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骨董品
2019/07/18

新村撰吉【工芸作家・漆芸】

新村選吉(しんむらせんきち)

 

新村撰吉 (号: 長閑子)は、1907年8月に

 

石川県金沢市で生まれます。

 

東京美術学校に入学し、蒔絵で人間国宝となった

 

松田権六から学びました。

 

また同校の卒業と同年に

 

福島県立会津工業学校の教諭を務め

 

その後石川県工芸指導所漆工科長となるなど

 

様々な立場において技術を伝えていったのが

 

新村撰吉自身の特徴と言えます。

 

やがて漆芸家として活躍し始めると

 

『漆皮宝相華文経箱』や『漆皮台盤』と言った

 

漆皮の作品を多く発表。

 

なお作品のサインには、本名の撰吉と

 

屋号の長閑子の両方が使われています。

 

新村選吉の伝統的で上品な作風には多くの支持が集まり

 

1960年には日本工芸会会長賞を受賞しました。

 

 

 

■漆皮について

 

牛や鹿などの皮を湿らせた後、

 

容器の型にしてから漆を塗ったものです。

 

漆皮では箱や靴も作ります。

 

飛鳥時代から技法が確認されており、

 

奈良時代に作られたものが法隆寺や四天王寺に

 

収められています。

 

また正倉院にも漆皮の作品である

 

金銀絵漆皮箱第3号が保管されています。

 

蒔絵や螺鈿の装飾が施されているのも漆皮の特徴です。

 

 

 

■漆皮技法を駆使している人間国宝の作家

 

漆皮を使った作品作りで人間国宝となっている作家としては

 

増村益城を父に持ち乾漆や縄胎技法を用いた

 

きゅう漆も有名な、埼玉県春日部出身の

 

増村紀一郎がいます。

 

 

 

■石川県工芸指導所について

 

石川県工芸指導所は1938年に落成式を行っています。

 

それ以外の詳しい記述は特に見当たりませんが

 

昔から伝統工芸で栄えている石川県金沢市なので

 

そう言った文化を育てる場所の一つとして

 

機能していた事は想像に難くありません。

 

実際に石川県工芸指導所には、

 

石川県小松市の錦山窯にて

 

九谷上絵付を営んだ吉田美統も参加しています。

 

 

 

■漆皮台盤について

 

まず台盤とは平安時代の貴族文化について使われていた

 

料理を乗せるための台の事を指します。

 

漆皮台盤は鷺脚を付けた円形の形をしており

 

猪目透かしと言った技法を使っています。

 

 

 

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