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2019.08.16
骨董品

帖左美行【工芸作家/金工】

帖左美行(ちょうさよしゆき)

 

彫金家の帖左美行は

 

1915年に鹿児島県薩摩郡で生まれました。

 

13歳の時に上京し彫金家の小林照雲、

 

後に彫金家の海野清に師事しています。

 

その後1941年に美術協会展で銀賞、銅賞を獲得すると

 

翌年には第5回新文展に出品した

 

『銅芥子文花瓶』でも初入選を果たしました。

 

そして、30代後半からは

 

第10回日展で『龍文象嵌花瓶』、

 

第11回同展では『回想銀製彫金花瓶』が

 

連続で特選を受賞します。

 

また、1957年には日展審査員

 

翌年からは日展評議員など要職も務めました。

 

以降も、第5回新日展で

 

『夜光双想(或るホールの為に)』が

 

日本芸術院賞を受賞、1969年には日展理事に就任

 

続けて1974年に日本芸術院会員になります。

 

また、同年に日本金工作家協会の会長に就くなど

 

精力的に活動していきました。

 

やがて1978年には、新しく日本新工芸家連盟を結成。

 

そして1980年、東大寺大仏殿の

 

昭和大修理の落慶法要を記念した奉賛荘厳具

 

「白鳳凰」(大花瓶一対)、「青龍」(大香炉)を

 

献納しました。

 

1982年に日本新工芸家連盟会長に就任、

 

さらに1987年に文化功労者

 

1993年に文化勲章を受章しています。

 

著書・作品集に

 

『金工の詩:帖左美行の芸術』、

 

『新工芸論:美にいきる』、『美行素描』、

 

『彫金の華:帖左美行作品集』、

 

『千年の美:帖左美行の世界』などがあります。

 

 

 

帖左美行の作品の特徴と技法

 

帖左美行は、日展を中心に制作活動を行いましたが

 

1950年代の後半からは

 

建築装飾の作品を制作しましています。

 

当時は彫金を大型で制作することは稀でしたが

 

帖左美行は、大型のパネルで壁面装飾も行い

 

注目されました。

 

パネルの制作も独自で潰した鉄製パイプを使用し

 

大型パネル装飾を制作しています。

 

また、1980年頃からは花瓶や香炉の器ものを

 

多く制作するようになりました。

 

ユニークな器の形にタガネを用いて

 

表面に繊細な文様を描き、

 

独自の作品を作り上げています。

 

モチーフには鳥や樹木を用いて

 

幻想的で詩情あふれる世界を表現しました。

 

 

 

帖左美行の評価される所以

 

帖左美行は伝統的な技法を基本に

 

銀や銅などの金属にタガネで意匠を描き、

 

また溶接を駆使して

 

新しい彫金の世界を作り上げていきました。

 

半世紀以上にわたり多くの作品を発表した

 

彫金工芸家の第一人者として評価されています。