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掛け軸・絵画
2020/07/09

高橋広湖【日本画家/熊本県/巽画会】

高橋広湖(たかはしこうこ)

高橋広湖は1875年6月に熊本県山鹿市で生まれました。ちなみに本名は久馬記と言います。また父は雲谷派の画家で神社の絵馬の作品を描き続けた観松堂雪長であり、高橋広湖の弟のうち二人は画家として活躍している芸術一家でもあります。高橋広湖は父からその雲谷派について学んでおり、さらに1892年に地元の南画家の犬塚松琴からも教わりました。次に今紫と言う名前で公演を行っていた、芸妓の高橋こうの演舞のデッサンをし続けたことを転機に1897年に上京。高橋こうの養子になり名字も高橋へと代わります。

日本美術院の立ち上げに関わった画家である、松本楓湖の開く安雅堂画塾にも参加し、号を松本楓湖から名前の一部を頂く形で広湖としました。1899年に第7回日本絵画協会や第2回日本美術院連合絵画共進会でも作品を出し、受賞を重ね続け、さらに1905年に『都美様図』を巽画会の場で出すことで支持を獲得。1907年には『蒙古襲来図』を博覧会にて出品し銀牌を獲得しました。

このように活躍を続けますが、その5年後の1912年6月に37歳の若さで息を引き取っています。

 

 

高橋広湖の作品の特徴は?

歴史画が特に優れていると言われています。また仏画や山水画、美人画などありとあらゆるテーマで描いているのも高橋広湖の特徴です。

作風としては日本画をベースとして、西洋画のテイストを加えています。

 

 

高橋広湖の他の功績などは?

このように高橋広湖が幅広い題材で描いているのは、もちろん多くのジャンルについて研究していることも起因となっています。新しい作風について考えていた高橋広湖は当時の日本画家の代表的存在達が取り組んできた、空気や光を書き記すために輪郭線を使わない朦朧体や、西洋画にある特徴的な立体感や陰影法を使っていきました。

一方で巽画会では審査員を務めたり弟子がいるなどして、若くして巽画会の一員としても注目された存在となりました。

 

 

各ワード紹介

■雲谷(うんこく)派

安土・桃山時代の画家である雲谷等顔が始まりとなっています。雲舟について間接的に学ぶ努力を行い、また広島城主の毛利輝元からの達しで雪舟の山水長巻を模写しました。

その雪舟の教えを引き継いでいるのが雲谷派であり、大胆な構図に持ち味があります。

 

■安雅堂画塾

『蒙古襲来・碧蹄館図屏風(六曲一双)』や『和装西洋婦人像』などが有名な日本画家の松本楓湖が、浅草の自宅にて開きました。

自身の師匠である菊池容斎の教えを広げる目的もあるのですが、今村紫紅や速水御舟と言った日本美術史に名を残す多くの画家を輩出しました。

 

■巽画会

1896年に村岡応東と大野静方、遠山素香によって設立されました。新傾向派の画家たちの活動場となりましたが横山大観や菱田春草。北山清太郎や堅山南風など多くの作家がそこで腕を奮いました。

 

 

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