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松戸店
2023/05/02

千葉県柏市 絵画の買取|キム・チャンヨル 金昌烈|水滴の作家 現代アートの査定もお任せください

2:53 am

はじめに

こんにちは。千葉県で絵画や現代アートの査定・買取を行っている買取専門店『くらや松戸店』です。日本の有名画家をはじめ、海外の第一線で活躍する作家が手掛けた絵画作品の査定・鑑定は、絵画に関する専門知識を持ったプロの鑑定士が在籍する『くらや松戸店』に是非お任せください。これまで積み上げてきた買取経験を活かし、作品の価値をしっかりと見極め高価買取致します。

 

さて、本日最初にご紹介するのは、出張買取でお伺いした千葉県柏市にお住まいのお客様の買取エピソードです。査定・買取を希望されていたのは、亡くなられた御祖父様が所有していたという絵画作品。ご依頼主のお孫様が「私には絵の価値や良さというものが分からないので、持っていても仕方がない。引き取ってもらえるものがあれば…」と当店へご連絡くださいました。

 

絵画の持ち主であった御祖父様は特別な資産家だったというわけではなく、若かりし頃に画家を目指していたことがあり、好きが高じて絵画作品を買い集めていたのだとか。今から約50年程前には、前衛アートなど所謂尖った印象を与えるような作品を好み、積極的に蒐集されていたようです。

 

御祖父様のご自宅には、名の知れた作家のリトグラフやポスターなど約20点の作品が保管されていました。その中でも最も価値が高く、鑑定士の目を引いたのが〈キム・チャンヨル〉による水滴の作品でした。

 

キム・チャンヨルは韓国現代アートを牽引した有名画家で、海外を拠点に活躍し画家として大成功を収めた人物。そんなキム・チャンヨルの作品が、御祖父様が大切に保管されていた絵画の中に一枚だけ眠っていました。

 

「値段を付けてもらえる作品なんてあるのだろうか…」と不安に思いながらご依頼いただいたお孫様も、当店の鑑定士が提示した査定額に「そんなに高く買取ってもらえるんですか!」と大変驚かれたご様子。キム・チャンヨルの絵画、とりわけ水滴が描かれている作品がどれほど需要と人気が高いかなどご説明し、他の絵画作品も含めその後快くご売却いただけました。

 

今回は、韓国抽象絵画の中でも〈水滴の画家〉として名高い〈キム・チャンヨル〉にスポットを当て、絵画の買取に関する情報をお伝えしていきたいと思います。近年注目されている韓国人画家キム・チャンヨルとは、一体どういう人物だったのでしょうか?

 

査定時に高評価となるポイントなども併せてお話ししていきますので、絵画・リトグラフ・シルクスクリーンや現代アート作品の査定・買取を希望されている方は、是非最後までお付き合いください。

韓国現代アートの巨匠 金昌烈とは

1973年頃に基本手法を確立して以降、水滴とその影、浸み、滴りを描き続けたキム・チャンヨル(金昌烈)。彼の手にかかれば、透明な水滴が写真と見紛う精緻な立体感をもって描かれます。ここからは、キム・チャンヨルの人物像や水滴というモチーフとの出会い、代表的なシリーズについて、少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

人物像

1929年、当時は韓国領であった平安南道(現在は北朝鮮)で大家族の長男として誕生したキム・チャンヨル。幼少期には祖父から書道を学び、また画家であった叔父の影響を受け早くから美術に親しみを持つ環境で育ちました。

 

1949年には難関・ソウル大学美術学部に入学するも、その翌年に朝鮮戦争が勃発。学業を中断せざるを得なくなり、一時は済州島で暮らしたこともあったのだそう。その後画業とは無関係な職に就いたキム・チャンヨルでしたが、後に教員免許を取得。美術教師として教鞭をとり始める同時に芸術運動にも参加するようになり、やがて前衛芸術家として認知されるようになります。

 

そんなキム・チャンヨルが、有望な韓国抽象画アーティストとして注目されるようになったのは、1965年に開催されたサンパウロビエンナーレへの参加がきっかけでした。1972年に初めて水滴をテーマにした作品を発表して以降は、ニューヨークやパリを拠点に創作活動を続け、球体の描写などといった抽象作品も数多く残しています。

水滴と金昌烈

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「苦痛を洗い流そうとして描く」。嘗てキム・チャンヨルは、このような言葉を遺したのだそうです。キム・チャンヨルの絵を見た人は、おそらく誰もが「なぜ水滴だけを描き続けるのだろう?」と不思議に思うはず。寡黙であったキム・チャンヨルが、その答えについて言及したことは生涯なかったと言われています。

 

パリへ居を移した頃のキム・チャンヨルは、生活費の節約のため画材を買うお金を惜しみ、既に一度絵を描いた画布の裏面をも利用して創作を続けていたのだとか。キャンバスの裏面を水で濡らして絵の具を落とすということを繰り返すうち、そこに付いた水滴に心が惹かれ始めます。

 

「窓から差し込む太陽の光で、キャンバスの水滴が輝いて見えた」と後に語ったキム・チャンヨルは、すぐにこれを写真に撮り、絵で表現する方法について試行錯誤考えるようになったのだそう。この体験こそが、水滴の絵を描く原点となりました。

 

2021年に91歳で逝去するまでの約50年間、キム・チャンヨルが描いた水滴の数は数百万粒にも及ぶでしょう。創作活動を始めてから割と早い段階で〈水滴〉という確固たるモチーフを築き上げたことが、画家としての成功をおさめたひとつの要因だったのかもしれません。

 

水滴をよく見てみると、本来ならそこに映るはずの外の景色が一切描かれていないことに気付きます。万物が透明になる非現実的な世界は、どこにでもある水滴をただ精密に描いただけではなかったようです。キム・チャンヨルの目には、水滴を通してどんな世界が見えていたのでしょう。

 

先述の通り、キム・チャンヨルは朝鮮戦争を経験しています。家族や友人達を失い、自分だけが生き残った罪悪感や苦しみといったトラウマを消す、或いはこれを克服するために描いていたのが水滴だったと言われています。透明な水滴を描き続けることは、キム・チャンヨルにとって一種の修業だったのかもしれませんね。

代表的なシリーズ

油彩画、水彩画、版画などの分野において、多彩な才能を発揮したキム・チャンヨル。作品の下紙にはキャンバスのほか、韓紙、新聞紙、葉っぱなど多様な素材が用いられていますが、描かれている主題は水滴や水玉の集合体であることが殆どです。

 

初期頃の作品は、たっぷりと余白をとってキャンバスの一部に透明な水滴が描かれることが多くありましたが、1980年代半ば頃からは黄色や水色の色彩を帯びた水滴も描かれるようになりました。

 

キャンバスに書かれた千字文と、その上に滴る透明な水滴が印象的な〈回帰〉という作品は、1990年代に始まった連作です。千字文とは、主に子供に漢字を習得させるために用いられる教材で、書の手本としても使われます。

 

祖父から書道と千字文を教わったキム・チャンヨルにとって、漢字は初めて学んだ文字。その上に自らのライフワークであった水滴を描く〈回帰〉シリーズには、懐古や望郷の念といったものが込められているように思えます。

新たな注目を集める韓国抽象絵画

近年国際的に注目されている〈韓国抽象絵画〉。韓国の抽象画は、1950年代に欧米を席巻した新しい抽象絵画に東洋的なエッセンスを取り入れた、韓国固有のジャンルとして確立されました。特に70年代に開花した〈単色画〉と呼ばれる領域は、世界中で活躍する現代の美術家たちにも大きく影響を与えているようです。

 

近年においては、2015年にイタリアで韓国単色画の大規模な展覧会が開催され、また海外のオークションでは落札価格を大幅に更新するなど、韓国抽象絵画の評価は急速に高まりを見せています。

 

今回スポットを当てているキム・チャンヨルは、韓国抽象絵画を牽引してきた人物です。美術館レベルの作品も多いですが、買取の現場でも度々目にする機会があります。キム・チャンヨルの作品の価値を知りたいという方、ご売却を検討されている方は、韓国現代アートに注目が集まっている今こそ査定のチャンスです!

 

お手持ちの現代アート作品の価値を知りたくなってきた方、既にご売却を検討されている絵画作品をお持ちの方は、絵画・現代アートに関する専門知識を持ったプロの鑑定士が在籍する『くらや松戸店』に是非お任せください。買取経験豊富な当店の鑑定士が作品の正しい価値を見極め、査定評価は高価買取という形でしっかりとお客様へ還元いたします。

高評価となるのは…?

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現代アートや前衛アート作品は、全てが高評価になるというわけではありません。手掛けた絵画作品が高く評価される作家は、ほんの一握りです。今回ご紹介した〈キム・チャンヨル〉や、同じく韓国出身の画家〈リ・ウーハン〉などは、そのごく一部に入る希少なスター作家と言えます。

 

キム・チャンヨルらが活躍していた時代に制作・販売されていた作品は、前衛アートに近い括りとして見られることが多く、これまで評価も善し悪しが大きく分かれていました。しかしこと現代においては、二次流通の市場においてもその評価や作品の価値が段々と高まってきているのです。

 

キム・チャンヨルに関して言えば、やはり〈水滴〉の作品が一番人気。先述の通り、作品の下紙には様々な素材が用いられているのですが、なかでも〈キャンバス〉が使われている作品は最も評価される傾向にあります。また、これは一般的にも言えることですが、小さいサイズの作品よりも大きな作品の方が高額になる場合が多いです。

 

キム・チャンヨルの作品はそれなりに流通量もあるのですが、残念ながら贋作も多く、しっかりと評価をするためには専門の鑑定機関へ出す必要があります。鑑定は韓国でしか行われておらず、作品を韓国へ輸送する送料や鑑定料、保険料で約50万円ほど費用もかかります。こういった実情もあることから、小さいサイズの作品よりもある程度大きさのある作品であることが望ましいです。

 

特徴的な作品も多いことから、査定・鑑定経験を積んでいる鑑定士であればその正しい価値を見極めることができます。しかし、そういった鑑定士がどこにでもいるかというと…そうそう出会えるものではないでしょう。『くらや松戸店』には、キム・チャンヨルをはじめとした現代アート作品・絵画に関する専門の知識を持ったプロの鑑定士が在籍しております。お手持ちの作品の真贋判定などもお任せください!

まとめ

『くらや松戸店』は、絵画や現代アート、版画、浮世絵、掛け軸など、骨董古美術品の査定・鑑定を得意としている買取専門店です。査定を行うのは、買取経験や真贋判定を数多く積んできたプロの鑑定士。お客様の大切なお品をひとつひとつ丁寧に査定し、しっかりと価値を見極め高価買取を実現します。

 

「作品の価値は知りたいけれど、買取ってもらうかはまだ分からない」など、ご売却に悩まれている方もお気軽にお問い合わせください。査定のみのご依頼も『くらや松戸店』なら大歓迎です!絵画・版画・シルクスクリーン・リトグラフなど、お手持ちの作品が持つ現在の価値を知っておいて損はありません。

 

「査定をしてほしい絵画がたくさんある」「大きな作品だから家から持ち出すのが大変」「絵の他にも見てほしいものがある」という方へは、当店の〈出張買取〉をお勧めしております。『くらや松戸店』の鑑定士がお客様のご自宅等へ直接お伺いし、査定から買取までを一貫して行うサービスです。サイズの大きい絵画の搬出も、安心してお任せください。

 

出張費用や査定・相談は全て無料です。お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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店舗:くらや 松戸店
住所:千葉県松戸市常盤平3丁目9-19

電話:047-712-0215

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