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骨董品
2019/07/26

中里逢庵【工芸作家/陶芸】

中里逢庵(なかざとほうあん)

 

中里逢庵は1923年5月に佐賀県唐津町で生まれます。

 

父は古窯跡の古唐津を

 

現代に蘇らせた事で知られている、

 

12代目・中里太郎右衛門として知られていました。

 

中里逢庵は1943年に

 

東京高等工芸学校工芸図案科を出て、

 

3年後には戦争から無事生き延びた父と弟と共に

 

御茶碗窯を拠点に半農半陶の生活を送ります。

 

また中国や朝鮮の古陶磁器に詳しい陶芸家の

 

加藤土師萌が訪ね、

 

そこから古唐津陶技の復元について学びました。

 

やがて1952年に日本美術展に『牛』で初入選となり

 

その5年後の『陶・叩き三島花器』にて北斗賞を獲得。

 

また1969年、46歳の時に13代目として

 

中里太郎右衛門を襲名。

 

同年には韓国やインドネシアなどアジア各地を周り

 

さらに研究を深めていきます。

 

こうして唐津焼としてだけでなく

 

陶芸界全体として中心人物となり、

 

2007年には日本芸術院会員の座に就き

 

2009年3月にこの世を去りました。

 

 

 

唐津焼と独自の拘り

 

中里逢庵は古唐津の中でも特に

 

叩きの技法に称賛が集まっています。

 

古唐津は豊臣秀吉が朝鮮出兵をした時に

 

現地にいた職人にベースがあります。

 

朝鮮の職人が日本で古唐津を作り、

 

絵唐津や奥高麗、斑唐津など

 

様々な種類が生まれました。

 

中里逢庵はそのような歴史のある古唐津の

 

復元をしただけでなく、独自の拘りを

 

叩きに関しても見せています。

 

古唐津は叩きの技法により、

 

水漏れが発生しない丈夫な焼き物ですが

 

その叩きに起こる微妙な歪みがある事で

 

女性の美しい身体のラインが出るように

 

意識していました。

 

 

 

半陶半農について

 

半陶半農とは農作業を日々しながらも、

 

同時に陶器作りを行う生活の事を指します。

 

福岡県朝倉郡東峰村では半陶半農の生活を

 

元々実施していますが、佐賀県有田町にて

 

地方創生推進交付金を使った

 

「ありた『半農半陶』推進計画」も

 

最近は行われています。

 

 

 

唐津焼を通して焼き物に貢献した中里逢庵

 

唐津焼は日本や世界各地の焼き物の

 

原点とも言われています。

 

唐津焼が日本で作られた頃、

 

唐津港から近畿から西側のエリアに広がりました。

 

その為地域全体の焼き物をひっくるめて

 

唐津焼と言うかたちで定着されています。

 

また九州や関西で使われている、

 

足でろくろを蹴って回す蹴ろくろや土灰釉。

 

それに火が昇るように作られ、古い場所では

 

中国や朝鮮、今では欧州地方でも使われている

 

登り窯の技法も唐津焼には使われています。

 

 

 

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