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2025.06.29
松山店

眠っている掛軸に驚きの価値が─松山市で掛軸を売るなら「買取専門店 くらや 松山店」にお任せください!

9:49 pm

書や絵画、仏画などを布地に仕立て、巻いて収納できる「掛軸(かけじく)」。和室を彩る日本の伝統的な美術品として、長年にわたって愛され続けてきました。近年では、古い和室の整理やご実家の遺品整理をきっかけに、掛軸を手放す方も増えています。

この記事では、掛軸の歴史や種類、その骨董的価値について解説するとともに、私たち「買取専門店 くらや 松山店」での買取ポイントや実際の買取エピソードもご紹介します。

掛軸とは?その成り立ちと役割

掛軸(かけじく)は、絵画や書を布や紙で装丁し、木製の軸を上下に取り付けて巻いて収納できるようにした、日本独自の美術様式です。仏教とともに中国から日本に伝わった「軸装」の技法がルーツとされ、鎌倉時代には僧侶や武士の間で床の間に掛けて鑑賞する文化が定着しました。

日本では、掛軸は単なる装飾ではなく、**「その場の空気を整える精神的装置」**として捉えられています。例えば、茶室では亭主がその日の客や季節に合った禅語や絵画を選び、床の間に掛けて「一期一会」の空間を演出します。仏事では仏画や名号が用いられ、厳粛な場の象徴として心を静めます。

巻いて収納できる構造は、湿気の多い日本の風土に適しており、また季節や行事ごとに掛け替えるという習慣も、日本人の自然観や行事文化と密接に結びついています。掛軸は、日本人の「時を感じる力」と「場の空気を整える心」を体現する、極めて日本的な芸術品なのです。

掛軸の種類と特徴

掛軸は描かれている内容や用途によっていくつかの種類に分類されます。以下では、骨董市場で特に価値が評価される主なタイプをご紹介いたします。

● 書軸(しょじく)

墨で書かれた詩・和歌・禅語・漢詩などが中心。書体には楷書・行書・草書・隷書など多様なスタイルがあり、書家の精神性や筆勢が反映されるため、「書は人なり」とも言われます。

特に臨済宗や曹洞宗の高僧による禅語は、茶道の場で重宝され、茶掛けとして人気があります。江戸時代の僧・白隠慧鶴や明治期の山岡鉄舟など、有名人の書は骨董市場でも高値で取引されます。

● 絵画軸(山水画・花鳥画・人物画など)

絵画軸には、日本画の様式で描かれた様々なモチーフが含まれます。四季の草花、鳥、山水、人物、動物などが繊細な筆致で描かれ、室内の装飾としての役割だけでなく、鑑賞用としても評価されます。

たとえば江戸時代の円山応挙、近代では横山大観、上村松園、竹内栖鳳といった名だたる画家の掛軸は、芸術性の高さと希少性から、高額査定が期待されます。

● 仏画(ぶつが)

仏教に関連する図像や曼荼羅(まんだら)、阿弥陀如来・観音菩薩などを描いた宗教画です。寺院だけでなく、信仰心の厚い一般家庭にも伝わっており、法事や年忌などで使われることもあります。

密教系の複雑な構図のものや、古代絵巻を思わせる構成の仏画は特に評価が高く、宗派や時代背景によって市場価値も大きく変動します。

● 茶掛(ちゃがけ)

茶の湯の場で用いられる掛軸で、主に禅語や茶人による書が多く見られます。茶会の趣旨や季節に合わせて選ばれるため、空間の主役ともいえる存在です。千利休の流れを汲む表千家・裏千家・武者小路千家の流儀によって好まれる語句や様式も異なります。

茶道具の世界では、掛軸は茶碗や釜と同様に重視され、「床の間を見れば亭主の心得が分かる」とまで言われるほど、茶掛の選び方は重要視されています。

掛軸の価値を決める5つの要素

骨董市場において、掛軸の価値は複数の要素によって総合的に判断されます。私たち「くらや松山店」では、以下のような観点から一点一点丁寧に査定を行っています。

① 作者(作家・僧侶・書家)の真贋と評価

もっとも大きな査定ポイントは「誰が書いたか・描いたか」です。近代日本画家や書家はもちろん、禅僧や政治家・文化人など幅広いジャンルの人物が掛軸を遺しています。

落款(らっかん)や印章、箱書き(はこがき)を手がかりに、真筆かどうかを見極めます。特に、現存数が少なく希少性の高い作家の作品は高値が付きやすい傾向があります。

 

② 制作時代(時代考証)

制作年代が明らかになることで、作品の文化的価値や美術史的背景も明確になります。例えば、江戸時代の禅僧による書、明治時代の日本画などは、当時の流派や技法、表装様式から特定されることもあり、鑑定ポイントとなります。

江戸初期〜中期の作品は特に評価が高く、さらに保存状態が良いものは市場でも高額で取引されます。

③ 表装・軸先などの装丁

掛軸は「本紙(書画の部分)」だけでなく、それを引き立てる表装の仕立てにも価値があります。裂地(きれじ/布部分)の柄や質、巻緒(まきお)、軸先の素材(象牙・漆・木製など)も重要な査定対象です。

特に「象牙軸」や「唐物裂(からものぎれ)」を使用しているものは、装丁そのものにも高級感があり、骨董的価値が上乗せされます。

④ 保存状態(経年劣化の度合い)

虫喰いやカビ、破れ、折れ、ヤケなどはマイナス要因になります。ただし、修復可能な範囲であれば、大きな減額とはならない場合もあります。

また、「丁寧に保管されていたことが分かる」状態の良さは、高評価に繋がる重要な要素です。

⑤ 付属品の有無(共箱・識者箱書・仕覆など)

掛軸には、**共箱(ともばこ)**と呼ばれるオリジナルの箱が付属することがあります。この箱に書かれた情報(作品名・作家名・箱書)によって、真作である可能性が高まり、査定額がアップします。

また、著名な茶人や識者による「箱書」や「極札(きわめふだ)」がある場合、その人物の権威により真贋の信憑性が増し、価値が一気に跳ね上がることもあります。

掛軸の保存と劣化について

掛軸は紙や絹といった繊細な素材で構成されており、湿度・温度・光・虫害の影響を受けやすいため、正しい保存方法がその価値を大きく左右します。状態が良い掛軸は、同じ作家の作品であっても買取価格に数倍の差が出ることもあります。

▽劣化の原因と注意点

・湿気・乾燥:日本の四季は湿度変化が激しく、特に梅雨や冬場の乾燥は要注意。絹本や紙本が波打ったり、剥離する原因になります。

  • ・直射日光・紫外線:日焼けにより紙が脆くなり、墨が薄れ、色彩が褪せます。床の間に飾る場合でも、日中の陽が直接当たる場所は避けることが基本です。

  • ・虫害(シミや穴):特に古い作品に多いのが虫食い。表装布や巻緒部分が狙われやすく、防虫香の使用や防虫紙の同封が効果的です。

  • ・カビ・シミ:風通しの悪い場所に保管されると、表装や箱にカビが発生し、酸化・腐食が進行します。

▽保管のコツ

使用しない期間は桐箱に収め、さらに風通しの良い場所で保管する

  • ・季節ごとに一度広げて空気に触れさせる(虫干し)

  • ・防虫香やシリカゲルを桐箱に同封する

  • ・箱ごとさらに布に包み、湿気対策を徹底する

 

表装の修復や仕立て直しが必要なケースもありますが、手を加える前に専門鑑定士にご相談いただくことをおすすめします。時には、古い表装自体に価値がある場合もあるためです。

【出張買取エピソード】中川一政の力強い書──ご依頼主が「頼んでよかった」と語った一幅

眠っている掛軸に驚きの価値が─松山市で掛軸を売るなら「買取専門店 くらや 松山店」にお任せください!

ある日、松山市内にお住まいの90代の男性から、出張買取のご依頼をいただきました。
「昔から集めていた掛軸が押し入れに眠っていて、もう使うこともないだろうから…」とお電話をくださったのは、穏やかな口調のご年配の方。ご自宅の整理を少しずつ進めていらっしゃるとのことでした。

お伺いすると、和室に並べられた掛軸は、仏画、茶掛、書軸などジャンルは多岐にわたり、いずれも丁寧に保管されていた様子が伝わってくる品ばかりでした。

その中でもひときわ目を引いたのが、重厚な筆づかいで漢詩が書かれた一幅の書。見事な筆致に加え、落款に記されていたのは――
**「中川一政」**の名。

中川一政(なかがわ かずまさ)は、文化勲章を受章した昭和の代表的な芸術家。画家としてはもちろん、書の世界でも知られた存在で、その書風はどこか絵画的でありながら、内面のエネルギーが直に伝わってくるような力強さを持っています。

拝見した掛軸は、墨のにじみや余白の取り方など細部にまで神経が行き届いており、まさに中川一政らしい存在感のある作品でした。共箱が付属しており、表装の裂地も上質なもの。保存状態も良く、真筆として十分に評価できるお品物でした。

そして、最後にはこんな言葉をいただきました。

「わざわざ来てもらって、話もちゃんと聞いてくれて、助かりました。やっぱり、専門の人に見てもらえてよかったです。」

ご自身の大切な一品を次に託すご決断に、私たちも身が引き締まる思いでした。
ご高齢のお客様にとって、重たい掛軸を店頭まで運ぶのは大きなご負担。出張買取ならではの安心感と、じっくり時間をかけた査定が、ご満足につながったようでした。

出張査定と店頭査定の違い

「数が多い」「重くて運べない」「整理中にいろいろ見つかった」——そんなお客様にご好評いただいているのが、「買取専門店 くらや 松山店」の無料出張買取サービスです。

◎ 出張査定のメリット

  • ご自宅にいながら査定・相談が可能

  • ・破損リスクを回避できる

  • ・他の骨董品との一括査定ができる

  • ・思い出の品を一緒に整理しながら進められる

特に、掛軸は巻き方や保管状態によっては扱いに注意が必要な品です。経験豊富な鑑定士がその場で状態確認を行うことで、より正確で信頼できる査定額を提示できます。

もちろん、1点だけの持ち込み査定も大歓迎。お時間がない方や、すぐに現金化したい方には、店頭でのスピード査定もご用意しております。

まとめ|くらや松山店で掛軸を適正査定・高価買取

掛軸は、時代や文化を映し出す貴重な美術品です。そこに書かれた一筆一筆、描かれた山水や花鳥、仏の姿には、当時の思想や美意識が宿っています。

しかし、その価値は一見して判断できるものではなく、作家、保存状態、箱書、表装など、多くの要素を総合的に見る目が必要です。

私たち「くらや松山店」では、骨董・美術品に精通した鑑定士が常駐し、1点ずつ丁寧に拝見いたします。地域密着の姿勢と全国相場を反映した適正価格で、皆様の大切なお品物に新たな価値をご提示いたします。

掛軸は「使わないから」と手放す前に、一度ご相談ください。
価値ある一幅が、次の持ち主へと橋渡しされるお手伝いをいたします。


眠っている掛軸に驚きの価値が─松山市で掛軸を売るなら「買取専門店 くらや 松山店」にお任せください!

【店舗情報】
買取専門店 くらや 松山店
所在地:愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階
営業時間:10:00~19:00(年中無休)
お問い合わせ:089-950-4334

駐車場 : あり/無料 1,140台
出張査定・相談無料|予約不要|初めての方も安心

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電話089-950-4334
営業時間10:00~19:00
住所愛媛県松山市天山1丁目13-5 イオンスタイル松山3階
アクセス 伊予鉄道横河原線 いよ立花駅より徒歩7分

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