植松包美は1872年11月に東京都で生まれます。
幕末から明治にかけて活躍した蒔絵師の
植松抱民の長男としても知られ、幼い頃から
抱民に蒔絵を教わっていたことで、
蒔絵師になる事を考えるようになりました。
またその為に土佐派や琳派の流れも受け継ぐ、
図案家の岸光景から図案の意匠について学んでいます。
豪華できらびやかな世界観で知られている
画家の尾形光琳や、原半遊斎の作品を手本として
腕を磨き、やがて独立を果たしました。
以降、漆工競技会や帝国美術院展覧会、
内国勧業博覧会と言った作品発表の場でも
積極的に活動し幾つもの受賞歴を築き、
1933年11月に死去。
代表作としては『蜀江錦蒔絵料紙硯箱』や
『梅蒔絵硯箱』、『白菊』などがあります。
■作風について
作風には少なからず父の植松抱民の影響も
受けていたのが考えられますが、
他にも尾形光琳や原半遊斎からも技術を学び
独自の展開も見せています。
作品は琳派の影響を受けながらも独創的な優雅さもあり
また古くからの蒔絵を学んだ事で、
伝統性も兼ね備えています。
なお植松包美の作品の種類としては
筆記具や茶道具、印籠などがあります。
■琳派とは
江戸時代からある色鮮やかな色彩志向の事です。
作品には、粉末を入れて作った金泥や銀泥などを使い
華麗な作品世界が展開されます。
基本は絵画に用いられますが
工芸や書物や着物などにも使われます。
俵屋宗達や本阿弥光悦が元祖ですが
尾形光琳が草分け的存在となり、
琳派と言う名前も、尾形光琳から来ています。
またこの琳派は、姫路藩主とも強い繋がりを持つ
画家で俳人でもある酒井抱一が継承します。
■蒔絵師とは?
蒔絵と言う色を付けたものを含む漆と、金や銀などの粉を
物体の表面に施す作業を行う職業を指します。
江戸時代には多くの蒔絵師が存在し、
日用品を鮮やかにしていたと言います。
蒔絵処理が施されたものは、漆画とも呼ばれています。
また蒔絵にも琳派は存在し、琳派の蒔絵は欧州地方での
万国博覧会において大絶賛されました。
■漆工競技会の作品図録
漆工競技会に出品された作品は
万喜恵乃鏡と言う木版図録に詳しく載っています。
第一回の漆工競技会は1892年に開かれましたが
植松包美も第一回時から参加しています。
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