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骨董品
2019/08/29

山脇洋二【工芸作家/金工】

山脇洋二(やまわきようじ)

 

山脇洋二は、1907年に大阪市北区に生まれました。

 

23歳で東京美術学校金工科彫金部を卒業、

 

翌年に第12回帝展において『照明器』が

 

初入選を果たします。

 

さらに、1936年の新文展招待展では『鍛金野牛置物』

 

第2回新文展では『銀竜文亀置物』が

 

特選を受賞しました。

 

1933年から1939年の間には帝室博物館に在籍し

 

古美術品の模造作業に従事して

 

金工作品の研究、複製などを行っていました。

 

また、30代半ばの頃には

 

東京美術学校の助教授に就任、

 

後に教授に就いています。

 

そして、1946年には第2回日展に出品した

 

『舞御堂小箱』が特選を受賞し

 

翌年からは日展の審査員を務めます。

 

続いて1958年には日展の評議員となり

 

第4回新日展では『金彩游砂額』を出品し

 

同作品で第18回日本芸術院賞を受賞しました。

 

やがて60代の頃には日展理事に就任し

 

並行して制作活動も活発に行っていきます。

 

日展や日本現代工芸美術展などへの出品

 

日本創作七宝協会会長、1975年には

 

社団法人日本新工芸家連盟代表委員なども

 

歴任しました。

 

この間には、1949年から

 

法隆寺五重塔秘宝の調査、複製に従事し

 

翌年からは正倉院御物金工品の調査研究、

 

1955年からは薬師寺本尊台座修理委員などを務め

 

戦後も古美術品の補修や復刻、

 

文化財の保護活動に力を注いでいます。

 

また、文化財保護審議委員会専門委員

 

日本美術刀剣保存協会参与なども務めました。

 

そして1975年には東京芸術大学の名誉教授に

 

任命されています。

 

1979年、68歳で勲三等旭日中綬章を受章

 

1981年には、

 

山梨県立宝石美術専門学校初代校長を務めました。

 

主な作品に『銀野牛』、『舞御堂小箱』、

 

『蜥蠋文硯箱』、『啼く』、『金彩聖額』、

 

『金彩奏でる額』などがあります。

 

 

 

山脇洋二の作品の特徴と技法

 

山脇洋二の作品は、時代によって変革してはいますが

 

薄彫の銅版に金銷(きんけ)しを施した

 

金彩の額を得意としていました。

 

それらの作品には、一貫して

 

新しい作品を作ろうとする意志が強く感じられて

 

進歩的な工芸感が表現されています。

 

 

 

山脇洋二の評価される所以

 

山脇洋二は、新しい金工界を開こうとし

 

新進気鋭の作家たちが集まった

 

「工人社」の創立にも参加し中心的な役割を果たし

 

金工界の発展に大きく寄与しました。

 

そして、帝展や新文展、戦後は日展に出品を続け

 

金工界の革新をリードしています。

 

 

 

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