鍛金家の関谷四郎は、1907年に
秋田市で生まれました。
5歳の時に大病によって足に後遺症を負ったことから
以降は座業を極めるため
秋田市内の森金銀細工工店で学び、
秋田の伝統工芸、銀線細工を習得しました。
そして、秋田県主宰の鍛金講習会で知り合った
河内聡明に弟子入りします。
20代半ばより日本鍛金協会展に出品を重ね、
31歳で東京の本郷団子坂に
工房を設けて独立しました。
35歳のときには第5回新文展に
「銀流し花瓶」を出品して初入選し、
続けて新文展、日展に出品を続けます。
以降は1963年の伝統工芸新作展で奨励賞、
1965年の日本伝統工芸展で優秀賞、
同年の伝統工芸新作展で優秀賞、教育委員会賞、
1968年の日本伝統工芸展総裁賞を受賞するなど
多くの賞を受賞しました。
その後は日本伝統工芸展に招待出品を続け、
審査員も務めています。
このような功績から関谷四郎は1974年に紫綬褒章
そして1977年、70歳の時に重要無形文化財
に認定されました。
そのほか73歳のときに勲4等旭日小綬章受章、
80歳で秋田魁新報社主催の傘寿記念展を開催、
87歳のときには秋田市立赤れんが郷土館において
「米寿記念人間国宝関谷四郎展」を開催するなど
最晩年まで活動を続けています。
代表作に「はぎ合わせ花器」、「銅鉄接合花挿」
「黒銅花器」、「縦線接合壷」などがあります。
関谷四郎の作品の特徴は
「接合せ(はぎあわせ)」技法と呼ばれるもので、
彫金による表面加工をせずに
鍛金のみで豊かな質感を持たせる為に、
違う種類の細い板金を
ロウで溶接する接着技法です。
鍛金とは金槌や木槌を使って
金属を打ち延ばし成形する技術です。
鍛金技法の内の一つに「接合」技法がありますが、
これは鍛金技法の中では一番難しい技法とされており
金属によって融点や膨張率などが違う為に
高度な知識と技術が必要とされます。
関谷四郎は、その「接合せ」技法を駆使し
作品を作り上げました。
その大胆な造形と緻密な細工の融合は、
洗練された幾何学文様や表面の質感を特色とする
斬新な作風を確立させました。
関谷四郎はその優れた作品で
日本の金工界に大きな功績を築きましたが、
作品を制作する傍らに
金工作家グループ東京関友会を1981年に設立し
4年後には秋田関友会を設立して
後進の育成にも尽力しました。
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