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骨董品
2020/02/27

藤野天光【彫刻家】

藤野天光(ふじのてんこう)

 

藤野天光は19039月に群馬県館林町で生まれました。

 

1928年に東京美術学校彫塑部を卒業しますが

 

在学時においては『平和祈念像』が知られており

 

官展の三羽烏の一人である北村西望から学びます。

 

なお北村西望の前には、日展の審査員である

 

後藤良からも学んでいました。

 

その後1929年には第10回帝国美術院展覧会において

 

出品した『時のながれ』が初入選となり

 

日本美術展覧会と名を変えてからも

 

同展には積極的に作品を発表します。

 

1936年には『鉄工』が男性らしさを表現している

 

と言う事で、文部省美術展覧会での推奨作品となり

 

その2年後、第2回文部省美術展覧会においては

 

『銃後工場の護り』が特選となりました。

 

40代半ばには日本彫刻家連盟の立ち上げに加わり

 

翌年には千葉県美術会を設立。

 

また1961年には千葉県にある仏像の修復作業に着手し

 

のちに千葉県美術会理事長となり、

 

70歳の時には第28回若潮国民体育大会の

 

モニュメントを手がけるなど、

 

千葉の文化発展に貢献しています。

 

 

 

作風

 

人体を精密に捉えた写実主義をベースとしながらも

 

逞しい男性像で知られる北村西望の影響を

 

強く受け継いでおり、北村西望と同様

 

数多くの男性像を手がけています。

 

 

 

市川文化会により文化の必要性を訴える

 

また戦争を境に

 

「平和を成すためには文化を築くのが大切」

 

と言った趣旨の発言の下、1931年には

 

千葉県市川市に移住し、

 

多くの有識者に声を掛けました。

 

そして市川文化会を1945年に設立しています。

 

 

 

最後まで作品制作と文化保存活動に

取り組んだ藤野天光

 

藤野天光は他に『平和祈念像』の制作の

 

手伝いを行ったり、千葉県文化財専門委員として

 

文化財の保護に務めています。

 

文化が大切だと言うことを自らの行動で

 

表現していると言えますし、

 

市川文化会を立ち上げてからも

 

1948年に『玄潮』を発表したり

 

1957には『岩上』と『仏光』も発表。

 

活動終盤までこのような積極的な制作活動が続き

 

1974年にアトリエで亡くなっているのをみると

 

文化保存についての活動と同時に、作品制作に

 

並々ならぬ情熱を傾けていた事が伺えます。

 

 

 

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