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掛け軸・絵画
2020/05/01

田中保【洋画家】

田中保(たなかやすし)

 

田中保は1886年5月に

 

埼玉県南埼玉郡で生まれました。

 

1904年に高等学校を出ると

 

その翌年にアメリカのシアトルへ渡っています。

 

現地ではアルバイトをしながら独学し

 

洋画家の清水登之も育てた事で知られている

 

フォッコ=タダマから、絵画について

 

指導を受けていきました。

 

(なお清水登之とも交流を持ちます。)

 

また、その後一度帰国するも

 

1920年に自身の結婚相手と共にパリへと渡り

 

以降は日本に帰っていません。

 

パリではサロン・ドートンヌや

 

サロン・デ・ナショナル等と言った

 

展覧会での作品発表を積極的に行い

 

フランス政府や東久邇宮などから

 

購入されています。

 

1941年4月にパリで亡くなっています。

 

 

 

作風

 

田中保は裸婦画で知られています。

 

フォッコ=タダマの元、素描や油彩について

 

深く学んでいるためデッサン力も高く

 

『裸婦のタナカ』と言う呼ばれもあります。

 

作品としては『金髪の裸婦』や

 

『キュビストA』などがあり、

 

『キュビストA』に関しては

 

フォッコ=タダマの影響から抜け出したく

 

アメリカで話題となっていた未来派や

 

キュビスムの表現を取り入れている

 

と言われています。

 

なお「人物を自由に描いているのであって

 

人物そのものについて

 

表現しているわけではない」と語っており

 

田中保自身がのびのびと

 

作品を描いていることが伺えます。

 

・未来派

 

昔のものに乗っ取った

 

芸術と社会から抜け出すため

 

機械的だったりスピード感溢れる描写を

 

豪快に描く事を指します。

 

・キュビスム

 

多角的な視点を一つのキャンバス内に

 

おさめることを言います。

 

ピカソが有名です。

 

 

 

パリで活躍し裸婦画が有名な他の画家

 

パリで活躍し、

 

同じ裸婦画で知られている画家としては

 

藤田嗣治がいます。

 

田中保と同じ様にフランスにて

 

長く滞在しましたが

 

彼の場合は帰国した期間も長く、

 

日本でも知られている画家です。

 

田中保の場合は日本に帰ってこなかったため

 

あまり知られていなかったと言われています。

 

 

 

少しずつ知る機会が増えてきた田中保の作品

 

田中保が亡くなってから35年後となる

 

1976年に東京の伊勢丹で

 

「田中保展」が開かれました。

 

そこでは夫人が所有とした作品34点が

 

日本で初めて公開されました。

 

他にも1981年に「田中保遺作展」が

 

日本橋東急百貨店が開催。

 

1990年に埼玉県立近代美術館にて

 

「田中保展」が開催。

 

また1995年に開かれたり、

 

2015年の美術年鑑洋画物故に掲載など

 

少しずつ日本で直接作品などを知れる

 

機会が増えています。

 

 

 

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