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掛け軸・絵画
2020/03/12

野間仁根【洋画家】

野間仁根(のまひとね)

 

野間仁根は19012月に

 

愛媛県越智郡で生まれました。

 

1920年に帝室技芸員である川端玉章が開く

 

川端画学校に入り、その後に

 

東京美術学校西洋画科へ進学します。

 

在学期間中の1924年に新光洋画展で『静物』を出品。

 

また『庭』を光風会展において発表したり、

 

さらに第1回の個展も開くなど

 

積極的な姿勢を見せました。

 

なお翌年には東京美術学校西洋画科を卒業し

 

1928年の第15回二科展においては

 

出品した『夜の床』で、樗牛賞を獲得。

 

さらに翌年には『The Full Moon』が

 

16回二科展において二科賞となるなど

 

二科会でも著しい活躍を見せていきます。

 

その後兵役経験を挟み、1955年に鈴木信太郎や

 

高岡徳太郎と共に一陽会を立ち上げ、

 

これは退会したり、解散状態となった二科会に変わる

 

新たな活動拠点となっていきました。

 

そして197912月に息を引き取っています。

 

 

 

作風

 

野間仁根は写実性よりも、カラフルな色彩感覚で

 

伸びやかに描くことを重視していることで

 

知られています。

 

自身の生まれ故郷である瀬戸内海の風景や動植物を

 

ファンタジックに、かつ力強く描いているのは、

 

多くの人が共感できる要素かと思います。

 

またテイストも多種多様で、

 

日本人離れしたような色彩感覚もあれば

 

『かさご』のように地味な配色で描いてる

 

作品も見られるなど、題材は身近なものでも

 

描き方には特に縛りを入れない印象を受けます。

 

・挿絵も担当

 

また野間仁根は、大衆的な雰囲気に

 

風刺を入れ込んだ作品群を発表した小説家の井伏鱒二。

 

殉情詩集や散文詩のような小説が知られている

 

作家の佐藤春夫などの作品の、

 

挿絵も手掛けていることで知られています。

 

その内容は新聞連載小説用のもあってか、

 

モノクロで描かれているようですが

 

それでも十分、野間仁根の

 

温かみのあるテイストが感じられます。

 

 

 

明るさを増した野間仁根の作風

 

野間仁根の明るい作風は、戦争を経て

 

さらに輝きを増したと言われています。

 

兵役も経験した野間仁根が

 

どう言ったモチベーションや心情で、

 

明るい作風を維持し、そして

 

その明るさを増していったかは分かりませんが

 

少なくとも多くの人の希望にはなったと思います。

 

野間仁根の描く穏やかな雰囲気は

 

普遍的に語り継ぎ大切にするべきだと考えます。

 

 

 

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