お役立ち情報
掛け軸・絵画
2020/01/16

平松譲【洋画家】

平松譲(ひらまつゆずる)

 

平松譲は19144月に東京にある三宅島で生まれました。

 

その後1929年に小学校を出ると

 

同時に豊島師範学校に入ります。

 

この在学中には能勢亀太郎が開く能勢洋画塾にも通い

 

そこでは女性の美しさを追い求めた

 

洋画家の伊藤清永や、関口茂と知り合いました。

 

そして1933年には故郷の三宅島で描いた

 

『樹下』を第14回帝展の場に出し初入選。

 

次の年には豊島師範学校を出ますが、軍隊経験を経ます。

 

軍隊経験を終えると教師となり、

 

教えながらも作品制作は続け

 

1934年の第10回白日展では『静物』が入選となるなど

 

戦後となってからも白日典展や新文展、日展において

 

出品及び受賞を重ねていきました。

 

1957年には銀座にて自身初となる

 

個展の開催を成功させるほどとなり、

 

やがて1963年、ヨーロッパへ渡ると見聞を重ね

 

半年後、帰国と同時に教師を辞めています。

 

以降も白日展や日展に作品を出品し

 

文部大臣賞や内閣総理大臣賞などの受賞を重ねたほか

 

日展の評議員や日本芸術院会員などの

 

要職を務めました。

 

そして20137月、99歳で息を引き取っています。

 

 

 

多種多様な風景画が特徴

 

平松譲は細かな描写力と油彩の良さを活かした

 

風景画を多く描いていることで知られています。

 

1950年の第6回日展において出品した

 

『南窓』においては、女性やテーブルに果物など

 

多数の要素がありながらも

 

「光を見事に取り入れ爽やかさが十二分にある」

 

と言った趣旨の評価で特賞を獲得。

 

また今までの経験と技術の集大成と言われているのが

 

1985年の第17回改組日展で出した『南風わたる』で

 

文部大臣賞を受賞しています。

 

なお1991年には第23回改組日展において

 

TOKYO』を出し、日本芸術院賞を獲得。

 

1930年頃には静物がよく見られ

 

その後人物をメインに挟み、1980年代になると

 

建物含む風景画が目立つ、となると

 

これらの作品は平松譲の年代ごとの作品の傾向を表した、

 

代表作とも言えます。

 

 

 

強い興味を持ち続けた平松譲

 

平松譲は活動終盤まで積極的に作品を描いています。

 

風景画としては自然のものから建物まで

 

多種多様に描いていますが、

 

大自然のある離島出身として拘らない、

 

幅広い題材も平松譲の強みであるように感じます。

 

また離島を出て豊島区で学んだ事も

 

大きな経験として活かされたのは間違いありません。

 

なお1980年代からは

 

カラフルな色合いと荒いタッチで

 

画面の隅まで対象物を描くのが特徴となっています。

 

平松譲は総じて好奇心を強く持って

 

作品を描いてきたことが伺えます。

 

 

 

一覧に戻る

このカテゴリの最近のお役立ち情報

片づけ始める前にご相談ください

賢い遺品整理・蔵整理

眠っている品物に思わぬ価値がある場合があります。

遺品整理業者・リサイクル業者は、骨董美術品類に高額をつけることはできません。

さらに処分費もかかります。無料査定・買取で賢い遺品整理・蔵整理をお勧めいたします。

  • KURAYAにご相談ください

    • どのように物が売れるのか知りたい
    • 骨董品などの遺品整理に困っている

    買取専門店KURAYAは,骨董品,金・プラチナ、ブランド品、ブランド時計、ダイヤモンド、切手、古銭、勲章、日本刀・鎧兜、掛け軸・絵画、版画、おもちゃ・ノベルティ、 高級食器、珊瑚、翡翠・鼈甲・琥珀、カメラ、鉄道模型,、着物・小物、鉄瓶・茶道具 ,墨・書道具など確かな目で高額買取いたします。

    買取専門店くらやは、新しいもの・古いもの、どんなお品も対象に鑑定する買取専門店としてオープンいたしました。貴金属・ブランド品買取をはじめとし、 古物・切手の買取・骨董品の買取に力をいれております。 ご自宅に眠っている貴金属・ブランド品・骨董品などはございませんか?古物・貴金属・ブランド品などを整理したい方、 現金が必要な方、お引越しで荷物を整理したい方、遺品整理、古い蔵を取り壊して中身を処分したい方など、様々なお客様からご利用いただいております。

査定・買取依頼する
簡易WEB査定