- 掛け軸・絵画松戸店2023/09/25
骨董品・美術品、遺品整理の高価買取
こんにちは。
ルビーをはじめ、宝石やジュエリーなどの買取専門店『くらや松戸店』です。
太古の昔から女性の心を掴んで離さない深紅の宝石、ルビー。燃えさかる炎のような情熱的な輝きを放ち、誰しも一度は身に着けてみたいと願う石です。
今回は、このルビーについて詳しくご紹介します。
ルビーはダイヤモンド、エメラルド、サファイヤと共に世界4大宝石の一つとなります。ルビーはその妖艶な輝きから<宝石の女王>といわれています。
原石はサファイヤと同じ<コランダム>という種類の石ですが、微妙なクロム(金属の一種)が含まれることで、あのように美しい赤色となるのです。
世界一硬度が高いダイヤモンドに次ぐ、9.0のモース硬度(鉱物の硬さを表す尺度の一つ。因みにダイヤモンドは10.0)を持つので、日常生活で身に着けていてもキズがつきにくいという特徴もあります。
ルビーの名前の由来は、ラテン語のルベウス(rubeus)から来ているという説があります。ルベウスは<赤>という意味です。サンスクリット語では(ratnaraj)と言われていますが、これは<宝石の王>という意味があります。
ルビーは古代から<勝利を呼ぶ石>と考えられており、危険や災難から持ち主の身を守り、困難に打ち勝つ力が秘められていると考えられていました。また所有すれば富と権力をもたらし、平和な生涯を送れるとも考えられ、王族や権力者たちがこぞって身につけていたともいわれています。
ルビーが採掘されているの原産地は、主にアジア一帯とアフリカです。詳しくはミャンマー(旧ビルマ)、スリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、タンザニア、マダガスカル、モザンビークあたりになります。
ミャンマーでは紀元600年前からルビーが採掘され、今でも世界的にもっとも有名なルビーの原産地として知られています。
最近では、2009年に初めてモザンビークでルビーが発見されました。5億年前と推定される河川の砂礫層から大量のルビーが発見され、世界最大レベルの鉱床ではないかといわれています。
また、ルビーには原産地ごとに若干特徴の違いがあります。モザンビーク産のルビーはややオレンジやパープル味のあるレッドです。スリランカやベトナム産のルビーはややピンクっぽいレッドなので、チェリーピンクと呼ばれています。
特に高品質のルビーが採れるのは、ミャンマーです。深いレッドが特徴の<ピジョン・ブラッド(鳩の血)>はミャンマー産のルビーで、品質が特に高く世界的に知られています。
ルビーの価値を判断するのは以下の3つです。
一言でルビーといっても、クロムなどの含有量により色味の出方に違いがあります。先述の<ピジョン・ブラッド>が最高品質と考えられており、やや黒味が入ると価値は下がります。他にはオレンジレッド、パープリッシュレッドといった色味もあります。
ルビーにはもともと中にキズや内包物が入りやすいため、透明度の高いものが高評価されます。ごくまれにセンター部分に三方向の光線が現れるスタールビーがあり、この場合、価値は上がります。
ルビーの価値を大きく左右するのが<カラット>(宝石の質量を表す単位)。というのも、ルビーは大きい石があまりとれない特徴があるからです。1カラットを超えるものであれば価値は上がります。もし3カラット以上の場合はかなり評価が高く、高査定になるでしょう。
一般的にカラーストーンの価値にはカットも含まれるので「ルビーの場合も当然関係があるのでは?」と思われるかもしれません。が、ルビーに関しては「このカットだから価値が変わる」というようなことは、ほぼありません。
ジュエリーの買取査定で「デザインが古くて、あまり良い査定にならないのでは?」「ジュエリーの破損でルースが外れていた」といった点などを気にして査定を諦めていませんか?
ルビーに関してはデザインや破損など気にせず、ぜひ査定に出してみてください。満足ゆく結果になる可能性は十分にあります。
査定で一番重要な点は、どこ産のルビーかになります。ミャンマー産ルビーは価値が高く、タイ産はミャンマー産より下がります。最近採掘量が多いモザンビーク産は、タイ産よりやや低めの査定になることがほとんどです。
ランクは最高級がSで、Sクラス→Aクラス→Bクラス→Cクラス→Dクラスと分けられます。
次はルビーの重さ<カラット>での判断です。ルビーは先述したように、1カラットを超えると査定価格もぐんと上がります。3カラット以上になると更に上がります。
他の査定要因として、ブランド物や凝ったデザインのジュエリーだったりする場合、買取価格がより高くなることもあります。
ルビーは、採掘された時点で内包物やキズが多くあります。そのため<エンハンスメント(改良)処理>をされているものがほとんどです。エンハンスメント処理は、石が本来持っている美しさを引き出すための最低限の処理です。
例として、ルビーやサファイヤにおいては加熱処理が行われ、エメラルドにおいてはオイルの含浸処理がありますが、これらをエンハンスメント処理と呼びます。
エンハンスメント処理の場合、天然石本来の性質自体は変えていないので、着色材を使用した人工的な加工とは区別され、処理石としては扱われません。エンハンスメント処理後も鑑別書には<天然〇〇>と記載されます。
一方、天然石に着色をしたり、プラスチックを充填するといった加工は<トリートメント処理>と呼ばれ、石本来の性質を変えている処理のため<処理石>と判別され、鑑別書にも<処理〇〇>という言葉がつきます。エンハンスメント処理の宝石のみ、天然石と同類の扱いになるのです。
ごくまれに<非加熱>と表示されたルビーを見かけることがあるかもしれません。非加熱ルビーはもとからきれいな発色をしているルビーで、加熱処理を行う必要がないと判断されたものです。ただ、非加熱ルビーの流通はとても少なく、価格も高くなる傾向があります。
ダイヤモンドにおいては4Cという評価基準があるのですが、ルビーの場合は基準がありません。ルビーの価値を決めるポイントは3つあります。
コランダムという石の種類の中で、赤色の石のみがルビーと判別されますが、赤の色味具合で価値は変わります。微量に含まれる酸化クロムの量が少ないと薄いピンク色になり、量が増えるとより赤みが増します。
クロムの量が1%程度の量になると、ミャンマー産の<ピジョンブラッド>と呼ばれる価値の高いルビーとなります。<ピジョンブラッド>レベルのルビーは非常に希少です。しかし、赤い色が深すぎることで黒味を帯びてしまうと、逆に価値は下がっていきます。
ルビーは内包物(インクリュージョン)が多い宝石です。曇りやひび割れが入っているものや、気体や液体が入っているものなどもあります。内包物の場所によって透明感も異なり、透明感が高い場合は価値が上がります。
ルビーの表面の輝きがなく、曇っているような見た目だと価値は下がります。輝きがより強いルビーは高価値です。色や輝きに深みがあるルビーの方がカットも効果的に入れやすく、最終的により輝きを増した仕上がりになります。
ただ深みがある分、見た目のサイズが小さく見えてしまうというデメリットもあります。
ルビーの査定、買取判断は鑑定士の判断次第となります。店の選び方によっては、本来の価値に気がつかず、不当に安い値をつけられてしまう可能性もあるかもしれません。
所持しているルビーをより高値で買取してほしいと思ったら、以下のポイントをチェックしてください。
購入時に鑑別書がついていた場合は、一緒に提示するようにしましょう。日本国内での購入でミャンマー産の場合は鑑別書がついていることが多いのですが、ピジョンブラッドかどうかまでの表示はされていません。
また、有名ではない機関の鑑別書は一緒に提示しても意味がないと判断されることもあります。鑑別書の有無によって査定額が上下することもあります。
買取査定に出すお店は、買取実績が多い鑑定士が在籍している店を選ぶようにしましょう。鑑定している実績が多いほど、判断力にも差が出てきます。
『くらや松戸店』では、ルビーなどの見極めが難しい宝石も専門知識のあるプロの鑑定士が査定し、詳しくご説明いたします。是非、ご相談ください。
皆様からのお電話やご来店を心よりお待ちしております。
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