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今治店
2022/03/16

愛媛県今治市 ガレの買取|ランプ 花瓶|ガラス工芸品 西洋アンティークに精通する鑑定士が査定します

6:31 am

こんにちは。ガラス工芸品や西洋骨董品の買取を行っている買取専門店『くらや今治店』です。愛媛県でランプや花瓶などといったガラス工芸品の買取をご希望される方は、是非『くらや今治店』をご利用ください。

 

今回は、アール・ヌーヴォーを代表するフランスの工芸家〈エミール・ガレ〉についてのお話です。アール・ヌーヴォーの巨匠と呼ばれたガレの人物像をはじめ、『くらや今治店』で実際にあったガレの作品の買取エピソードなどもご紹介していきたいと思います。

アール・ヌーヴォーとは

アール・ヌーヴォーとは、19世紀末にフランスで誕生し、20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に広がった国際的な美術運動のことです。産業革命の影響から安価で粗悪な大量生産品が普及するようになり、その反動で人々は芸術性や独自性が高いものを求めるようになりました。

 

フランス語で〈新しい芸術〉を意味するアール・ヌーヴォー。草花や昆虫などの有機的なモチーフをはじめ、ジャポニズムやアラビア様式、ケルト文様など、従来の伝統デザインにとらわれない当時の最先端デザインが取り入れられました。

 

そしてアール・ヌーヴォーを語る上で絶対に外せないのが、今回ご紹介する〈エミール・ガレ〉です。まずはガレの誕生から、アール・ヌーヴォーの巨匠と呼ばれるようになるまでの軌跡を辿っていきましょう。

ガレの生涯

誕生と青年期

1846年5月4日、フランスのロレーヌ地方ナンシーで誕生したシャルル・マルタン・エミール・ガレ。父親は高級ガラス器・陶磁器の販売店を経営していました。敬虔なクリスチャンだった母親から受ける影響も、ガレにとって大変大きなものだったようです。

 

進学した高等中学校では、修辞学や哲学、歴史学など人文系の学問において優れた成績を修めました。また、シャトーブリアンやユーゴーなどの詩を愛読し、植物学も学んでいたそうです。

 

就学中にナンシーの美術学校教授が主催するデッサン教室にも通ったガレは、1864年に大学入学資格を取得。高等中学校を卒業した後はドイツ・ヴァイマールへ渡航し、留学先の美術学校では素描や鋳型デザインを学びました。

ガラス工芸家としてスタート

帰国後、ガラス工芸の技術を学ぶべくガレが選んだ修行先は、マイゼンタールにあるブルグン・シュヴェーラー社でした。ガラス製造のノウハウを習得したガレは、その後父親の工場で作家としてキャリアを積み、職人兼アートディレクターとして本格的に事業の経営を引き継ぎます。ガレが31歳の時のことでした。

 

ガレの作品には、ガレ自身が制作する一点もののオリジナル作品と、ガレの指示のもと職人たちが分業で制作した工房作品があります。ガレの技術は職人たちに惜しみなく伝授され、質の高い作品が世に多く送り出されたのでした。

アール・ヌーヴォーの巨匠に

1867年に行われたパリ万博での受賞をきっかけに、ガレは世界から注目を浴びるようになります。独自に開発した淡青色の花器〈月光色ガラス〉や陶器が高評価となり、数々の賞を受賞。ガレの快進撃はその翌年も続き、国際的な名声を得ることとなりました。

 

こうしてフランスを代表するガラス工芸家となったガレは、やがて〈アール・ヌーヴォーの巨匠〉と呼ばれるまでになったのです。

6:31 am

ガレの死後

ガレがこの世を去ったのは1904年。58歳という若さでした。工場の経営がガレの妻・アンリエットに引き継がれると、作風は変わり、大理石や石、貝殻などの表面に浮き彫りを施した〈カメオ彫り〉の製品が多く生産されるようになりました。

 

ところが、1914年に始まった第一次世界大戦により製造は一時中止に…。その4年後に娘婿ポール・ペルドリーゼによって工場経営は再開されたものの、1931年に完全閉鎖へ追い込まれます。シャルル・マルタン・エミール・ガレが描いてきた軌跡は、こうして終焉を迎えたのでした。

 

生前、ガレはこのように語りました。「自然を前にして感動すること。その無垢な美しさに心うたれること。命あるもののうつろいの早さを惜しむこと。傷心の日には、花という清らかではかない存在を心の友にすること。どれもが装飾芸術の秘訣なのだ。」

 

ガレが植物や樹木、昆虫など〈自然〉をモチーフとした作品をつくることが多かったのは、ガレ自身の植物に対する深い愛情があってこそ。〈大いなる自然の中にこそ、真実の美が存在する〉と証明したガレの作品は、これからも世界中の人々に愛され続けることでしょう。

ガレの作品

世界でも有数のガレ・コレクションを、ほんの一部ですがご紹介したいと思います。

ひとよ茸ランプ

ガレ晩年の代表作。ヒトヨタケは、森の奥の土の中で一夜にして成長し、夜明けとともに柄だけを残して萎れてしまう茸です。生まれたばかりの姿から始まり、成長過程を経て最期を迎えるヒトヨタケの一生を、3段階に分けて表現しています。

 

この短命な茸がみせる生と死のドラマを目の当たりにしたガレは、ここに命の儚さと力強さを感じたのだとか。〈ひとよ茸ランプ〉が制作されたのはガレが亡くなる2年前で、この時すでにガレは白血病を患っていました。

 

余命がそれほど長くないことを悟ったガレが、作品のモチーフとして選んだヒトヨタケ。ガレは生前、「私たちの生命の根源は森の奥深くにある。苔むすところ、わき出る泉のほとりに」と語っています。

蜻蛉文鶴頸扁瓶

〈黒いガラス〉シリーズの作品です。黒いガラスシリーズは〈悲しみの花瓶〉シリーズとも称されます。蜻蛉文鶴頸扁瓶で表現されているのは、トンボが飛ぶ力を失って落ちていく姿。トンボが自らの死と直面し、自覚する瞬間を描いたのでしょうか。

 

〈悲しみの花瓶〉と呼ばれてはいますが、ガレは生命の儚さを悲観していたわけではありません。生命は永遠に引き継がれていく尊きものと感じていたガレにとって、トンボはガレ自身最も好んだモチーフのひとつであったのです。

フランスの薔薇

ガレの故郷・ロレーヌ地方に咲く野バラをモチーフにした〈フランスの薔薇〉シリーズは、〈究極のガレ〉と呼ばれる晩年の傑作。花瓶には重くうなだれる大きな薔薇と、今にも折れそうな細く白い枝が緻密な彫刻で表現されています。ピンクと青のグラデーションが放つ美しさは妖艶です。

鯉魚文花瓶

大胆な彩色や非対称な構成、自然との親近感など、ガレはジャポニズム(日本趣味)に魅了されたことでも知られています。葛飾北斎の〈魚濫観世音〉の鯉の絵図を、そのまま引用して作られたものが鯉魚文花瓶です。鯉のほか、梅や桜が散りばめられたデザインとなっています。

 

ガレにとって、浮世絵などといった日本美術との出会いは大変刺激的だったようで、周りからは〈運命のいたずらでナンシーに生まれた日本人〉と評されることもあったのだとか。ガレは形式的ではないジャポニスムの魅力を取り入れることで、自由に自然を表現することに成功しました。

ガレの買取

最後に、『くらや今治店』でガレの作品をお買取した際のエピソードをご紹介しましょう。亡くなったお母様の遺品整理に勤しまれていたお客様から、「母が集めていた洋食器を買取ってほしい」と、出張買取のご依頼をいただいたときのお話です。

 

当店の鑑定士が実際にお客様宅へお伺いし、キャビネットの中を拝見すると、綺麗に並べられた数々の洋食器を発見。お母様は西洋アンティークがお好きだったそうで、洋食器以外にも花瓶やランプなどが飾られていました。

 

どうやらお客様ご自身は、あまり西洋アンティークには興味が無いご様子…。一方で「母が大切にしていたものだから、売るかどうかは慎重に考えたい」というお気持ちもあったようです。『くらや今治店』の鑑定士が査定金額をお伝えすると、予想を上回る高額査定に驚かれ、最終的には「必要としている方に使ってもらえれば…」と快くご売却いただけました。

 

遺品整理の買取査定が終盤に差し掛かった頃。お客様が「これも見てもらえませんか?」と、ひとつの花瓶をお持ちになりました。それは、キャビネットの奥に眠っていたガレの作品。「世界的にも有名な作家のものだから、売らずに持っておこう」と、大切に保管していたのだそうです。

 

「せっかくなので金額だけでも知りたい」と希望されたため、早速鑑定を行いました。査定の結果、花瓶は正真正銘、本物のガレの作品でした。期待以上の査定結果に、お客様にも大変喜んでいただけました。

 

お手持ちの作品が本物であるかどうか、心配されている方も多いですよね。お品物の真贋査定も、専門の知識を持った目利きの鑑定士が在籍する『くらや今治店』にお任せください。

 

当店では、ガレが手掛けたガラス工芸品を高価買取いたします。「壊してしまいそうでお店まで持っていけない」「量がたくさんあって運ぶのが大変」とお困りのお客様は、ご好評をいただいている出張買取をご利用ください。お問合せだけでも大歓迎です。

 

お客様のご来店・お電話を、心よりお待ちしております。

 

 

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愛媛県今治市でガラス工芸品や西洋骨董品の高価買取

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などにお住いのお客様は出張買取も対応しています!!

 

店舗:くらや 今治店

住所:愛媛県今治市馬越町4-8-1 イオン今治店 1F

電話:0898-78-1188

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定休日:なし

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