

 

出張買取をご利用になる場合は、まずは事前にお電話にてご都合の良い日時をお伝えください。当日は『くらや日暮里店』の鑑定士がお客様のご自宅等へ直接お伺いし、査定から買取までを一貫して行います。重いものや繊細な作品などの搬出作業も全てお任せを。荒川区外など遠方にお住いの方も、是非お問い合わせください!

 

査定・相談・出張費用は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗:くらや 日暮里店
住所:東京都荒川区西日暮里2丁目18-10

電話:03-5615-2388

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