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2019/12/12

斎藤真一【洋画家】

斎藤真一(さいとうしんいち)

 

斎藤真一は19227月に岡山県児島郡で生まれます。

 

軍人の息子として生まれますが、

 

その父は都山流尺八を代表する人物でもあるなど

 

芸術に大きく影響を受けた環境でもありました。

 

斎藤真一自身としては、中学在学時代に

 

地元にある大原美術館に何度も足を運び、

 

美術館に飾ってある「黒の連帯」と呼ばれるほど

 

黒を多用する画家シャルル・コッテ。

 

同じく画家で大胆な画面構成と、

 

色彩感覚で知られているエル・グレコの作品に

 

強い感銘を受けています。

 

なお自身の娘を題材にした作品群で有名な

 

岸田劉生について書かれた「美の本體」も、

 

斎藤真一の愛読書として知られています。

 

斎藤真一はしばらく教師として働いていましたが

 

1959年にフランスへ留学。

 

独学で絵を学んでいたのですが、

 

この頃には本格的な絵の勉強を始める事となりました。

 

また猫の作品群が有名な画家の藤田嗣治と交流を始め

 

東北地方をテーマにした作品を描くように薦められ

 

一年間の留学を終了した斎藤真一は、

 

実際に言われたアドバイスを元にした

 

作品制作を始めます。

 

その際に目の見えない女芸人である瞽女の事を知り

 

以降この斎藤真一が長年描く作品群となります。

 

1994年9月に息を引き取っています。

 

 

 

作風

 

斎藤真一の瞽女をテーマにした作品群は

 

20年間ほど描き続けられています。

 

やはり瞽女について取材を行いましたが

 

その数は少なくとも100人は越え、

 

彼女達の泊まった宿も300以上もある

 

と調べ上げました。

 

それらをまとめたエッセイ「瞽女=盲目の旅芸人」は

 

1973年に発表し

 

24回日本エッセイストクラブ賞を受賞。

 

絵画作品としては1971年発表の『星になった瞽女』で

 

14回安井賞佳作を獲得するなどしています。

 

瞽女の絵画作品群の特徴としては

 

遠近法や陰影法について考えず漫画のように

 

人物を簡略化しているのが特徴と言われています。

 

また描かれている瞽女からは

 

悲しみや宿命などが感じられます。

 

 

 

その時代を生きた女性達を捉えた斎藤真一

 

他にも遊郭について描いた「吉原細見」や

 

同じく女性を描いた「昭和ロマン」

 

と称されるシリーズも描いています。

 

なお斎藤真一は“生命の尊さを見つめたい”

 

との発言も残しています。

 

昔よりも女性が強く自己主張をするようになった

 

現代から見ると、斎藤真一の描く女性像は

 

何か特別なものに感じるかもしれません。

 

しかしその時代を生きた女性達の気持ちを

 

強く映し出しているのは間違いありません。

 

斎藤真一の作品群は1993年に

 

山形県天童市にて開館された出羽美術館分館

 

斎藤真一心の美術館で見られます。

 

 

 

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