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旭川店
2020/09/15

北海道旭川市 書道具の買取|硯 墨 筆 紙|見落としがちな書道具達

2:24 am

 

ブログをご覧の皆様、ごきげんよう。
書道具をはじめ、遺品整理や生前整理などに関わる〈ご不用品〉の買取をしている買取専門店『くらや旭川店』店長の大平雅之と申します。
オープンして1か月が経ちました。今回のブログでも買取専門店『くらや旭川店』とは一体どういうお店なのか、引き続きご紹介できればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

見落としがちな書道具達

骨董品やお道具類の中でこれまでの買取実績から比較的、査定のご相談が多い品目が書道具です。『くらや旭川店』に、ご相談が多い理由は、お取り扱いをしている店舗が少ない事もあるのではないかと考えています。興味のない方にとっては、処分(捨てる)の対象になってしまう事も事実…。書道具は美術品要素の高いお品物です。特に唐物(中国)は人気が高く、高額査定になる可能性が期待できますので、是非覚えておいてください。

 

ここからは、書道具の中でも具体的にどんなものを見落としてしまうのか…というお話です。

 

基本的に、書道をするにあたり、最低限必要な道具があります。まず、墨汁が必要なので墨と硯、字を書くために筆と紙がないと書道は成り立ちませんし、昔から〈文房四宝〉と呼ばれています。

 

持ち込みをしてくださるお客様に限りますが、文房四宝でありながら見落としがちなのが紙、一般的に言うと、ひとつは〈半紙〉です。お客様のお話から推察すると…。紙だから「売れない」、もしくは「売れても知れている」だろうと考えていらっしゃるようです。尚且つ、重くて場所をとる為、持ち込みがし辛いといった理由が挙げられます。

 

もう一つは〈印材〉です。
既に彫られたものでも査定対象のお品物なのですが、ご存知ない方からすると見た目は「ただの石」なので、捨てられやすいお品物になります。大半は寿山石(じゅざんせき)と呼ばれる石ですが、中には鶏血石(けいけつせき)や田黄石(でんおうせき)など希少価値の高い印材もありますので要注意です。

 

そして、書道関連の書籍も対象のお品物です。
実際のところ、全ての書籍にお値段を付けられるとは言い切れませんが中には、拓本などで高価買取が見込めるお品物ものもあります。

2:24 am

書道の歴史

では、そもそも書道と言う文化はいつからあるのでしょうか?歴史を振り返ってみましょう。

 

皆様が、ご存じのとおり漢字は中国から伝わりました。弥生時代に伝わってきたといわれ、文字として使われるのは3世紀から5世紀あたりだと思います。仏教と深く関りがあり、学校の教科書にも出てくる聖徳太子や聖武天皇により写経(字のままですがお経を書き写すこと)が盛んに行わました。遣唐使や遣隋使が中国文化を日本に伝来させたことも重なり、書道文化が発展したのです。

 

更に平安時代、〈三筆〉と呼ばれる書道に長けた嵯峨天皇、空海、橘逸勢らによって、日本風にアレンジしていこうという動きがありました。これは、書道に限ったことではなく後、建築、工芸、彫刻などの文化においても日本特有の文化が発展していきます。これを〈国風文化〉と呼びます。

 

かな文字も確立されていくと漢字とかなを組み合わせた〈和様書道〉が完成し、書道の発展は加速していきました。しかし、足利氏の時代から戦国時代に突入すると、一時衰退します。戦国時代が終わりを迎えると、江戸時代から書道の発展は再始動。今でいう学校〈寺子屋〉が開かれ、庶民にも書道が広まりました。明治になると、芸術として書道が認識され始め、大正では書道団体が結成されるまでになり、現在に至ります。

書道家や骨董収集家に愛される書道具達(文房四宝)

芸術としての〈書〉を書き上げるにあたり、書道具に拘る方も多いのは事実です。歴史ある書道具は骨董品としての価値もあり、骨董収集家の間で人気のあるお道具といえます。一般的には硯が特に重宝されますが、買取実績からは一概にそうとも言い切れません、。先に申し上げた通り、書道は元を辿れば中国から伝来したものですから、中国の古い書道具はとても人気があります。

 

そこで改めて文房四宝のポイントを紹介させていただきます。

【硯】

中国の硯は唐硯(とうけん)、日本の硯は和硯(わけん)と呼ばれています。名のある硯は全て石で出来ており、その産地による名前が付くのです。

 

まずは唐硯についてご紹介させていただきます。唐硯と言えば端渓硯(たんけいけん)が有名ですが、その中でも色々な種類があり、昔から〈端渓三大名坑〉と呼ばれる有名な産地があります。老抗・抗子巌・麻子抗の3つです。現在は全て閉鎖されている為、名抗の硯の希少価値は、これから上がるのでは…と推察しております。中でも、老抗の硯は最高級品とされています。

 

そして、〈四大名硯〉として端渓硯・歙州硯(きゅうじゅうけん)・洮河緑石硯(とうがりょくせきけん)・澄泥硯(ちょうでいけん)があります。

 

次に和硯の伝統工芸品として認められた硯を2つ、ご紹介します。

赤間硯

山口県の下関市や宇部市で産出される赤間石で出来た硯です。赤間石は、主に赤褐色(例えるなら朱泥の急須のような色)で輝緑凝灰岩に属し、粘りがあり、割れにくい為、彫刻などの加工に適した石である為、観賞用の硯が数多く存在します。山口県無形文化財として堀尾信夫さんと日枝敏夫さんが認定されました。

雄勝硯

宮城県石巻市で産出される雄勝石で出来た硯です。雄勝石は、黒色で黒色硬質粘板岩に属し、粘板だけに圧縮、曲げに強く、経年劣化の耐性も優れ、国指定伝統工芸品として認められております。

【墨】

墨の主原料は煤(すす)と膠(にかわ)です。
煤は大分して油煙と松煙があり、字のとおり油煙は油を燃やした煤、松煙は松の木や樹脂を燃やした煤になります。洋煙墨という煤もありますが、前者と比べると品質は劣るので、ここでは省略させていただきます。

 

膠は動物の皮や骨を煮込んで出た溶液です。
硯と同じように、中国の墨は唐墨、日本の墨は和墨と呼びます。中でも、古墨と言って質の高い古い墨は価値があり、書道の歴史がより深い唐墨はより価値の高いものになります。製造された時代によって宋墨・明墨・清墨と区別されますが、宋墨はほぼ見かけることはないでしょう

【筆】

筆においても中国の筆〈唐筆〉が人気で、作られた年代や、筆管(筆を持つ棒の部分)、銘や獣毛の種類などによって価値が変わってきます。

【紙】

書道具に使用される紙は一般的に全てを総じて半紙と呼ばれておりますが、正確に言うと、約24.3cmx33.4cmのサイズのものを指し、他にも異なるサイズの紙があります。

 

・2x8尺(1尺30cmとして60cmx240cm)
・尺八屏(53cmx234cm)
・六尺画仙(96cmx180cm)
・3x6尺(90cmx180cm)
・2x6尺(60cmx180cm)
・五尺画仙(84cmx150cm)
・四尺画仙(69cmx136cm)
・聯落ち(53cmx136cm)
・半切(34.5cmx136cm)
・八つ切(17.5cmx68cm)
・全壊紙(36.5cmx48.5cm)
・半壊紙(24.5cmx36.5cm)

 

当店で買取実績の多い中国の宣紙(紅星牌や金星牌など)は若干サイズがずれますが概ね尺八屏、2x6尺、四尺画仙、半切りのサイズが多いです。宣紙の中でも原料の配合などにより、綿料単宣、綿料夾宣、綿料二層夾宣…と呼び方も区別されます。紅星牌を筆頭に宣紙は人気が高く、状態や量にもよりますが高価買取のが期待できるお品物といえそうです。

2:24 am

まとめ

最後までご閲覧いただき誠にありがとうございます。
少しでも多くの方にご理解いただき、書道具はお道具でもあり美術品としての可能性も秘めています。また、手放したい方もいらっしゃれば、その価値を知り必要としている方もいらっしゃるのです。書道具に限ったことではありませんが、橋渡し役として『くらや旭川店』をご利用いただければ幸いです。

 

 

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