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掛け軸・絵画
2019/11/07

浮田克躬【洋画家】

浮田克躬(うきたかつみ)

 

浮田克躬は19302月に東京都杉並区で生まれました。

 

神奈川県にあった高等小学校の在学時は

 

上手く馴染めず不登校になりがちになり、

 

その際は絵を描いていました。

 

その後1939年に第1回聖戦美術展の展示作品によって

 

洋画家になることを決意し、

 

藤嶺学園藤沢中学校に入学した際は

 

教師の灘波秀二や一水会のメンバーである

 

石川真五郎から洋画について教わります。

 

また在学中に官設美術展で活躍した

 

洋画家の小林萬吾から、石膏デッサンの基礎について

 

指導を受けました。

 

そして1945年、15歳で藤嶺学園藤沢中学校を出ると

 

同時に、東京美術学校油画科へ特例で入学しています。

 

そこでは爽やか、かつ写実的な作風で知られている

 

安井曾太郎や、堅実性の高い作風の伊藤廉から

 

絵を学びました。

 

やがて東京美術学校油画科の卒業年でもある1950

 

浮田克躬は新制作派協会第4回展において

 

『集荷場』が初入選を果たします。

 

また1954年にはグラン・クルーズ章や

 

コメンダドール・オフィシアール章を受賞した

 

田崎廣助から学び、第16回一水会展でも

 

『教会』で入選を受賞しました。

 

30代後半にはヨーロッパに渡り

 

10回新日本美術展覧会において

 

『サンマルタン水路』が特選となっています。

 

以降は国内外の風景画を描き続け

 

1979年にはブラジルの風景を描いた作品群が認められ

 

田崎廣助と同じ様にブラジル政府から

 

コメンダドール・オフィシアール章を受賞しました。

 

1989年8月にこの世を去ります。

 

 

 

作品の傾向と特徴

 

浮田克躬は1959年から8年掛けて北海道を描いた

 

「北の風景」シリーズなど、

 

活動初期から風景画を描き続けてきました。

 

これらの作品には赤い屋根がある集落や

 

断崖が描きこまれていることが多いのが

 

特徴の一つとなっています。

 

浮田克躬の作品は構図や色彩感覚が洗練されており

 

絵の具を幾重にも塗ったマチエールは美しく、

 

また独特で具象絵画の代表的存在と言われています。

 

 

 

■マチエール

 

マチエールとは、元々は材料や材質を現す言葉ですが

 

絵画においては作品表面の見た目的な効果を指します。

 

薄塗り、厚塗り、など塗り方によって

 

作家の個性が出てきます。

 

 

 

海外の国から賞を獲るまでに至った浮田克躬

 

不登校であった時代から風景画を描き続け

 

ブラジルの風景を描いた作品で

 

ブラジル政府から賞を獲るまでになったことは

 

やはり特筆すべき点だと思います。

 

浮田克躬のその半生について知ると

 

勇気付けられる所もあるのではないのでしょうか。

 

 

 

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