佐賀県佐賀市　骨董品/古伊万里 鍋島焼の買取り｜片付け 断捨離｜陶磁器 鍋島染付 店頭買取 | 骨董品などの遺品整理・買取は口コミで評判の買取専門店【くらや】

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骨董品や美術品などの

買取専門店『くらや佐賀店』です。

今回は佐賀県の代表的焼物、

古伊万里のなかでも特に珍しい《鍋島焼》を

買取りさせていただきました。

実家の片付けをした時に出てきたもので

他の雑貨やお皿類と一緒に紛れていたんだそう。

伊万里とは佐賀県有田町を中心とした

肥前の国で当時生産されていた磁器のことです。

主な積み出し港が伊万里港だったことから、

消費地で〈伊万里焼〉と呼ばれていました。

実際の生産地は有田の他に三川内焼、

波佐見焼、鍋島焼なども含む、

肥前の国で焼かれた焼物一般を指します。

その中でも骨董的価値のある江戸時代に焼かれた

歴史的、骨董的価値のある作品を

〈古伊万里〉と呼び、

明治以降から現在までに焼かれた陶磁器のことを

〈伊万里焼〉と呼んで区別しています。

古伊万里は中国の王朝、明から清へ移り変わる際に

中国磁器の代替品として欧州へ輸出され、

欧州貴族の間でブームが起こりました。

今なお〈old Imari〉として

世界中に熱烈なコレクターをもつ品々です。

お持ちいただいたこのお皿は

おおよそ江戸後期に焼かれたであろう、

鍋島焼だと思われます。

有田焼、伊万里焼の名前が目立っていて

鍋島焼はあまり知られていない

こともありますが、

この鍋島焼こそが当時最高の技術によって

作られた超高級品なのです。

鍋島焼は1640年以降から1871年の廃藩置県で

佐賀藩が無くなるまで、

藩直営の窯で製造された磁器のことを言います。

佐賀藩の焼物の中でも

大川内山の藩直営窯で焼かれた、

藩主の所用品や将軍家、諸大名への贈答、

献上用に技術の粋を集めて焼かれた高級品で、

近代ではこれを鍋島焼、または鍋島と呼んでいます。

鍋島焼の特徴として、

時代が古い物ほどより現存数が

少ないことが挙げられます。

将軍家、諸大名への贈答品ですから、

不出来のものはその場で割られ

出来の良い物だけが使用されたようです。

制作技術が外に漏れないよう、

大川内山の窯周辺には検問所がありました。

職人も自由に外に出ることもできず、

徹底した管理のもと生産されたといわれています。

将軍、諸大名家への贈答高級品として作られ、

一般に出回っていなかった鍋島焼が

注目を浴びたのは大正時期以降。

イギリス人ジャーナリストの

フランシス・ブルンクリーがまとめた書物

《日本と中国》です。

その後1916年に《柿右衛門と色鍋島》という

展覧会が開催され同盟の講演録が出版されています。

これが日本人によって書かれた

初の本格的な鍋島焼の紹介書だとされています。

では、なぜ将軍家、大名家への

贈答用に焼かれた鍋島焼がご自宅から出てきたのか？

という疑問が出てきますが、

これにも答えがあります。

お持ちいただいた鍋島焼は

よくよく見ると真円ではなく

若干の歪みがあります。

鍋島焼は江戸後期になるにつれて、

職人の技術が落ちてしまい最盛期のような

最高技術で作ることができなくなっていたようです。

美術的価値は徐々に失われ、

多少の歪みであれば許され市場に

出回ったものだと推察されます。

ご自宅に眠っていたこのお皿も

その当時のものだと推察されます。

手元にある何の変哲もない古い焼き物も、

よくよく見てみると

価値のあるお品物だったりするんです。

佐賀県には使いにくい、

デザインが古いと言って捨ててしまうには

惜しい焼物がたくさんあります。

古い焼物の片付けをする際には、

一度お声かけください。

もしかすると、

その古いお皿は思ってもみない価値が

あったりするかもしれません。

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