
愛媛県松山市のイオンスタイル松山3階にある買取専門店 くらや 松山店では、油彩画や日本画、版画をはじめ、掛軸、骨董品、美術品、陶磁器、ブランド洋食器など、幅広いジャンルの店頭買取・出張買取を行っております。内子町をはじめ、愛媛県内各地へ鑑定士が出張し、ご実家の片付けや遺品整理、生前整理に伴うご相談を数多く承っています。
ご実家の遺品整理や片付けを進める中で、「絵画や花瓶、食器などがたくさん残っているものの、価値が分からないので見てほしい」といったお問い合わせをよくいただきます。特に県外にお住まいの方の場合、何度も帰省することが難しく、限られた日程の中で片付けや整理を進めなければいけません。
今回ご紹介するのは、関西地方にお住まいのお客様からいただいた、内子町のご実家への出張買取のエピソードです。
お客様からは、
「母が亡くなり、今度、内子町の実家を片付ける予定です。絵画や花瓶、洋食器などが残っているのですが、どれに価値があるのか全く分かりません。一度見に来ていただけませんか。」
とのお問い合わせをいただきました。
お客様は普段は関西にお住まいのため、帰省できる日程が限られており、その日に合わせて出張買取をご希望でした。事前にご都合をお伺いし、当日は内子町のご実家へ訪問させていただくことになりました。
現地では、応接間や飾り棚にお母様が長年大切にされてきた絵画や花瓶、ブランド洋食器などが丁寧に飾られていました。そんな中、応接間に飾られた一枚の油彩画に目が留まりました。
作者を確認したところ、その作品は五味悌四郎の油彩画であることが分かりました。
次章では、静物画を中心に数多くの作品を残した洋画家・五味悌四郎についてご紹介いたします。
五味悌四郎(ごみ ていしろう)は、昭和から平成にかけて活躍した洋画家です。華やかな抽象表現ではなく、花や壺、果物などを題材とした写実的な静物画を数多く手掛け、その確かな描写力から多くの愛好家に親しまれてきました。
1918年、東京都に生まれた五味悌四郎は、画家を志して川端画学校で基礎を学び、その後東京美術学校(現在の東京藝術大学)へ進学します。学生時代から写実表現を磨き、戦後は日展や一水会展へ作品を発表しながら、洋画家として活動の場を広げていきました。
1947年には一水会展へ出品し、1964年にはヨーロッパへ渡り、フランス・パリのアカデミー・グラン・ショミエールで研鑽を積みます。翌年にはボザール展へ入選し、さらにル・サロン展では銀賞・銅賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受けました。その後も一水会優賞を受賞し、一水会委員を務めるなど、日本洋画壇において着実な実績を残しています。1986年に一水会を退会した後は無所属として制作を続け、2004年に86歳でその生涯を閉じました。
五味悌四郎の作品といえば、椿や薔薇、山茶花、野の花などの花々を中心に、備前焼や李朝壺、デルフト焼などの陶磁器を組み合わせた静物画が代表的です。鮮やかな花だけを描くのではなく、壺や器の質感、光の当たり方、花びら一枚一枚まで丁寧に描き込まれている点が大きな特徴といえるでしょう。
また、静物画だけでなく、浅草・伝法院や不忍池、嵯峨野、奈良井宿など、日本各地の風景を題材とした作品も制作しています。しかし、市場で見かける作品の多くは、花と陶磁器を組み合わせた静物画であり、五味悌四郎らしい世界観を象徴するモチーフとして高い人気があります。
買取の際には、作者の真筆であることはもちろん、作品の保存状態やサイズ、制作年代、画題などを総合的に確認します。また、作品に添えられた共シールや画廊シール、展覧会の出品歴が分かる資料などが残されている場合には、評価の参考となります。
ご実家の片付けや遺品整理では、「作者が分からない」「飾っていた絵だから価値はないと思う」とお話しされる方も多くいらっしゃいます。しかし、百貨店の美術展や画廊で購入された作品の中には、現在でも評価されている洋画家の作品が含まれていることがあります。作品の価値は見た目だけで判断できるものではありませんので、気になる絵画がございましたら、そのままの状態でご相談ください。
お約束した日時に内子町のご実家へお伺いすると、お客様は関西から帰省されたばかりでした。
「今日はよろしくお願いします。実家を片付けようと思って帰ってきたのですが、私たちでは価値が分からないものばかりで……。」
とおっしゃいました。
ご実家には、お母様が長年大切にされてきた絵画や花瓶、ブランド洋食器などがそのまま残されており、応接間や飾り棚には一つ一つ丁寧に飾られていました。
お客様は、
「母は美術展や百貨店へ出掛けることが好きで、気に入ったものがあると少しずつ購入していたようです。ただ、私たちは作者の名前も分かりませんし、価値があるものなのかも全く分かりません。関西の家へ持って帰っても飾る場所がありませんし、このまま実家に置いておくこともできないので、きちんと見ていただこうと思いました。」
とのことでした。
まずは絵画から順番に確認していくことになりました。作品を一枚ずつ拝見すると、風景画や静物画などさまざまな作品がありました。その中の一枚に目が留まりました。描かれていたのは、陶器の花瓶に生けられた白い薔薇の静物画でした。花びら一枚一枚の柔らかな表現や、陶器の質感まで丁寧に描き込まれていました。サインを確認すると、五味悌四郎の作品であることが分かりました。落ち着いた色調の背景によって白い薔薇が引き立ち、五味悌四郎らしい静物画であることがうかがえました。
作品の状態も良好で、大きな傷や油彩のひび割れもなく、長年飾られていたとは思えないほどきれいな状態でした。額縁には経年による多少の傷みが見られましたが、作品自体の評価を大きく損なうような状態ではありませんでした。
お客様へ五味悌四郎についてご説明すると、
「私たちは五味悌四郎という画家のことは全く知りませんでした。それでも、しっかりと見ていただけてよかったです。母が大切に飾っていた理由が少し分かった気がします。」
と喜ばれていました。
その後も、花瓶やブランド洋食器などを順番に拝見しました。陶磁器やガラス製品の中には百貨店で購入されたと思われるものもあり、それぞれ保存状態や付属品の有無を確認しながら、一点ずつ丁寧に確認していきます。
ご実家の片付けでは、絵画や陶磁器、ブランド洋食器など、さまざまなジャンルのものをご相談いただきます。各ジャンルごとに、評価の基準や確認するポイントが異なります。買取専門店 くらや 松山店では、一つ一つ丁寧に説明して、お客様にも安心してご判断いただけるようにしています。
今回も、絵画だけではなく、花瓶やブランド洋食器なども丁寧に確認し、査定額を提示させていただきました。
お客様からは、
「一つ一つ丁寧に説明していただいたので安心しました。母が大切にしていたものですし、納得したうえでお願いできます。」
とのお言葉をいただき、五味悌四郎の油彩画をはじめ、花瓶やブランド洋食器などもあわせて無事にご成約となりました。
県外にお住まいのお客様の場合、帰省できる日数が限られていることも少なくありません。当店では、お客様のご都合に合わせて日程を調整し、内子町をはじめ愛媛県内各地への出張買取にも対応しております。ご実家の片付けや遺品整理でお困りの際は、絵画だけでなく、骨董品や美術品、陶磁器、ブランド洋食器などもまとめてご相談ください。
今回は、関西地方にお住まいのお客様からご依頼いただいた、内子町のご実家の遺品整理に伴う出張買取をご紹介しました。現地では、お母様が長年大切にされてきた絵画や花瓶、ブランド洋食器などを拝見し、その中から五味悌四郎の油彩画を確認することができました。
ご実家の片付けや遺品整理では、「作者が分からない」「価値はないと思う」と考えられている絵画が、実際には評価の対象となることも少なくありません。また、絵画だけでなく、陶磁器やブランド洋食器、掛軸、骨董品など、さまざまなジャンルでも同様です。そのため、ご実家の片付けや遺品整理の際には、一度、専門店に相談することをおすすめします。
買取専門店 くらや 松山店では、絵画をはじめ、日本画、版画、掛軸、骨董品、美術品、陶磁器、茶道具、ブランド洋食器など、幅広いジャンルの店頭買取・出張買取に対応しております。作品や商品の価値だけでなく、保存状態や付属品なども一つ一つ確認し、お客様へ分かりやすくご説明しながら買取を進めております。
また、今回のように県外にお住まいのお客様から、「帰省の日程に合わせて来てほしい」「実家を片付ける間に見てほしい」といったご相談も数多くいただいております。お客様のご都合に合わせて日程を調整し、内子町をはじめ愛媛県内各地へ出張しておりますので、ご実家の片付けや遺品整理、生前整理をご予定の際は、お気軽にご相談ください。
「価値があるか分からない」「どこへ相談すればよいか迷っている」という絵画や美術品がございましたら、買取専門店 くらや 松山店の鑑定士が一点ずつ丁寧に拝見いたします。