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骨董品
2018/06/07

十四代酒井田柿右衛門【人間国宝】

十四代酒井田柿右衛門(さかいだかきえもん)

 

十四代目酒井田柿右衛門は、

 

有田焼を代表する陶芸家です。

 

美しい色絵の技術や「濁手」と呼ばれる

 

独特の技術を得意としており、

 

海外からも評価の高い作品を

 

次々と作り上げていきました。

 

2001年には

 

「色絵磁器」の重要無形文化財保持者として

 

人間国宝にも認定されています。

 

そんな、十四代酒井田柿右衛門の生涯と

 

手がけた作品について紹介していきます。

 

 

十四代酒井田柿右衛門とは

 

柿右衛門家の始まりは17世紀前までさかのぼります。

 

良質な陶土がとれるとして佐賀県の有田町に移住した

 

酒井田円西は息子の喜三右エ門と共に、

 

白磁や染付などを作っていました。

 

その後17世紀前半

 

赤絵磁器の制作に成功したことを機に

 

「柿右衛門」の名を名乗るようになりました。

 

そこから柿右衛門家は技術と作風を継承し続け、

 

現在までその名前を受け継いでいます。

 

 

十四代酒井田柿右衛門は1934年、

 

佐賀県で生まれました。

 

父は、のちの十三代酒井田柿右衛門となる

 

酒井田渋尾でした。

 

十四代酒井田柿右衛門は、

 

多摩美術大学日本画家に進学し

 

絵画的構想力や絵画技術の基礎を習得していきました。

 

卒業後は十二代柿右衛門や十三代柿右衛門から

 

製陶技術を学んでいき

 

1966年に陶芸家としてデビューしました。

 

デビュー後は、優れた絵画技術と、

 

柿右衛門家で受け継がれる「濁手」と呼ばれる技法で

 

数々の名作を作り上げていきます。

 

国内外で名誉ある賞をもらうようになり

 

2001年、ついに色絵磁器の分野で陶芸家として

 

人間国宝に認定されたのでした。

 

 

 

十四代酒井田柿右衛門の作品の特徴

 

十四代酒井田柿右衛門は

 

「濁手」を中心に創作活動を続け

 

作品を世に送り出してきました。

 

「濁手」とは乳白色の素地のことで

 

通常有田焼で使用するものは青みが強いのに対し,

 

濁手には青みがほとんどないのが特徴です。

 

この濁手の上から色絵を描くことで、

 

絵の色合いが引き立ち

 

鮮明な絵柄の作品が作られるようになるのです。

 

 

実は、濁手の製作は江戸中期に一度中断されており

 

長い間復興されていませんでした。

 

これを復興させたのが十四代の父と

 

祖父に当たる十三代と十二代柿右衛門だったのです。

 

十四代は、先代の技術を受け継いで

 

素晴らしい作品を世に送りだしていったのでした。

 

 

代表作

 

「濁手桜文鉢」は濁手による純白の下地に

 

鮮やかな絵が施されている作品です。

 

淡い色合いで絵が施されており、

 

やわらかな味わいが感じられる作品です。

 

一方「濁手山つつじ文鉢」は

 

赤色の鮮明な色絵が描かれており

 

見る人の眼を引く作品となっています。

 

 

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