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墨・書道具
2019/09/27

雨宮静軒【工芸作家/硯】

雨宮静軒(あめみやせいけん)

 

雨宮静軒は、1892年に、山梨県で江戸時代から続く

 

甲斐雨端硯本家の硯職人の家系に生まれました。

 

そして、17歳で

 

東京美術学校付属工芸講習所を終了すると

 

竹内栖鳳に師事して図案を学び、

 

作品を次々と発表して

 

その才能を開花させていきます。

 

その後雨宮静軒が20代前半の頃に参加した

 

東京大正博覧会では銅牌を受賞。

 

また、1916年には台湾勧業共進会で銅牌、

 

1922年の平和博覧会では金賞、その3年後には

 

熊本市国産共進会で二等賞を受賞しました。

 

1931年からは帝国美術展に出品を重ねて

 

4回の入選を果たします。

 

また、自身が43歳から45歳までの間は

 

朝鮮美術展(工芸部門)の審査員も務めました。

 

以降も各展覧会に出品を続け、

 

文部省美術院展に出品して入選6回、

 

日本美術展覧会に出品を8回重ねています。

 

その他にも1957年から1972年まで

 

日本伝統工芸展に出品を続けて

 

日本工芸会の正会員になっています。

 

 

 

雨宮静軒の作品の特徴と技法

 

雨宮静軒は、河鹿硯、涛声硯、明月玉露硯など

 

名品を多く生み出しました。

 

その中でも国内でも有数の名硯に産地である

 

山梨県甲州で採石された雨畑石を使った硯は、

 

「雨端硯」と言われ

 

雨宮家が代々徳川家に献上していた硯です。

 

雨畑石は富士川の支流沿いで採掘され、

 

粘土質で適度に軟らかく、

 

硬質の粒子が均一に含まれていて

 

墨をとらえる硯に適していました。

 

雨宮家の作硯はもともと元禄時代に見延山参詣の途中、

 

雨宮孫右衛門が富士川の支流早川河原で

 

黒一色の石を拾って作硯を試みたことが由来

 

と言われています。

 

以来、作硯を代々追求し、八代鈍斎の頃に

 

当時、東京大学教授であった中村正直から

 

その技術と品質が高く評価され

 

「雨端硯」と号するようになりました。

 

雨宮静軒の作品には、硯という世界の中に

 

伝統を重んじた日本人が好むような

 

繊細な美意識が見受けられます。

 

モチーフには動物を用いることが多く、

 

そのモチーフを伝統を基本としながらも

 

現代的に硯に刻み込む力量は、

 

海外においても高く人気があります。

 

 

 

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