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掛け軸・絵画
2020/04/24

中村琢二【洋画家】

中村琢二(なかむらたくじ)

 

中村琢二は1897年4月に

 

新潟県佐渡郡で生まれました。

 

なお堅実な作風と自身の妻をモデルにした

 

裸婦画で知られている画家の、

 

中村研一の弟としても知られています。

 

また自身に掛かっていた

 

病気の治療をしていた時期に、兄からの薦めで

 

画家になる事を決意したともいわれています。

 

その後30歳の時に第17回二科展において出品した

 

『材木座風景』が初入選となり、また同年には

 

日本の風土を描きながら

 

明快な近代的な表現として残した

 

安井曽太郎から指導を受け始めます。

 

1937年には第1回一水会展で

 

『母と子』と『二人の女』が入選となり

 

翌年も同展で受賞。

 

また1946年には一水会の委員になると

 

一水会を代表する人物となりました。

 

また、1954年の『扇を持つ女』では

 

芸能選奨文部大臣賞を獲得しています。

 

このようにこれだけの活躍にも関わらず

 

二年後の1956年に開催した古典派中村琢二にとって

 

初めてのものとなりました。

 

以降も1962年に第5回日本美術展覧会で発表した

 

『画室の女』は文部大臣賞を獲得するなど

 

活躍を続けていきます。

 

やがて日本美術展覧会の参与や

 

日本芸術院の会員など要職を歴任し

 

1988年1月に90歳で息を引き取りました。

 

 

 

作風

 

中村琢二は人物や背景などを中間色を使って

 

穏やかな雰囲気の作品として表現しています。

 

また構図もシンプルで柔らかなタッチでもある為

 

多くの人に好まれる作風だと考えます。

 

なお40代以降になると、

 

モダンな感覚を身に着けた写実性のある作風として

 

確立させてきたと言われています。

 

 

 

関連用語の細かい解説

 

・一水会

 

現在も続いている1936年に設立された美術団体です。

 

「芥子園画伝」の中にある”十日一水五日一石”

 

を命名のきっかけとし、

 

確かな写実性穏健な色彩感覚で知られている

 

石井柏亭を中心に結成されました。

 

西洋絵画の伝統と言う形だけなぞらえた芸術を否定し

 

誠実な作品制作を行うと言う意志を示すために

 

立ち上がりました。

 

・日本美術展覧会

 

日展の愛称を持ちます。

 

1946年に文部省美術展覧会を

 

引き継ぐ形で誕生しました。

 

日本画と洋画、彫刻や工芸美術に

 

書の5部門で成り立っています。

 

現在も存続し、日本で一番の規模を持つ

 

公募展と言われています。

 

 

 

中村琢二の作品は生家美術館で見る事が出来ます

 

中村琢二の作品は福岡県宗像市にある

 

中村研一・中村琢二 生家美術館で見られます。

 

幼い頃を自然の豊かな福岡県宗像市の

 

生家で過ごした事が起因しており、

 

作風の根底を形作ったとも言われています。

 

そして二人のスケッチや日記帳などもあるので

 

二人の存在が身近に感じらるはずです。

 

 

 

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