
もくじ
こんにちは。
愛媛県松山市、イオンスタイル松山3階にある買取専門店 くらや 松山店です。
先日、今治市にお住まいのお客様より「実家の整理をしていると、祖父が集めていた古銭がたくさん見つかったので見てほしい」と出張買取のご依頼をいただきました。
ご自宅へお伺いすると、アルバムやファイルの中には古紙幣や記念硬貨、海外コインなど、長年大切に保管されていた貨幣が数多く収められていました。
お客様のお話では、「祖父が生前、趣味で集めていたものだが、価値もわからない。」とのこと。お客様自身も興味がなく、このまま処分してしまおうかと思っていたそうです。
ご依頼いただいた商品を確認すると、古銭のまとめられたファイルには、明治時代から昭和にかけての様々な古銭が収められていました。その中でも特に目を引いたのが明治一圓銀貨です。一圓銀貨は、人気のコレクションアイテムで、古銭ブームが終わった今でも根強い人気があります。特年といわれる年に発行された場合には思わぬ高額査定になることもあります。ただし、人気のコレクションアイテムだったため、偽物も非常に多く、素人では判別するのは難しいのが現実です。今回の依頼品の中にも、一部偽物はありましたが、大部分が本物で、しっかりと査定させていただきお買取りさせていただきました。
昔は古銭収集が趣味だった方も多く、アルバムや箱に年代ごとに整理して保管されているケースは少なくありません。
一方で、ご家族は価値が分からず、「古いお金だから全部同じようなものだろう」と思われていることも多くあります。
しかし、古銭の世界では発行年や保存状態、希少性によって評価が大きく変わります。
見た目が似ている銀貨でも、一枚ごとに価値が異なるため、専門店で確認することが大切です。
本ブログでは、日本の近代貨幣を代表する明治一圓銀貨を中心に、同じ時代に発行された五十銭銀貨や二十銭銀貨など様々な銀貨についてもご紹介したいと思います。
明治一圓銀貨は、日本の近代貨幣制度の始まりを象徴する銀貨として、多くの古銭愛好家から高い人気を集めています。
現在では「明治一圓銀貨」とひとくくりに呼ばれることが多いですが、実際には発行された年代によっていくつかの種類が存在し、それぞれ大きさや特徴が異なります。
古銭の査定では、発行年だけでなく、どの種類に該当するのかを確認することも重要なポイントになります。
・旧一圓銀貨
最初に発行されたのが、明治3年(1870年)の旧一圓銀貨です。
直径は38.58mm、重さは26.96gと、現在の500円硬貨よりも一回り大きく、ずっしりとした重量感があります。
表面には力強い龍が描かれ、裏面には「一圓」の文字と菊花紋章が配された美しいデザインとなっています。
発行期間が短かったこともあり、現存数は決して多くありません。
そのため、保存状態の良い旧一圓銀貨は、古銭市場でも高い人気を誇ります。
・大型新一圓銀貨
その後、明治7年(1874年)から明治20年(1887年)にかけて発行されたのが大型新一圓銀貨です。
直径は38.6mm、重さは旧一圓銀貨と同じ26.96gで、サイズや重量に大きな違いはありません。
一見すると旧一圓銀貨とよく似ていますが、細かなデザインや文字の配置などに違いがあり、古銭を収集されている方は年代ごとの違いを楽しみながらコレクションされています。
大型新一圓銀貨は発行枚数が比較的多かったものの、年代によって現存数や人気が異なるため、査定では発行年も重要な確認ポイントとなります。
・小型新一圓銀貨
さらに**明治20年(1887年)から大正3年(1914年)**までは、小型新一圓銀貨が発行されました。
重さはこれまでと同じ26.96gですが、直径は38.1mmへとわずかに小さくなっています。
数字だけを見ると0.5mmほどの違いですが、実際に大型新一圓銀貨と並べると、大きさの違いが分かります。
この小型化は製造技術や流通面などを考慮した改良の一つとされており、日本の近代貨幣制度の変遷を知るうえでも興味深い銀貨です。
発行期間が長いため、年代ごとにさまざまな種類が存在し、コレクターの間では発行年ごとに収集される方も少なくありません。
・「丸銀打」がある銀貨とは
明治一圓銀貨について調べていると、「丸銀打(まるぎんうち)」という言葉を目にすることがあります。
丸銀打とは、銀貨の一部に**「○」の中に「銀」の文字が刻印された極印**のことです。
この刻印は、銀貨の流通や管理に関わる目的で後から打刻されたもので、すべての明治一圓銀貨に見られるわけではありません。
旧一圓銀貨、大型新一圓銀貨、小型新一圓銀貨のいずれにも丸銀打が確認されている年代があり、古銭愛好家の間では注目されるポイントの一つとなっています。
一見すると小さな刻印ですが、有無によって収集対象としての魅力が変わることもあるため、査定時には細かな部分まで確認を行います。
同じ明治一圓銀貨でも評価は一枚ごとに異なります
明治一圓銀貨は、「一圓銀貨だから同じ価値」というものではありません。
旧一圓銀貨なのか、大型新一圓銀貨なのか、小型新一圓銀貨なのかという違いはもちろん、発行年や保存状態、摩耗の程度などによって評価は大きく変わります。
また、アルバムなどに年代順で保管されていた場合は、コレクションとして評価されることもあります。
ご自宅の整理や遺品整理で明治一圓銀貨が見つかった際は、自己判断で価値を決めたり、磨いたりする前に、専門店へ相談されることをおすすめします。
買取専門店 くらや 松山店では、明治一圓銀貨をはじめ、五十銭銀貨や二十銭銀貨など、さまざまな古銭を一点ずつ丁寧に確認し、それぞれの価値を見極めております。
次の章では、明治一圓銀貨だけでなく、同じ年代に発行された様々な銀貨についてご紹介していきたいと思います。
明治時代の代表的なコレクターアイテムとしての銀貨。明治一圓銀貨を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際にはさまざまな額面の銀貨が発行されていました。
出張買取でも、一圓銀貨だけが見つかることは少なく、五十銭銀貨や二十銭銀貨、十銭銀貨などが一緒に保管されているケースをよく目にします。
ここからは、各銀貨について詳しくご紹介させていただきます。
○五十銭銀貨
・旭日竜大型五十銭銀貨
最初に発行されたのが、明治3年(1870年)から明治4年(1871年)にかけて製造された旭日竜大型五十銭銀貨です。
直径は31.51mm、重さは12.5g。
表面には力強い龍が描かれ、裏面には旭日が配された美しいデザインが特徴です。
発行期間が非常に短く、現存数も限られていることから、古銭愛好家の間でも人気の高い銀貨として知られています。
・旭日竜小型五十銭銀貨
続いて発行されたのが、明治4年(1871年)のみ製造された旭日竜小型五十銭銀貨です。
直径は31mm、重さは12.5gで、大型五十銭銀貨と比較するとわずかに小さくなっています。
デザインは大型と同じく、表面に龍、裏面に旭日が描かれており、一見すると非常によく似ています。
発行期間が短いため、こちらもコレクターから人気のある銀貨です。
・竜五十銭銀貨
その後、明治6年(1873年)から明治38年(1905年)まで長期間発行されたのが竜五十銭銀貨です。
直径は30.90mm、重さは13.48g。
表面には龍、裏面には「五十銭」の文字が刻まれ、それまでの旭日を主体としたデザインから変更されました。
発行期間が30年以上と長いため、発行年によって現存数や希少性が異なります。
・旭日五十銭銀貨
最後にご紹介するのが、明治39年(1906年)から大正6年(1917年)まで発行された旭日五十銭銀貨です。
直径は27.27mm、重さは10.13gと、それまでの五十銭銀貨よりも小型・軽量化されました。
デザインは表面に旭日、裏面に「五十銭」の文字が刻まれています。発行枚数も多く、残存数も多いので、目にする機会の多い銀貨になります。
同じ五十銭銀貨でも、発行された年代によって種類や大きさ、重量、デザインは異なります。
そのため、「五十銭銀貨だからすべて同じ価値」というわけではありません。
査定では発行年や保存状態に加え、それぞれの種類を確認しながら、一枚ずつ丁寧に価値を見極めています。
○二十銭銀貨
五十銭銀貨と並んで、明治時代を代表する銀貨の一つが二十銭銀貨です。
二十銭銀貨も時代の流れとともにデザインや規格が変更され、大きく3つの種類に分けられます。
・旭日竜二十銭銀貨
最初に発行されたのが、明治3年(1870年)から明治4年(1871年)に製造された旭日竜二十銭銀貨です。
直径は24mm、重さは5.00g。
表面には龍、裏面には旭日が描かれ、五十銭と同様のデザインとなっています。
・竜二十銭銀貨
その後、明治6年(1873年)から明治38年(1905年)まで長期間発行されたのが竜二十銭銀貨です。
直径は23.5mm、重さは5.39g。
表面には龍、裏面には「二十銭」の文字が刻まれ、こちらも五十銭銀貨と同様のデザインとなっています。
・旭日二十銭銀貨
明治39年(1906年)から明治44年(1911年)まで発行されたのが旭日二十銭銀貨です。
直径は20.30mm、重さは4.05gとなり、それまでの二十銭銀貨よりも小型・軽量化されました。
○十銭銀貨
十銭銀貨も時代ごとにデザインや規格が変更され、大きく3つの種類に分けられます。
・旭日竜十銭銀貨
最初に発行されたのが、明治3年(1870年)に製造された旭日竜十銭銀貨です。
直径は17.57mm、重さは4.05g。
表面には龍、裏面には旭日が描かれ、五十銭、二十銭と同様のデザインです。
・竜十銭銀貨
続いて、明治6年(1873年)から明治39年(1906年)まで発行されたのが竜十銭銀貨です。
直径は旭日竜十銭銀貨と同じ17.57mmですが、重さは2.70gとなり、規格が変更されました。
表面には龍、裏面には「十銭」の文字が刻まれ、長期間にわたって流通したことから、現在でも比較的見かける機会の多い銀貨です。
・旭日十銭銀貨
明治40年(1907年)から大正6年(1917年)まで発行されたのが旭日十銭銀貨です。
直径は17.57mmと変わりませんが、重さは2.25gとなり、それまでの竜十銭銀貨よりも軽量化されました。
デザインは表面に旭日、裏面に「十銭」の文字が刻まれ、明治後期から大正時代にかけて流通した銀貨として知られています。
○五銭銀貨
明治時代に発行された銀貨の中で、最も小型の部類に入るのが五銭銀貨です。
五銭銀貨も時代の変化に合わせてデザインや規格が見直され、大きく3つの種類に分けられます。
・旭日竜五銭銀貨
最初に発行されたのが、明治3年(1870年)から明治4年(1871年)に製造された旭日竜五銭銀貨です。
直径は16.15mm、重さは1.25g。
表面には龍、裏面には旭日が描かれ、明治初期に発行された旭日竜シリーズの一つです。
・旭日大字五銭銀貨
続いて、明治4年(1871年)に発行されたのが旭日大字五銭銀貨です。
直径は16.15mm、重さは1.25gと旭日竜五銭銀貨と同じ規格ですが、デザインの竜の部分が五銭の文字に変更され大きく刻まれています。これが名称の大字五銭の由来となっています。
・竜五銭銀貨
その後、明治6年(1873年)から明治13年(1880年)まで発行されたのが竜五銭銀貨です。
直径は15.15mm、重さは1.35g。
表面には龍、裏面には「五銭」の文字が刻まれています。
本章では、明治時代に発行された代表的な銀貨をご紹介してきました。
各銀貨に共通することではありますが、発行年や、発行枚数、わずかなデザインの違いなどで価値が変わってきます。
ご自宅で見つかった古銭は自己判断せず、そのままの状態で専門店へ相談することが、大切な価値を知る第一歩となるでしょう。
古銭は一枚だけで判断するのではなく、保管状況や種類、枚数も含めて確認することが大切です。
実家の整理や遺品整理の際には、「価値が分からないから」と処分する前に、一度専門店へ相談してみることをおすすめします。
古銭が見つかった際、「少しでもきれいにした方が査定額が上がるのでは?」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、明治一圓銀貨をはじめとする古銭は、無理に磨いたり洗浄したりすることはおすすめできません。
銀貨には長い年月を経てできた自然な風合いがあり、それも古銭の魅力の一つです。
原則は、見つかった状態のままで相談をすることです。
もし古銭が見つかった場合は、
・アルバムに入っているものはそのまま
・紙袋や箱に保管されている場合もそのまま
・ホコリをかぶっているときには、軽くホコリを払う程度
で十分です。
また、古銭は一枚だけではなく、何十枚、何百枚と保管されていることも珍しくありません。
大量のコレクションを店頭まで運ぶのが難しい場合は、出張買取がおすすめです。
買取専門店 くらや 松山店では、今治市をはじめ愛媛県内への出張買取を行っています。
専門スタッフがプロの目で、一点一点確認しながら査定いたします。
古銭だけでなく、整理を進める中で古紙幣や記念貨幣、勲章、骨董品、美術品などが見つかることもあります。
「まとめて見てほしい」というご相談も歓迎しておりますので、お気軽にお問合せください。
古銭は、お金としての役目を終えた現在でも、日本の歴史や文化を今に伝える貴重な資料です。
明治一圓銀貨をはじめ、五十銭銀貨や二十銭銀貨、十銭銀貨、五銭銀貨は、それぞれが発行された時代の貨幣制度や社会の変化を映し出しており、一枚一枚に歴史があります。
そのため、実家の整理や遺品整理で古銭が見つかった際には、「古いお金だから」と処分してしまうのではなく、まずはどのような古銭なのかを知ることが大切です。
アルバムや木箱に整理されたまま残されている古銭には、長年大切に収集されてきたご家族の想いが込められていることも少なくありません。
また、古銭だけでなく、古紙幣や記念貨幣、勲章、メダルなどが一緒に保管されているケースも多く見受けられます。
買取専門店 くらや 松山店では、古銭一枚だけの査定はもちろん、コレクション全体のご相談にも対応しております。
「価値があるか分からない。」
「整理したいけれど、何から始めればいいか分からない。」
そのような場合も、お気軽にご相談ください。
今治市をはじめ愛媛県内への出張買取も行っておりますので、枚数が多い場合や持ち運びが難しい場合でも安心してご利用いただけます。
大切に受け継がれてきた古銭の価値を丁寧に確認し、その歴史や想いを次の世代へつなぐお手伝いができれば幸いです。