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松山店
2020/10/15

愛媛県松山市 骨董品の買取|二六焼 蟹|伝統工芸品はお任せください

11:13 am

愛媛県で骨董品や工芸品の鑑定・買取なら、経験豊富な鑑定士が在籍する『くらや松山店』に是非、ご相談ください。

 

愛媛県には、骨董品として大切に扱われる伝統工芸品が数多くあるのをご存知でしょうか? よく知られているものでは〈砥部焼〉や〈大洲和紙〉があります。これは国指定伝統的工芸品として認定されています。この他にも〈二六焼〉〈伊予かすり〉〈姫だるま〉〈和ろうそく〉〈伊予竹工芸〉などがあり、それぞれ100年以上の歴史を経て現代に伝えられています。

 

その中でも今、注目されているのは〈二六焼〉です。ご存じない方も多いかと思いますが、二六焼は蟹のモチーフで有名です。その造形はユニークかつ衝撃的なので、一度目にすればきっと忘れられないでしょう。

 

今回は二六焼について、詳しくご紹介していきたいと思います。

11:13 am

二六焼とは

二六焼は愛媛県四国中央市の無形文化財に指定されている、東予地方唯一の焼物です。ろくろを使わずに竹べらを使って緻密な細工を施していく、全国でも例のない独特な技法で知られています。

 

また万年青(おもと)、天神蟹、蛙などの動植物をそのまま生きているようにデザインするところにも特色があります。大変緻密で丁寧に作りこみ、特殊な釉薬を施すことで、独創的で今にも動き出しそうな様を表現しています。

 

二六焼は小さな窯ではありますが、全国的にも非常に人気のある焼物です。現在は四代目佐々木二六に引き継がれています。

二六焼の歴史

初代佐々木二六について

二六焼の創始者、初代佐々木二六は安政4年(1857年)に宇摩郡村松町(現在の四国中央市村松町)に生まれました。本名は六太郎(本名の六が二六焼の名前に使われます)。家業は鬼瓦や細工瓦を製造する瓦製造業を営んでおり、二六もはじめは家業を継ぎます。

 

陶工へと進むきっかけとなったのは、明治16年(1883年)に徳島県で当時日本一と言われた人形師・松本喜三郎の生人形を見て感動し、人形制作を始めたことによります。その後、二六は焼物を志し、全国各地の窯元を訪れつつ研究を重ねていきました。

 

明治20年(1887年)、福島県相馬焼の浮き上がる彫りに着想を得て、それとは逆に彫り込むことで人物や動植物を表現する技法を確立します。そして故郷である村松町に二六焼を創始、二六焼の制作をはじめました。

 

ろくろを使わず竹べらで彫り込んでいくという独特な技法で作られた二六焼は、国内だけでなく海外でも注目を浴びるようになります。

 

明治37年(1904年)にセントルイス万国博覧会で銀賞を受賞、明治43年(1910年)には日英博覧会で銅賞を受賞します。昭和3年(1928年)の昭和天皇即位時には愛媛県からの献上品に指定され、代表作の万年青が献上されています。

 

昭和10年(1935年)1214日、初代二六は79歳で逝去しました。

三代目佐々木二六について

三代目佐々木二六は伊予三島市村松町(現在の四国中央市)の生まれです。本名は傳造。昭和7年(1932年)に旧制三島中学校を卒業後、初代佐々木二六・二代佐々木二六に師事して、陶工として歩み始めます。

 

二六焼独特の、竹べらで緻密な動植物を彫り込む技法を継承・発展をさせることに力を注ぎます。特にモチーフとする動植物の〈心を彫る〉ことに苦心し、より立体的でいきいきとした作品を生み出しました。

 

そして昭和15年(1940年)に三代目佐々木二六を襲名します。釉薬の研究も重ね、独自の色彩技術も発揮しました。特に天神蟹や蛙の表現が秀逸で、彼の代表作と言われています。

 

昭和34年(1959年)、干支をモチーフにした作品を制作します。干支の作品はそれ以降毎年制作するようになりました。また同年、当時の皇太子殿下御成婚(現在の上皇陛下)を祝して万年青を献上しています。

 

昭和37年(1962年)には伊予三島市の無形文化財に指定されました。その後も精力的に創作活動を行い、平成6年(1994年)には陶磁器製造の優れた技術者として、労働大臣表彰〈現代の名工〉を受賞しています。

 

平成17年(2005年)2月、三代目二六は91歳で逝去しました。

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水月焼と楽山焼

愛媛県には二六焼と同じように、天神蟹をモチーフにした作品が作られている窯が二つあります。一つめは〈水月焼〉、もう一つは〈楽山焼〉です。残念ながら現在は二つとも閉窯していますが、どちらも未だ衰えない人気を保っています。

水月焼

水月焼は好川恒方が愛媛県松山市に創始しました。好川恒方は明治16年(1883年)、狩野派の画家である好川馬骨の長男として生まれます。父の影響もあり、幼少から画家としての道を目指します。

 

父の描く絵の手伝いの傍ら陶芸にも興味を持ち始め、二十歳の頃、本格的に陶芸の道へと進みます。そして松山市衣山に良質な陶土を発見し、そこで水月焼を創始しました。衣山の土は細工しやすく陶芸向きだったのですが、強度に難があったため信楽焼の土と混ぜて制作されるようになりました。

 

大正10年(1921年)、天神蟹をモチーフにした作品がまるで〈生きた蟹〉のようだとして評価を得ます。彼は彫塑技法の研究に注力し、数々の名陶を生み出しました。代表作〈羅漢〉と〈寒山拾得〉は宮内庁お買い上げとなっています。ほかにも有名な作品として〈山水彫〉もあります。

 

好川恒方は昭和53年(1978年)、95歳で逝去します。恒方亡き後、恒方の唯一の弟子であり、妻でもある好川恒悦が二代目を継承しました。その後、恒悦の老齢により閉窯となっています。

楽山焼

楽山焼は愛媛県松山市にある窯です。島根県松江市にも楽山焼がありますが、全く関係のないものです。愛媛県松山市の楽山焼の歴史は古く、延宝6年(1678年)に松山藩の二代目藩主松平綱隆の命により倉崎権兵衛が窯場を創始したのが始まりといわれています。

 

その後、三代目松山藩藩主松平定長が詠んだ「あな寒し かくれ家いそげ 霜の蟹」の句に感銘を受けた権兵衛が、作品に蟹の紋様を入れるようになりました。

 

ここから楽山焼には、天神蟹を掘り入れられるようになりました。楽山焼は松山藩の御庭焼でしたが、時代が明治になり、廃藩置県後には民窯となります。その後、三代目玉井楽山(1990年逝去)まで継承されてきましたが、現在は後継者が無く、閉窯となっています。

 

楽山焼のほとんどの作品には天神蟹が施されており、一番の特徴となっています。歴史的にも天神蟹をモチーフにしたのは楽山焼が始まりですので、二六焼や水月焼は楽山焼の影響を受けたのかもしれません。

高価買取となる〈二六焼〉とは

骨董品として〈二六焼〉は、初代佐々木二六の作品が一番評価が高くなります。初代佐々木二六は明治37年に内国勧業博覧会に出品し大いに評価を得てから、精力的に作陶を重ね、主に細工物を得意としました。蟹や虎などの動物や万年青など植物のモチーフが多く、骨董品市場でも人気があります。

 

作品には湯呑や急須などの日用品から、茶碗や水指・花瓶などの茶道具があります。その中でもよりリアリティのある精密な細工・色彩のものが評価が高くなります。また茶碗や水指等の茶道具、急須や煎茶碗などの煎茶道具の方が、骨董品の価値にプラスしお道具として評価出来るため高価買取を期待できると思います。

 

そして、二六焼を創始した初代佐々木二六はもちろん、二代・三代と継承された技は骨董品として価値ある作家です。愛媛県内には地元の作家ということもあり多くの作品が残っています。

 

先日、出張買取でお伺いしたお宅では、お祖母様が愛用されていた茶箪笥の中に二六焼の急須と湯呑があり大変驚かれることがありました。 遺品整理のお手伝いで家の中にある〈価値ある古物〉を査定し買取するご依頼で、依頼主の方は「何もないと思うけど、わからない物が多くあってね」と仰っていました。まさか普段使いの急須に価値があるとは思いもよらず大変喜ばれることになりました。身近な骨董品としてちょっと古いお宅には二六焼が残っていると思います。

 

骨董品として価値を決める要素は、まず用途やデザインが何なのか? 続いて状態、傷の有無も影響します。さらに作者の署名がある箱があれば必ず一緒にしてください。これを共箱といいます。

 

経験豊富な鑑定士の在籍している『くらや松山店』では、価値ある骨董品を見逃さず、しっかりと鑑定・査定、そして高価買取をさせていただきます。是非ご相談ください。

 

お客様からのお電話・ご来店を心よりお待ちしております。

 

 

 

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定休日:なし

 

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