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松戸店
2019/08/19

千葉県松戸市 日本刀の買取り|店頭買取|骨董品 平安時代末期から安土桃山時代の古刀について

日本刀 遺品整理 片付け くらや松戸店

 

 

骨董品買取専門の『くらや松戸店』です。

 

先日、遺品整理で日本刀をお持ち込みいただき、

 

お買取りをさせていただきました。

 

今回は、高額査定での買取りの多い

 

日本刀についてお話します。

 

 

日本刀は、その名の通り日本で生まれた刀です。

 

そもそも刀とは、片方に刃のついた武器の総称。

 

対になる両刃の武器は剣といいます。

 

日本刀の原型は、

 

紀元前に中国東南部の呉(揚子江周辺)という

 

地域で生まれた片刃で刀身に湾曲した反りを持つ

 

呉鉤刀だと言われています。

 

 

では、

 

現在の日本刀の原型が出来たのはいつなのか?

 

それは平安時代末にようやく出現します。

 

刀剣の世界では平安時代末から、

 

安土桃山時代(文禄年間)までに作成された

 

日本刀を、〈古刀〉と区分します。

 

 

今回は、この古刀期の刀について

 

軽くご説明できればと思います。

 

 

その時代、

 

現在の京都府である山城国や、

 

奈良県の大和国には都が置かれていた為、

 

刀鍛冶集団が古くから存在し、

 

平安時代の主な刀鍛冶は都周辺と

 

良質な鉄の産地である伯耆国(島根)、

 

備前国(岡山)周辺に集中していました。

 

また、

 

この時代は奥州(岩手周辺)でも作刀があり、

 

舞草一派という蝦夷系ともいわれる

 

独特な鍛冶集団も存在しました。

 

この頃の刀は文化財級の物が多く、

 

本物であればとてつもない金額が付きます。

 

平安時代の刀の特徴は

 

刃渡りが平均7585cmと長く、

 

反りが刀の茎(なかご)という刃の付いていない

 

錆びた根元と刀身の境あたりから

 

グンと反る腰反りという優雅な反り方をし、

 

馬上での使用を考慮した古いものです。

 

 

鎌倉時代の刀は、

 

おおむね平安時代に登場した刀と

 

特徴は似ていますが、

 

二度の対外戦争である元寇を経験した影響からか

 

馬上でも徒歩でも、

 

不自由なく使用できるように刀身の反りが

 

根元から中心に移り、

 

時代を経るごとに鳥居反りと呼ばれる

 

美しい反り方に移行していきます。

 

鎌倉時代では幕府の置かれた

 

相模(神奈川)の鎌倉や、

 

鎮西探題の置かれた筑前(福岡)などの

 

今まで地方であった地域に多くの刀工が

 

都周辺から流入しました。

 

 

続く南北朝時代の刀は、

 

戦乱の様相を反映したかの如く長大化し、

 

大太刀と呼ばれる刃渡りが12mにもなる物が出現。

 

腕自慢の兵に好まれ使用されていました。

 

この時代には地方にも

 

刀鍛冶が見られるようになり、

 

美濃(岐阜)・越前(福井)・筑前(福岡)などの

 

地域でも盛んに作刀されるようになりました。

 

これには鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて

 

活躍した相模の刀工・正宗と、

 

各地に移ったその弟子たちの功績が多いとされ、

 

後世の正宗評価を助長しています。

 

 

そして、その次代である室町時代には、

 

国内の需要だけではなく

 

中国・朝鮮などの海外からの需要もあり

 

大量の日本刀が作られました。

 

意外と知られていませんが、

 

日本刀は盛んに海外へ輸出された

 

人気商品の一つでした。

 

この時代の刀の特徴は、

 

前期と後期で全く異なります。

 

前期は、

 

街中などにおいて徒歩で扱う際の取り回しを考慮し、

 

前時代のような長大な刀は廃れて

 

片手でも扱えるような長さの短い刀が流行しました。

 

後期は、鉄砲伝来以降に顕著に表れますが、

 

鉄砲伝来の影響で強化された鎧に対抗するため、

 

やや長さの伸びた頑丈な作りの刀が

 

多く作られました。

 

室町時代を通して、

 

刀の反りは先にかけて強くなり先反りとも称される

 

最も合理的な刀の形状になっていきました。

 

近代にかけて世界中で広く使用された

 

サーベルも先反りなので、

 

このことからも分かりますね。

 

 

平安時代末期~安土桃山時代までに

 

作られた古刀は、

 

時代が古ければ古いだけ、

 

またその刀の作者やその流派が

 

有名であれば有名であるだけ高額になります。

 

また、状態の良い物や作者がはっきり分かる

 

銘の入ったものは特に高価になります。

 

古くから日本刀の銘には偽物があり、

 

有名刀工であればあるほど偽物の確立も

 

高くなります。

 

そのため、

 

現在では高額品には

 

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定書の

 

有無が重要です。

 

もちろん、鑑定書がなくとも

 

本物は本物とプロには分かります。

 

また、銘の無い無銘の刀でも

 

思いもよらない名品もございます。

 

例え錆びていても、傷があっても、

 

名品は名品。

 

査定が期待できます。

 

 

以上、ざっくりですが古刀についてでした。

 

 

皆様からのお電話・ご来店を、

 

心よりお待ちいたしております。

 

 

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