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掛け軸・絵画
2020/02/27

田村孝之介【洋画家】

田村孝之介(たむらこうのすけ)

 

田村孝之介(本名:大西孝之助)は

 

19039月に大阪市で生まれました。

 

その後17歳の頃に東京に移り住み

 

太平洋画会研究所へ入ります。

 

また1924年には大阪信濃橋洋画研究所でも学び

 

20代前半の頃に出品した

 

中央美術展と二科展においては、

 

それぞれ初入選を果たしました。

 

なお二科展で初入選となった1927年には

 

1回全関西洋画展全関西賞を受賞しており、

 

大阪出身の芸術家として注目されるようになった

 

と考えられます。

 

また1937年には推薦された事も手伝ってか

 

二科会会員となりますが、のちの1942年には

 

戦争画家として駆り出されました。

 

終戦後、1947年には二科会が戦争時に

 

解散となっていたのを再び立ち上げた際

 

二科会に違和感のある者たちが別途で二紀会を設立。

 

その際のメンバーには

 

猫の作品群が知られる熊谷守一や、

 

戦争記録画でも知られた宮本三郎などがいます。

 

やがて1952年からは様々な国に一年間ほど渡り

 

またそれ以降も何度もヨーロッパに訪れ、

 

風景画を多く描きました。

 

以降も1974年には宮本三郎が亡くなった為に

 

二紀会理事長を務めたり、1984年には

 

日本芸術院会員となるなど重鎮的な存在となり

 

19866月にこの世を去っています。

 

代表作には昭和41年度文部省優秀美術作品として

 

買われた『古城の町』や『女三態』などがあります。

 

 

 

作風

 

田村孝之介はフォーヴィスムを彷彿とさせる

 

明瞭な色彩表現と装飾性が持ち味と言われており

 

また裸婦画、風景画の作品が有名です。

 

・フォーヴィスムとは

 

野獣派とも言われる、明るい色彩表現の事を指します。

 

1905年に誕生し、明るい色づかいの他に

 

平面的で細かくはない、簡素的な描写が特徴

 

と言われています。

 

・装飾性について

 

絵画における装飾性とは、鎧や着物を纏うように

 

きらびやかであると言う事が考えられます。

 

様々な意見があるかもしれませんが

 

装飾性があるのは

 

しばし幻想的な雰囲気を携えるものもあり、

 

現実的でない作品もあると考えます。

 

ですが田村孝之介の場合は

 

人物画でも風景画においても

 

忠実に元の主題を描いている中でも

 

幻想的な雰囲気を感じさせます。

 

 

 

堅実性のありながらも教養のある田村孝之介の作品

 

田村孝之介の作品群は堅実性がありながらも

 

装飾性がある事から

 

日本の画家としての教養の高さが感じられ

 

それで重鎮的な存在として認められてきた

 

と考えられます。

 

またヨーロッパへ渡った経験が

 

ダイレクトに活かされていることも

 

作品から伝わる気がします。

 

 

 

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