初めての方も、
いつもご観覧いただいている方も
ありがとうございます。
『くらや松戸店』でございます。
さて、少し前ですが、遺品整理のご相談があり、
お客様のお宅に伺いました。
遺品整理を進めるさ中、
生前集めていたコレクションが数点見つかり、
その中には、
日本画家 竹久夢二の女性画のリトグラフが
ありました。
形見として残すお品物とそうでないお品物を分け、
このリトグラフに関しては
買取りをさせていただきました。
そんなご縁があったので、
今回は日本画家 竹久夢二について
お話したいと思います。
日本画家 竹久夢二と聞くとまず思い浮かぶのは、
あの独特な雰囲気が漂う美人画でしょう。
日本人であれば
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
当時は〈大正の浮世絵師〉や〈大正の歌麿〉と
呼ばれるほどの絵師でした。
それまでの美人画に見られた切れ長の目に、
かっちりと決まった美しさではなく、
ぱっちりとした目を描き、
女性を感じさせるしなやかさや
曲線といった自然体の美しさを描きました。
これらの特徴を持つ日本画家 竹久夢二の美人画は、
夢二式美人画と呼ばれています。
また、美しさだけではなく、その表情からは
“やさしさ”や“はかなさ”というものが
混在しているのが見て取れます。
センチメンタルという言葉が
ぴったりかもしれません。
単なる美人画の枠に納まらず、
見ている側に訴えてくるものがあるのも
日本画家 竹久夢二の作品の特徴です。
絵画のみならず、雑誌の挿絵やポスター、
お菓子のパッケージデザイン等、
幅広く活動し数々の作品を残しました。
日本画家 竹久夢二の作品の中でも
最高傑作といわれるのが
《黒船屋》という作品です。
この作品は、
黒猫を抱いた女性が描かれている構図なのですが、
黒猫の存在感が非常に強く、
どちらが主役なのかと思ってしまうほどです。
日本画家 竹久夢二の作品は女性が主役なので、
この作品の構図は異形と言えます。
なぜこのような構図になったのかを
紐解いていきましょう。
まず、日本画家 竹久夢二が
東京の日本橋にてお店を開いていた頃、
日本画家 竹久夢二のファンとして通う
若い女性がいました。
女性の名は笠井彦乃。
日本画家 竹久夢二は彼女のことを
“しの”と呼びました。
運命的なものだったのでしょうか、
二人はすぐに惹かれ合うようになりました。
しかし、“しの”の父親は二人の交際を
一切認めようとはしませんでした。
押さえつけられれば押さえつけられる程、
二人の気持ちは高まり半ば駆け落ちするように
京都で一緒に暮らし始めます。
やっと手に入れた幸せな暮らしだったのですが、
突如“しの”が体調を崩してしまいます。
療養のため、
すぐさま東京の父親の元に戻されてしまい、
二人は離れ離れに。
面会さえも許されず、
会えない日々が続きました。
「逢いたくても逢えない。」
どうしようもなく落ちてしまった気持ちの中、
日本画家 竹久夢二は一枚の絵を描き始めます。
それが最高傑作と謳われる《黒船屋》です。
“お葉”という女性がモデルを務めたのですが、
描かれているのはその女性ではありません。
おわかりかと思いますが、
そのモデルを通して描かれているのは“しの”です。
そして黒猫は日本画家 竹久夢二自身を映した化身
といわれています。
「今すぐにでも“しの”に逢いたい、
そしてすがりつきたい」
そんな気持ちで描き上げたのではないでしょうか。
しかし、残念なことに作品が完成して間もなく、
“しの”は亡くなってしまいます。
当時は不治の病と恐れられた肺結核だったのです。
悲しい結末を迎えてしまいましたが、
これが《黒船屋》にまつわる物語です。
今回お話しした日本画家 竹久夢二の作品に限らず、
いたるところに価値のあるお品物はあふれています。
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